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札付き保険サギ師に年金確認させていた“マヌケ社保庁”

 トンデモ社保庁でまた不祥事だ。保険詐欺で170万円をだまし取ったとして現役職員が逮捕された。警視庁中央署が詐欺容疑で捕まえたのは、立川社会保険事務所勤務の杉山充(47)。年金問題をきっかけにした社保庁改革の一貫で採用された臨時職員だ。

 杉山は大手生保の正社員だった06年11月下旬ごろ、新宿区の飲食店経営の女性(39)に「利ザヤの良い年金保険があり、年金は利息の形で出る。1週間後くらいに保険証書と領収書が会社から郵送されてくるから」とウソをつき、保険料として現金170万円をだまし取った疑いだ。

 中央署は余罪を追及しているが、杉山は保険詐欺の常習犯で知られた人物だった。

「杉山は保険業界歴はなかったものの、中途採用で04年12月にこの大手生保に入社。個人向け保険販売の営業を担当していたが、わずか2年半後の07年6月に懲戒解雇になった。というのは、顧客にニセの保険商品を売りつけていたようなのです。結局、本人が弁済したので事件化しませんでしたが、ほかにも疑わしい事例がいくつもあった。ただ、知人や身内相手だったのでウヤムヤになったそうです」(生保関係者)

 そんな札付きに国家公務員の資格を与えた社保庁のお粗末ぶりには呆れるばかりだ。採用した東京社会保険事務局はこう言う。

「書類選考と面接で審査し、今年3月に来年12月末までの期限付きで採用しました。応募資格だった大卒以上、民間企業での正社員勤務経験を満たしていたし、特段、問題はないとの判断だった。職歴証明書の提出はあったが、なぜ辞めたかを記した証明書はなかったので、解雇事実は把握していませんでした」(総務課)

 年金給付課に配属された杉山の担当業務は、加入者から寄せられた年金支給請求のコンピューター入力と、データチェック。逮捕前日の27日までシャアシャアと出勤し、パソコンをカチャカチャやっていたという。社保庁の信用を失墜させた年金記録を詐欺師に確認させていたのだからお粗末極まりない。とことんマヌケな役所だ。

(日刊ゲンダイ2008年10月29日掲載)


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