ねこねこブログ

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2008年09月

この世には絶対相対化できない一番大切なものが沢山あります。一日もはやく、社会を変えて欲しいと心から願います。

甕のぞきの色 (秋田文庫)

このエントリは先のエントリ「精神障害者保健福祉手帳の取得の勧めと、人々の善意を途中で閉ざす四角形の支配の仕組みについて」の続きです。先のエントリ内のことから始ります。

僕は、先のエントリの中で書いた東大生に面と向かって「死ね」と云われたこととか、色んな派遣先で、一番冷酷だったのが霞ヶ関や研究機関での仕事の人間関係(キャリア官僚関係・学者関係)だったり、人と人との付き合いでもネットの付き合いでも、東大生の人々と学者の人々が一番非常に根幹的に冷酷無比(平気で人を切り捨てたり裏切ったりする)だったりすることについて、日本の支配層の一角で、富裕で恵まれた環境にいる人達がなんでこんなに冷酷なんだろう。中ぐらいの生活だったり、貧しい生活だったり、そういう市井の人々達が、嫌なところもあったりするけど、それでも人間的な温かみを持っている(見知らぬ僕を無償でたすけてくれたおばさんのように)、なのにそういう人よりずっと恵まれたところにいる、エリート層、東大生、学者、キャリア官僚の人間の多くに共通する、他者に対する非常に冷え冷えとしたものは、なんだろう、どうしてそうなんだろう、みたいなことを考えていました。

例えば、若い人々に大きな影響のある高名な東大出身のポストモダンの学者さんが、「人間は家族のような親しい関係以外の人間には苦しみを共感すること、受苦することができない」と書いていた(述べていた)のを読んだとき、僕は凄く恐ろしかったです。恐ろしいと感じた人は僕だけじゃなかったと思います。その学者さんはだからシステム設計によって社会を形成することが重要だと述べているのですが、その学者さんの前段の考え方(人間は親しくないと共感できない)自体が、その学者さんの心理(自分と親しい利害関係がある人間以外への冷酷な興味のなさ)を表しているに過ぎないと思います。

僕はその学者さんの発言(人間は親しい人間以外の苦しみを共感することができないという発言)を見て、山岸涼子さんの短編漫画「朱雀門」を思い出していました。芥川龍之介の短編「六の宮の姫君」を主軸に据えて、何か一つを極めることだけでは生を生きられなくなること、寛容と非寛容と、愛の問題を語っているとても優れた名短編です。山岸涼子さんの倫理的諸作品群の中でも最高峰の一つだと思います。ぜひ皆様にも読んで欲しい好短編です。少し引用いたします。

「どうして六の宮の姫がふがいないの」(中略)
「あら、そこが芥川龍之介のすごいところだわよ。『生』を生きないものは、『死』をも死ねない…と彼は言いたいのよ」(中略)
(六の宮の姫は「深窓のお姫様」という役割だけを極めつくすことに没頭していて)「そういった人間(自分の好きなことを極めるために他を捨て去っている人間)は自分の生を満足に生きていないのと同じよ。たとえこの時代のお姫様だとてね。
生きるということは、生活の苦しみや楽しみ、人と人との触れ合いを知るということだもの。
生とはね、生きて生き抜いてはじめて「死」という形で完成するんですって」(中略)
「話をこの本に戻すとつまりは(思い通りにならない人々と世界を共に)生きるという実感がなければ、死ぬという実感がなくてあたりまえなのよ。六の宮の姫君は自分が死んだという実感もまたわからないまま死んだんだと思うわ。結局(思い通りにならない)死をうけいれられなかったのよね」
(山岸涼子「朱雀門」「甕のぞきの色」収録)

僕は、先の学者さんの発言を見て、六の宮の姫君と同じだと思いました。その学者さんは六の宮の姫君とは違い、とてもご裕福で、ご結婚されて、お子さんもいらっしゃって、幸せそうに見えますが、根幹的なところで、とても冷え冷えとしている、自分の世界に篭った六の宮の姫君と同じだと思いました。

「人間は親しい人間以外の苦しみを共感することができない」のではなくて、その学者さんが、自分の思い通りにならない世界の存在(人間は一人一人生きていて、その学者さんと同じように苦しんだり喜んだりして生命を生きている世界)を否定しているから「共感できない」という設定を作って、自分の思い通りの世界に入ってしまっている。それが凄く冷え冷えとした孤独の世界の中にいて哀しいなと思いました。再び、山岸涼子さんの「朱雀門」より引用いたします。

「あたしが急にお見合いしだしたからあせってると思ったでしょ」
「べ、別にそんなこと」
「いいのよ、そう思ってくれて。事実あたしあせったのよ。このまま好きなことだけをしててヌクヌクと生きていっていいのかなって。だけどやっぱり思いつきだけではだめね。お見合いは全敗!
当然よね、今のわたしじゃお見合いだろうと恋愛だろうと、結婚なんかできやしなかったのよ」
「なぜそんなことを」
「恥ずかしいな…千夏ちゃんもママから聞いているでしょ、この間のお見合い」
「気象庁に勤めている人との?」
「そう、その人会って見たら写真より(ハンサムで)良くてね。正直これは理想だわとハリキッタのよ」

お見合いシーン
お見合いセッティングしてくれたおばさん
「阪本さんは星に造詣が深くて、近く本も出版なさるのよ。今まで研究の方が忙しくて女性の方と知り合う機会がなくてね」

(この人なら表面上の可愛さや従順さを望む平凡な男性と違うかもしれない。ちょっと神経質そうなのもいいわ)

「それでデートすることになってね」(中略)

(デートしているうちに彼は星のことだけ考えていて、後は物凄く非寛容な人間だということが分かって、相手に拒絶されて)「なんと(好きなことだけに没頭している)わたしと彼、そっくりだった。ふたりともあるひとつのことに一生懸命で、他を顧みるゆとりがなかったのよ。ふたりともすごく好きなことだけをやってきた人間なのよね。ものすごく好きなことがあるということは、(それと相反する)すごく嫌いなこともあるということなのよ。嫌いなことというのは許せないことと同じなのよ。平凡じゃない人を望んで(星の研究者である)彼を見たとき、わたしはすごく自分がみえたわ。許せないことがいっぱいあるとそれはもう、寛容性が皆無に近くなるのよ。つまり彼には(自分の全キャパシティを星の研究に捧げているため)包容力や許容力がないのよ。それは私が今までお断りしたお見合いの相手に示した態度と同じだったのよ。(好きなこと、一つを極めることに全キャパシティを使っていて、ゆえに)ささいなことが許せなくて、その人達を拒否してきたのよ、わたしも。

なんとわたしは自分が100%許されることを期待しながら、相手を1%も許さない人間だったのよ。そういう人間が他人を愛せると思う?

他人を許す、他人を引き受ける、それができなくて何が愛よね。お見合いなんか何度やっても同じよ。六の宮の姫君のことなんか言えたわたしじゃないのよ。

ああ、ごめん、自分のことばかり話しちゃって。だけど千夏ちゃんはわたしのようになってはだめよ。成長するときには成長してよ。もっともわたしも32、ちょっと遅きの感なきにしもあらずだけど、あきらめません。今度はいい人を自分で探すわ」
(山岸涼子「朱雀門」「甕のぞきの色」収録)

僕はこの作品を読んだとき、なぜ東大生に面と向かって「死ね」といわれたのか、わかっていなかったのが、わかりました。彼にとって、東大というのは、彼の全キャパシティだったんだなということを。それを侵すようなこと(「東大の問題について書いてある本を読んで面白かったよ」)を云ったから、彼には東大以外のキャパシティがなくて、「死ね」と云ってきたんだなということが分かりました。彼がそういう人だともっとちゃんと注意して話していれば良かった、僕は失敗したと思いました。そういう人だと分かっていたら、決して東大の話なんてしなかったです。

これはエリート層特有の非寛容なのだと思います。全キャパシティを自分の好きなこと(職務や研究)に捧げているから、そのことに対して非常に優秀(エリート)な代わりに、他のことに対して無限に非寛容、人間に対して完全に非寛容になることができる。それが人間に対するエリート層の冷たさに繋がっているのだと思います。

こういったエリートの冷たさを、「汝の隣人を愛せ」「汝の隣人の苦しみを受苦せよ」という愛の形(親しい人だけでなく人々皆に対する愛情・受苦の共感の教えという形)であるキリスト教によって西欧諸国はエリート層の無慈悲さを緩和してきましたが、日本はただ西欧の制度を外的に真似して輸入しただけなので、そういう緩和がエリート層に全く働かず、結果、「人間は親しい人間以外の苦しみを共感することができない」というような非常に閉鎖した孤立の思想や、厚生労働省の生活保護を削減せよという通達、無年金障害者を放置し続ける政策などが、取られてきたのだと思います。これは戦前も戦後も変わらない日本全体のひじょうな不幸だと思います。

制度は、形であり、形は思い通りになるんですね。だから、キャリア官僚は思い通りの世界(制度の世界)に生きて、そこからはみ出した人間(貧困層、無年金障害者等)の存在を無視することができる。彼らは、「人間は親しい人間以外の苦しみを共感することができない」という学者さんと同じ世界に生きている。

でも、僕は、それは全キャパシティを職務や研究に捧げてしまったエリートの人の、愛のない、非常に哀しい独特の世界観に過ぎないと思います。例えば、お医者さん、社会福祉士さん、精神保健福祉士さん、作業療法士さん、看護士さん、現場の人達は、自分を犠牲にしてでも、誰も見ていない、誰にも評価されないようなときでも、患者さんをきちんと一日中助けてくれます。それは、金銭的なものを完全に越えたところにあります。うつ病になって、それがよくわかりました。市井の人々も、先日僕を助けてくれたおばさんは、僕が見知らぬ人間、しかもうつ病でおどおどしている挙動不審な人間なのに、それでも、駅まで送ってくれました。そしてネットでの関係、それも僕が文章を一方的に書いている関係にも関わらず、ギフト券を贈って下さる方々がいます。また、楽しいことが全然掛けず、辛いことばかり書いてしまっている僕をアフィリエイトで支援してくださる方々がいます。

そういった、「見知らぬ人への共感・愛情」というのが、もし、ちゃんと、社会機構の上位にあれば、日本は、今のような貧困層・障害者を支援しないという形で抹殺してゆくような形じゃなく、お互いに助け合い支え会う社会、「見知らぬ人同士でも共感し受苦し助け合える」社会になっていると思います。

そういった社会を妨げて、貧しい人々を死なせて行く残忍な日本社会になってしまった大きな一因は、愛情の形態(西欧におけるキリスト教・人権思想)を一切持たないエリート主義(全キャパシティが学究及び経済的効率統治のみにあてられているエリート主義)による官僚機構制度(そしてそれを補佐する大学機構制度)だと僕は思います。だから、民主党は官僚政治を打破すると仰っていますが、それを、もしも自民党に勝つことが出来たら、ちゃんとやって、人々が競争して脱落したら死ぬ社会ではなく、人々が互いに支えあい助け合える社会に、少しでも変えていって欲しいです。

それが本当にちゃんと一番できる政党は一番社会福祉のこと、貧しい人のことを考えて助けてくれている日本共産党だと思いますが(僕は共産党に投票します)、日本共産党が与党第一党として政権を取るのは、死に掛かっている貧困層が日本人口から見ると相対的にまだ少数な今は無理だと思います。現在の冷酷無比なエリート官僚統治・自民党財界政治がこのままずっとずっと長年続いて、若年・中年の低収入層が年を取って首になって貧困層に落ち、僕のような貧困層の境遇の人々がどんどん増えてばたばた死んでいって、大勢の人々が生きる権利を求めて革命的に立ち上がる、現状よりもさらに最悪の状況になったら社会福祉を一番に掲げる共産党政権になると思いますが、これはそれまでに大勢の人々が死んでしまいますので、それよりも早く、なるべく早く、社会を変えて欲しいです。死ぬ人の数は少ない方が絶対にいいです。

経済学者やポストモダン学者の一部の人は自民党の公共事業のばら撒きはよいばらまき、民主党の社会福祉はよくないばらまき、社会福祉は国を滅ぼすというようなことを云いますが大嘘です。日本は先進国の中で、民間の福祉事業も含めれば、低社会福祉国のアメリカに並んで最低の社会福祉しかやっていない国(日本の医療保険制度も保健費を払えない人がでてきています、それは生活保護が受けられない→結果当然年金どころか保険費も払えない、という形でだんだん医療保険制度も崩れてきています)で、その代わり、特別会計という何百十兆円ものお金を官僚が天下って公共事業などの箱物に使いたい放題にしています。無駄の極致たる「わたしのしごと館」とか(無駄の極致の箱物はそれはもう大量にあり、今後も作られ続けるでしょう)、貧困層を見殺しにして、赤字の箱物を作る自民党と官僚の悪鬼のような所業、職なき貧困層にとってはまさに彼らの残忍さの象徴です。大学機関もそうです。大学教授の高給と待遇を見れば、なぜ彼らが体制側に都合の良いことを喋っているか分かるでしょう。公共事業ではなく、社会福祉に政策をシフトしていかないと、この国は、今後もどんどん人が死んでいくと思います。

大勢の人が死ぬより大勢の人が生きた方がいいです。それは絶対です。だから、ポストモダンの学者が生きるも死ぬも国が滅びるも全て相対的なものであり、政治なぞどうでもよいものとかいってるのはただの詭弁で、貧困層を見殺しにするための体制側への支援論であることを、どうか分かって欲しいです。彼らは富裕な体制側なので、いざとなればゲーテッド・タウンに引っ越すか、日本を見捨てて海外に行けばよいと思っています。彼らは富裕で己の一族の生命が金銭によって保障されていると思って安心しているので、己は下層の者どもと違い、この世の全てを相対化できる神の如き富裕学識エリートだと思い込んでいます。でもそれは彼らの誤りです。この世には相対化できないものがあります、それは人々の生命です。それを理解できないのは彼らが権力を持ちそれを使うことで(教授のような高位の学者は官僚や政治家と同じく権力者です。富裕であり、官僚と同じく「専門家」としてマスメディアを通し、人々を動かすことができます)、自分の思い通りの世界の頭の中にしか生きていないからです。それは他の人間の生命を認めないことです。それはつまり六の宮の姫君のように「生」を生きていないことです。それは、哀しいことで、それに気づかないことは、恐ろしいことです。うつ病に掛かって、自分の命を大勢の人の利害を超えたご善意・愛情に助けてもらって、僕はそれを学びました。生命は相対化できないものです。生命含め全てを相対化できるとするポストモダン学者の学説や、それによって生命よりも経済効率第一とすることを正当化するエリート層の唱える・実施すること(非正規雇用による厚生年金制度の破壊や生活保護の実質的機能破壊)は優生学的な恐ろしいこと、生命は相対化できないものということを誤魔化して大量虐殺すら引き起こしかねない恐ろしいものです。僕はもう絶対に、ポストモダンの言説には与しません。生命を守り助ける方に与します。うつ病で人々に面倒掛けてばかりですが、それでも、僕のできる限り、生命を守り助ける方に与します。だから今もお腹痛くて食事を全然取れない状況ですが、僕にはあまり残り時間がないかも知れないから必死に、一生懸命書いています。僕の命が続く限り、生命を守り助ける方に与します。

だから僕は、現状で一番政権を取れる可能性がある、官僚統治・自民党財界政治を終わらせて、少しでも人間が生き延びられる世界に変えてくれる可能性がある民主党に期待しています。どうか民主党には選挙で頑張って欲しいです。他の野党(共産党や社民党)にも野党同士の協力も含めて頑張って欲しいです。自民党政権が続くと大勢の貧しい人々が放置され、どんどん死んでゆきます。

貧しい人々、障害を持つ人、弱い立場の人々が、全キャパシティを学究や職務にあてた寛容なき(研究や制度に人間性・寛容はありません)エリート層、厚生労働省の官僚グループに見殺しにされて、ばたばた苦しみながら生き、ばたばた苦しみながら死んでゆく今の日本社会、旧ソ連邦やディケンズが描いた悪夢のような産業革命後の超格差社会のような今の日本社会、貧困層・ハンディのある人々にとっての地獄の弱肉強食日本社会を、野党が与党政権を打破することで、どうか、社会福祉の充実した国に変えて欲しいです。

参考作品(amazon)
甕のぞきの色 (秋田文庫)

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精神障害者保健福祉手帳の取得の勧めと、人々の善意を途中で閉ざす四角形の支配の仕組みについて。

文学部をめぐる病い―教養主義・ナチス・旧制高校 (ちくま文庫)

先日のエントリに書きました通り、親切でご慈悲のある皆様方のご善意で支えられて生きている状態で、ありがとうございます。心から感謝致します。本当にありがとうございます。

先日、助けてくれたおばさんや、ネットで助けて下さっているお方々のような方々は、日本全国で見れば、決して少なくないと思います。人々がお互い支え合い助け合う日本社会になってくれればいいなと心から願っています。

後、僕のようにある程度以上重い精神疾患(日常生活に困難を来す障害等級レベルの精神疾患)の場合、精神障害者保健福祉手帳は無年金障害者(精神障害等級が認められても年金三分の二未納のため障害年金が出ない層)でも取得しておいた方がいいよって、僕と同じく精神疾患を持つ友人から云われていたんですが、その意味がやっとわかりました。精神障害者保健福祉手帳を持っていると、困ったときに、警察が保護してくれるよって云ってたんですけど、そういうことだったのかって、やっとわかりました。

精神疾患があると、先日の僕みたいに、突然道で迷子になっちゃったり、急に調子が悪くなって、どうしても人の助けがいるときがあって、そのとき、最後に助けになるのは110番することなんですね。健常者の大人の人が「道で迷子になって困っています」って110番に連絡したら、誰一人周りにいない辺鄙なところで遭難しているのではない限り、「お店とかで道を聞いてください」って云われるのが、当たり前なわけですね。勿論、小さな子供さんや高齢者の方は保護してくださいますが、健常者の判断能力のある大人が、街中の迷子で110番したら怒られてしまいます。

ただ、お店とかで道を聞いても、昨日の僕みたいに言葉が頭を通りぬけちゃって、記憶できないで更に訳が分からない方向にいってしまうような状態だと、最終的には110番するしかなくて、そのとき、精神障害者保健福祉手帳を持っていると「障害者の保護」という形で警察が動いてくださって、保護していただけるんですね。

山本おさむさんの漫画「どんぐりの家」で、12歳の女の子が数時間行方不明なんですって、お母さんが警察に行って、12歳の子が日中数時間お母さんの目の届かないところにいるのは、普通なんじゃないですか?って警察の方がお答えして、お母さんが、娘は重度の障害者なんですって、訴えたら、警察の方の態度がパッと変わって、敬礼して「失礼致しました」って仰って、大勢で捜索してくれるエピソード(実話だと思います)がありましたが、障害があると本当に困ったときに警察の方に保護して頂けるんですね。

精神障害者保健福祉手帳は、持っていても、他の障害者手帳と違い、ほとんど金銭的メリットが無い(鉄道(JR)の料金の割り引きがなく、金銭的メリットはその障害者が高額所得者の場合は税金が安くなる(マル優等)くらいのメリットで、貯金も無く障害を持つ貧困層にとって税金が安くなるというのは全く無意味です)ので、出してもらうのに、申請の時の精神科医の先生が書く診断書代金として3000〜5000円くらい掛かりますから(診断書に障害者自立支援法は適用されません)、貧困層で、月々数千円というお金が命綱になっている層にとっては、物凄く難しい選択なんですね。数千円の出費というのは、貧困層にとって、物凄く辛い堪える、生活に響く出費です。

だけど、それでも、先日のことで、何かあったときのために、障害があるということを証明してくれる精神障害者保健福祉手帳は大切だということが実感できました。先日、ずっと道に迷っていて、道路にある公衆電話で110番して助けを呼ぼうかと思ったけれど、できなかったのは、そのときの僕は自分が障害者だと証明するものを何も持っていなかったので、110番したら怒られると思って怖くてできなかったんですね。精神疾患の場合、精神障害2級ぐらいのうつ病、躁うつ病、統合失調症などの場合、見た目は健常者の人とあまり変わらないことが多いので、障害があるということを説明するのが大変なんですね。自分がおかしくなっているときに、自分に障害があるということを証明するものはとても大事だと実感しました。

先日、僕を助けてくれたおばさんとか、ネットで、ギフト券やアフィリエイトで助けてくださる方や、「どんぐりの家」で必死になって迷子の子を探してくれた警察官の方々とか、優しい人、人を助ける心を持った人も、日本全国に大勢いると僕は思います。

ただ、そういった多くの人々のご善意、優しさが、社会システムに全く反映されないんですね。僕はこれは、二世政治家とキャリア官僚が国家を統治するシステムによるものだと思います。旧ソ連とかと同じで、キャリア官僚からトップダウンで命令が出されるので、下級の公務員(ノンキャリア)はそれに従うしかないし、そのキャリア官僚や政治家は、富裕層であることと、もう一つ、官僚の世界には学閥というのが物凄く強く機能していて、それによる強烈な差別意識があると思います。

東大出身の官僚は減少傾向にあるといっても、やはり、キャリア官僚の社会というのは「東京大学」を頂点にした学閥で動いていて、この東京大学の学閥の力と東大出身者の東大以外の人間に対する蔑視・排斥の意識というのは物凄いものがあります。

うつ病になってからは、amazonとかで食料品買って、病院とデイケア以外、ほとんど引きこもっていますが、うつ病になる前は働いておりましたし、そこで、東大が一つの結社のように動いているのを物凄く感じました。派遣社員として、色んなところに派遣されて、その中に、国立の官僚の人たちがやっている研究所とかもあったので(僕がやっていたのは名簿の作成とかの下働きです)、そういうところとかで、全然人間扱いされないのと(僕は色んな派遣で下働きをやっていましたが、民間でも派遣は下に扱われますが、それでも、余りにも全然違います)、後は、以前、ネットのOFF会とかで、東大の大学院の方に物凄く執拗に僕の学歴を聞かれて、僕はその方が信用できると思ったので、大学名をあげて(東大よりずっと学歴的に下の大学で夜間部です。うちはバブル崩壊に巻き込まれて貧しくて、生活が凄く苦しくて、僕は高校まで全部公立で、その後は昼間は働きながら(高校出た後は大学出るまで運送・荷物運びの仕事していました。今のギックリ腰は、そのときの無理がたたったのかなと思っています)、大学は出ておきたいと思ったので社会人向けの夜間部の大学に通って、卒業したので、東大じゃなくて別のもっと下の大学ですって答えたら、急に態度が豹変して、ネットとかでも思いきり馬鹿にした非情な態度をとるようになったので、驚いたことがあります。その方は大学院卒後も経済関係にかかわり、株式投資などで富裕な生活を送っておられるようですが、日本に限界状況(生命に関わるような貧困)は存在しないとか最近も書かれておられて、驚愕しました。日本に限界状況(生命に関わるような貧困)は日本人口全体から見れば小数ですが、かなりの数(少なくとも百万人〜)あたりは確実に存在すると思います。何も支援のない死に掛かっている無年金障害者が少なくとも十数万います。障害が無くても貧困で暮らせない人がもっと大勢います。障害年金を貰っている方でも重複障害などで、障害年金では生存の為の生活費が足りなくて暮らせない方もいます。

また現在、一番首相に近いと云われている自民党の麻生議員は株式投資・株式配当の減税・非課税案を掲げていて(麻生議員は貯蓄から投資へというのをスローガンにしており、生活がかつかつで投資なんてする余裕の無い貧困の人々のことはあまり頭にないようです)、それによって株式投資や配当益を収入にしている富裕層から一定の支持を得ています。ゆえに上記の方は限界状況(貧困死)が日本に存在することを分かった上で、あえて「日本に限界状況は存在しない」と書かれているのかなと思います。首相が麻生議員になれば、自民党のこれまでやってきた施策、株式投資減税などの投資などを行える富裕層優遇施策がずっと続くだけで、投資など縁の無い貧困層、無年金障害者層、低収入の無年金層等、下層の人々にこれまでと同じく、貧困から死に至るしわよせが来ると思います。

僕が以前一番、ショックで、傷ついて、驚いたことは、6、7年ぐらい前、東大の学生・大学院生の方も含めて(他の大学の方や僕のような働いている社会人もいらっしゃいました)、お話していたとき、そのとき、本屋さんに行って、自分が最近読んだ本で面白かった本の話になって、僕も無神経だったんですが、東大等の名門大学の問題(エリート層の支配的意識)を取り上げた本(高田里惠子「文学部をめぐる病い」)を、最近読んで面白かったですってなにげなく云ったんですね。そうしたら、後で、東大の方が、僕が一人になったところを見計らって、近づいてきていきなり突然「死ね!」と云ってきて、またぱぱって去っていって、凄い恐ろしくなって、それから、東大の方は物凄くプライドが高くて怖いということを学びました。

特に親しくもない方に突然、面と向って「死ね!」なんて云われたのは、生まれて初めてのことで、これ一回のことで、そのことを思い出すと、今もお腹が痛みます。この文章書いている今もそのこと思い出して、本当に胸が痛くて、お腹がずっと痛みます。その方は今は官僚になっておられるようです。

極度のエリート意識は差別意識、エリート以外を人間扱いしない意識と一体のものとしてある訳で、そういった東大出身を頂点のエリートとする名門大学エリート集団で固められたキャリア官僚組織とそれを支援するキャリア官僚組織に似た大学・大学院の学者組織(学者組織はマスメディアを通して多くの人々に大きな影響を及ぼします、多くはキャリア官僚組織を基本的にサポートしている体制側の学者さん達です)と、生まれながらに富裕な二世政治家で固められた自民党と、社会福祉を経済のお荷物として見ている財界が「政・官・財・学」と四つ頂点を持つ四角形でがっちり日本を支配している構造があって、これがある限り、僕を助けてくれたおばさんや、ネットで助けてくださる方々のような、心優しい善意を持った人々の想いは、決して、本当に困っている貧困層にとどかない、途中でシャットアウトされてしまうという現状だと思います。

僕は、TV、ネットなどで活躍している学者さん達に、窮状を正直に書いて、メールしましたが、全く、完全に無視されました。政治に関心を持つなんて馬鹿げているとか、民主党はバラまく(貧困層に支援する)つもりだから民主党はダメだとか、ネットなどで発言されておられる高名なポストモダンの学者さんとかもおられますが、そういった学者さん達(そういった発言をしている学者さんは多くは東大出身卒です)はそういった発言(政治に関心を持つのはカッコ悪い、馬鹿げている、社会福祉はばら撒きだから削るべきといった発言)によって、現体制を支援しています(本当に政治に興味がない人は政治に興味を持つのは馬鹿げているというようなことは云いません)。どうか、そういう支配の仕組みを人々に理解して頂けたらと思います。そういった学者さん達は学歴エリートかつ富裕エリートなので、貧困層の生き死にには全く関心を持ちません。ただ体制を上記のような発言によって支援しているだけです。

僕は今度選挙があって、それまでなんとか生活できて生き延びていられたら、全部共産党に投票するつもりですが、共産党以外にも、民主党も、官僚政治を打破すると云ってくれているわけで、野党の勝利を望みます。民主党は以前無年金障害者の全員救済案をだしてくれました。この法案は衆院で多数を持つ自民党に潰されましたが、そういう法案を、結果は自民党に潰されたにせよ、民主党が出してくれたということを、無年金障害者の人々は僕も含めて深く恩義に感じている人々がいます。無年金障害者の数は十数万と云われていますが、実際はもっと多いと云われています。僕も含めてそういう人たちは、死にかかっています。だから、共産党にせよ、民主党にせよ、野党が勝利してくれたら、少しでも日本の未来が変わる可能性があり、嬉しいです。

東大などの名門大学出身者や富裕層以外を人間扱いしてくれない、貧困差別、学歴差別、障害者差別の根源たる現在の「政・官・財・学」の日本支配の四角形が崩されないかぎり、僕も、そして僕だけじゃなく、大勢の貧困層が何も社会福祉の助けを得られずに孤独に死んで行きます。日本の貧困層は西欧等の貧困層と違い、ばらばらの孤立した状態に置かれているので、貧困層同士助け合うことも難しい状態です。もしこの支配の形が今後も続くようであれば、現在、低収入層、非正規雇用層の人々が働けなくなったら貧困層に落とされて、また官僚支配の元、厚生労働省の生活保護を機能不全化させた通達の元、何の保護も受けられず死んで行くという形で、僕だけじゃなくて、僕みたいな境遇の人が大勢生まれて、どんどんどんどん大勢の人がこれからも更に多く死んでゆくと思います。

だから僕は、どうか、日本が、貧しい人々、障害のある人々を死なせていく社会ではなく、人々を皆で生かし救う社会、人々がお互い支え合い助け合う日本社会に変わって行って欲しいと、心から願います。

参考作品(amazon)
文学部をめぐる病い―教養主義・ナチス・旧制高校 (ちくま文庫)
どんぐりの家~それから~ (ビッグコミックススペシャル)
どんぐりの家 (1) (小学館文庫)
どんぐりの家 (2) (小学館文庫)
どんぐりの家 (3) (小学館文庫)
どんぐりの家 4 (小学館文庫)
どんぐりの家 5完 (小学館文庫)

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今日は完全に痴呆の症状が出て、道が分からなくなり、ずっと何時間も外をさまよいつづけていました。

西脇順三郎コレクション 3 翻訳詩集 (3)

今日は、遠くのスーパー(電車で一駅くらい)で食料品が安くなる日だったので、うつ病になる前は歩いてそのスーパーまで行っていて、今はお金がないので、電車は論外で、猫のトイレ用品も買うのと一緒にして、出かけようと思い、スーパーへ向いました。

そうしたら、うつ病になる前は普通に行き帰りできた道なのに、途中で道が分からなくなり、訳がわからなくなって、5時間くらいずっとさまよっていました。コンビニとかで道聞いたりしたんですが、やっぱりどうしても分からなくて、歩けば歩くほど訳がわからなくなって、自分は完全に頭がおかしくなっている(自分が使っていた道すらわからなくなっているな)と感じて、歩けば歩くほど絶望的で、気が狂いそうでした(うつ病なので、既に精神的にやんでおりますが)。

それで、午後一時ぐらいに出て、道に迷い午後の五時過ぎくらいになっちゃって、どんどん暗くなって怖くなって、酷い汗をかいていて、それが冷えてきて、完全に頭が訳が分からなくなって、警察署とか交番があれば保護してもらおうと思ったんですが、どうしても見つからなくて、道行く人に道を聞いていたら、すごく親切なおばさんがいらっしゃって、「私も駅(スーパーの最寄駅)に行きますから、一緒に行きましょう」ということで、30分くらい一緒に駅まで歩いて連れていってくれて(とても親切な方で僕が弱っているということが分かってらっしゃるみたいで、いたわりの言葉をかけて頂きました)、そのおばさんのおかげで駅までつきました。もう疲れ果てちゃって、助けてくれたおばさんに厚くお礼申し上げた後、もう疲れ果てちゃって、そのまま電車に乗って何も買わずに帰ってきました。

頭がずきずき痛んで、うつ病なのか、他の病気か何かなのかわかりませんが、頭がダメになっているみたいです。

猫に遅くなった夕ご飯あげた後、すぐ寝ようと思ったんですが、頭がずきずきして眠れず、それともう一つ、以前僕は交通事故にあっており、その時の後遺症で耳石が剥離していて眩暈が起こるんですが、寝てるとき、急にベッドが沈み込むような形の眩暈が起きて(これは以前よりときどき起きて、うつ病になる前から不眠の原因の一つになってます)、眠れなくて、それで起きて、今、この文章を書いています。

本当に頭がダメになっていて、痴呆症・前向性健忘症みたいな症状が強く出ています(精神科医の先生にも相談してあります、先生はうつ病になるとそういう症状(記憶力低下)が起こるとおっしゃっていらっしゃいました)。僕は無年金障害者ですから障害年金も支給されませんし、「まだ若い」という理由で生活保護も受けられませんし、これからどうやって生きていけばいいのか、もうわからなくて絶望的です。

古い記憶は断片的に残骸のように頭に残っているみたいで、さまよって狂いそうになっているとき、エリオットの荒野の詩が頭に浮かびました。長いので、一部分を抜粋引用致します。

エリオット「荒野」西脇順三郎コレクション3より

汗ばむ顔を赤く照らす松明
霜夜の庭の静けさ
岩屋の苦悩
その後あの叫び声あの泣き声
牢獄、宮殿、反響
遠くの山を越え春の雷の
生きていた者は誰も死んでしまった
生きていた我々は今は死にそうだ
ここはしばらく我慢して待つのだ

ここは岩ばかりで水がない
岩があって水がないあの砂路
路は山の中をくねってのぼる
山は水のない岩山だ
水があれば、休んで飲むのだ
岩の中では休むことも考えることも出来ない
汗は乾き足は砂の中に
岩の間に水さえあれば
腐食した歯をもつ死の山の口では水が吐けない
ここでは立つことも、ころがることもまた座ることも出来ないのだ
山の静けさすらないのだ
雨を降らさない不毛な雷が鳴るだけだ
また山の孤独すらないのだ
ただ赤い無愛想な顔が
割れた泥壁の家の中から突き出て
せせら笑いいがむのだ

水があり
岩がなかったとしても
岩も水もあったなら
また水も
泉も
岩間に水溜りでもあったなら。
蝉の声でもなく
枯草の鳴る音でもなく
水の音だけでもあったなら
ポトッポトッポトポトポトポト
と岩へ飛び散る水の音に
聞こえる松林の中で鳴く隠者鶫の鳴音でも。
だがやはり少しも水がない

僕はここしばらく、お金がないのでずっと水しか飲んでいなくて(牛乳やジュース、ミネラルウォーターなどの飲料水は水道費より遥かに高いので買えません)、道端にコンビニとか飲料水の自動販売機があっても、お金がなくて買えないので、ずっとさまよっている間、水が無くて、暑くて、咽喉が乾いて、だんだん寒くなってきて、このまま倒れたら死ぬのかなとか思って、そのとき、このエリオットの詩のことを思い出していました。「詩」の発音は「し」で「死」と同じだなとか、そういうことが頭に浮かんで、絶望的な気持ちでした。

親切なおばさんのおかげで本当に助けられて、どこのどなたか分かりませんが、本当にありがとうございます。

この文章を書いている今も頭のずきずきがおさまらず、抗うつ剤、それに抗不安剤を複数、後は胃腸薬や下剤(抗うつ剤の副作用で胃腸がおかしくなっています)など薬を沢山服用しているので、市販の頭痛薬も飲めず(先生に聞かないと他の薬を飲んでいいか分からない)今日のことで本当に頭がダメになっていることがわかって、もしかしたらうつ病だけじゃなく、スティーヴン・キングの「デッド・ゾーン」の主人公みたいに、脳腫瘍とかあるのかもしれないという不安感が強く、今も抗うつ剤・抗不安剤を飲んでいても、不安の気持ちが一杯です。

参考作品(amazon)
西脇順三郎コレクション 3 翻訳詩集 (3)
デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)
デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)

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個人が個人を殺したら死刑などで裁かれますが、国家が未必の故意で貧困層の人々を死に至らしめても何も裁かれないんですね…。

死刑執行:保岡法相の就任後初、3人(毎日新聞)

個人が個人を殺したら死刑などで裁かれますが、国家が未必の故意(実質的に社会福祉制度を機能しないようにして、例えば生活保護は受給要件を満たしていても、ありとあらゆる方法で生活保護を受けられないようにしたり、障害で働けない無年金障害者の徹底的な放置等)で食うや食わずで仕事も無くお金がないので食べれない貧困層を放置して、餓死や自殺で殺してゆくことは、何の罪にもならないんですね…。

生活保護は新規の受給は、若年層だったり身寄りがあるとたとえ障害などで働けない状態であっても極めて困難(様々な難癖付けでほぼ無理)で、生活保護を受けている人に対しても、身寄りを徹底的に洗って、身寄りがどんなに貧しくても(例えば年金暮らしのお婆さんとかワーキング・プアの若者とか)、そこに電話攻勢を掛けて(直接談判に行ったりもするみたいです)、あなたの身寄りが非常に困難な状況にあるから、月僅かでもいいから支援してくださいということを云って、例えば、お婆さんやワーキング・プアのところに社会福祉事務所の人間から電話攻勢があったり、延々直接訪ねられたら、借金取りが来るようなもので、身寄りの面倒をみない国の厄介者として世間体を失い、下手すれば職だって失う可能性がある訳ですね。だから身寄りが貧困でも了承せざるを得ず、親族による保護が受けられる言質をとったとして、生活保護を打ち切ったり、とんでもない状況です…。

厚生労働省が生活保護を縮小せよ(実質機能不全にせよ)という通達を出していて、一度出た通達はずっと機能します。だから、自民党政権が続く限り(抜本的な社会福祉の改革が行われない限り)、貧困層はどんどん死んでゆくでしょう。生活保護を骨抜きにして名目だけの制度にしている厚生労働省の官僚グループやその指示に従う社会福祉関係者、そして先の通達の効力が今も続いていることを知りながらその通達を取り消さない政治家(舛添厚生労働大臣等)は、ずっとお腹が空いている人間の気持ちなんて、全くわからないでしょう(裕福・エリートでそういう状況になったことがない人々)。

青木雄二さんとかも指摘していますが(青木雄二「ゼニの人間学」等)、世代間収入格差というのがあってそれが教育費に関連して、格差が固定されます。(例えば東大などの名門大学に属する学生の世代収入層は日本の多数の世帯収入層よりもずっと裕福な世帯収入層、教育にお金を掛けられる世代収入層です)。結果、キャリア官僚というのは基本的に裕福なエリート層の出身(東大を筆頭とする名門大学の出身層)がほとんどを占め、それゆえ、貧しい人々に対して非常に厳しい施策を取ってゆくのと(富裕層出身官僚の考え方に貧しい人々に対する社会福祉よりも、経済を最優先で考える富裕層からの貧困層蔑視があります)、貧困層を経済のお荷物と見る財界と、財界政権かつ世襲制政権(富裕層である政治家が子供を二世政治家にする、先の官僚と同じく富裕層からの貧困層への蔑視がある)である自民党の政策は、完全に一致しているんですね。自己責任の名目において働けない、収入が無い、税を納められない貧困層は経済の邪魔だから放置して消し去ろうという考え方です。

お腹が空いて頭がガンガンして、苦しいです。少しでも、皆様方に、日本の貧困層(収入なき貧困層や無年金障害者等)の大勢の人々が、このままでは死ぬ状態で、意図的に一切の支援が受けられず、死ぬように国家から取り扱われている、死に掛かっている人々を完全放置することで、未必の故意で、大勢を殺していることを、どうか、知って欲しいです。

お腹空いて、あんまり文章書けずにごめんなさい。

参考作品(amazon)
ゼニの人間学 (ハルキ文庫)
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完全なる絶望と、低収入層・非正規雇用層がお金があるうちに買っておいた方がいいものについて。

SANYO デジタルボイスレコーダー 「DIPLY TALK」 (シルバー・1GB) ICR-PS182RM(S)

僕のような貧困層(収入ゼロで死に掛かっている層)に落ちる可能性がある、低収入層、非正規雇用層の人が、お金があるうちに買っておいた方がいいものがあります。それは「ボイスレコーダー」です。

先日のエントリに書いたように、基本的に、現在、どんなに生活が貧困困窮していても生活保護は受けられません。特に、20〜40ぐらいの若年及び中年層は、病気だろうがなんだろうが、生活保護申請しようとしても、「若いから働け」とかもっとひどい場合は「若いのが働けないのは自己責任だ、国のごく潰しめ、出てゆけ」みたいな風に、理不尽に追い返される可能性が高いです。

社会福祉事務所は優しいケアワーカーがニコニコしている場所だと考えておられる方もいらっしゃるかも知れませんが、実態は全く違います。貧困層に、いかに生活保護を与えないか、一度認めた保護をいかに取り上げるか、それが最優先課題の、法律の網を潜ってなんとかして貧困層を抹殺する目的で動いている組織です。だから、若い人や中年層(20〜40代)が相談に行ったら、海千山千の職員に冷たい尋問を散々された挙句、キツイことや侮辱的なことをがんがん云われて、ひどく傷つけられ、追い返されてしまうのがほとんどと思います。

ただ、貧困層を現場で抹殺している社会福祉事務所はシステムの末端に過ぎません。社会福祉事務所は指揮系統上位の命令(貧困層を抹殺せよという命令)に従っているだけで、その上には、貧困層を日本経済の邪魔だと考えて抹殺する指示を出す厚生労働省の官僚グループがあり、その上に官僚グループと同じ考えを持った財界と繋がった与党政府がいます。

本当なら、生活保護を受けられてもおかしくない状況の人でも、現状は社会福祉事務関係の職員からの物凄い差別的プレッシャー、人間扱いされない惨めさで、生活保護を恐怖で受けられなくなって、その結果、餓死したり自殺したりするような状態です。

ですので、もし貧困層に落ちた場合は「ボイスレコーダー」とノート(普通のノート)と筆記用具を事前に用意しておき、生活保護申請に行くときは必ずボイスレコーダーをポケット等に隠し持ってゆくようにするべきです。そしてなるべく丁寧に、そして正直に、自分の窮状を話します。それでもほとんどの場合、キツイ言葉でプレッシャー(二度と来るな)を掛けて追い返されますが、その後、ノートに、ボイスレコーダーの記録を元に日付と担当者の名前と、自分の話したことと、担当者の尋問等の喋ったことを克明に書いておくことです。勿論、ボイスレコーダーの音声は消さずに持っておきます。とても大切な死後の証拠です。

キツイ言葉に負けず、何度か生活保護申請に行く気力のある頑張れる人は、そのたびに、正直に窮状を訴え、それに対してどのように生活保護をはねられたか、そのたびに記録しておくといいと思います。

おそらく、生活保護を受けさせないシステムは、現状の壊れた年金システム(無年金障害者問題、非正規雇用者が厚生年金に加入できない問題等)・機能していない生活保護システムを維持しようとする自民党財界政権が続く限りずっと続きます。貧困層を抹殺した方が経済的に安上がりで、財界がそれを望むからです。そして、自民党は財界政党です。しかし、自民党総裁選で劇場政治をやって、自民党がいきなり支持率を回復させていますので、今後も貧困層の抹殺は続くのではないかと僕は思っています。党内の総裁選という劇場政治(お祭り騒ぎ)が始っただけで支持率が上がるのですから、この国の一部の国民は社会福祉が嫌いで貧困層が嫌いでその死を願っているか、もしくはとても富裕でそういったこと(貧困問題)に全く興味がないのでしょう…。

手塚治虫「アドルフに告ぐ」文庫版第一巻74〜75ページ

劇場政治で一つの政党内のページェント(ショー)によって、その政党の支持率が上がってゆくという現状の事態は、まるで、上記のページのグロテスクなパロディが現実化したかのようで、完全なる絶望を覚えます。現状によって頁が読み替えられてゆきます。こんな感じです。

「最も優れた経済人を保存するために、経済最優先の施策を守らねばならぬっ!
最も優れた経済人とは、我々日本人なのだ!
我々はできそこないと日本人との奇形児を望んではいなーいッ
劣等者ども…すなわち収入なき貧困層が存在によって
日本人の富を減らすことは経済への冒涜である。
貧困層を葬ることは我らの神たる日本財界の啓示なのだ。
貧困層を日本から抹殺することが優れた日本社会を築く原則であるーッ」

こういう風に僕には読み替えて読めます。現状、起きていることはこういうことだと思います。それで「ワーッ」と総裁選が盛り上がって、貧困層抹殺(貧困層を死に追いやるシステム)が続いていくわけです…。

ナチスはユダヤ人の存在自体を抹殺しようとしました。日本は貧困層の存在自体を抹殺しようとしています。

なので、貧困層にできることは、自分が餓死や自殺で死んだ後、自分はこうやって抹殺されたのだという、存在の証を残すことです。いずれ、100年後か、200年後か、もしかしたらいずれ、こういった記録が顧みられることがあり、21世紀初頭から日本が貧困層の抹殺に乗り出していたという歴史がきちんと検証されることがあるかもしれません。そのためにも、ボイスレコーダーやノートなどに、いかにして自分が貧困の果てに死んでいったのかの記録を、貧困層の人々が残すことが大切だと思います。

ナチスの酷い虐殺が第二次世界大戦中ずっと続いたように、今後も貧困層の抹殺、存在の歴史すら抹殺してゆくことが日本でもずっと続くと思います。ゆえに、こういった記録を、現状、僕も含めて、このままでは貧困で死んで行く人々が大勢おり、その予備軍(低収入層・非正規雇用層)も更に大勢いますが、貧困層になる前に、ボイスレコーダーを買っておいて(貧困に落ちるとそんな余裕はありません)もし貧困層に落ちた場合は、抹殺される(助けは得られない)ので、そういった死に行く人々の一人として、記録を残しておく、特に確かな証拠となる音声記録を残しておくことが大事だと思います。

いずれ、死後に残されたこういった記録が100件、1000件、10000件と集まるようになれば、貧困層に全く興味がない人も、事態を理解してくれるようになるかもしれません。貧困層の抹殺が組織的に行われていたことを、死後に残る沢山の記録は証明してくれます。そうしたら、いずれ、人間が人間として生きられる社会に、ほんの少しでも日本が変わるきっかけを作ることができるかも知れません。

もう、現代の日本の貧困層が生命を未来に繋ぐのは、僕は諦めています。おそらく、多くの日本の貧困層の人の中には同じ気持ちの人がいると思います。現在の日本の社会福祉は、貧困層を生かすのではなく「抹殺」する方向に動いているので、もはや社会福祉ではありません。今もお腹が空いて死にそうな気分で、おそらく、僕みたいな人が大勢います。そういう日本から「棄てられ抹殺された」人々が、存在していたことを、せめて記録に残しておく、それが、いつの日か、その記録が日本を変えてくれることを願っています。

記録(ボイスデータ・ノート等)は、複写して、もうそろそろ生命が尽きると感じられる頃には、信頼できる人に預けたり、貧困関係のNPOに送ったり、野党に送ったり(僕は日本共産党に送るのが一番きちんと後世に保存・活用してくれる可能性高いと思いますが、共産党が嫌な人は、民主党でもどこでもリベラル派の野党なら構いません)、またはマスコミに送ったり(マスコミは財界がスポンサーなので送っても破棄される可能性が高いですが、それを覚悟の上なら送ってもいいと思います)して、後世に残してもらうようにして、少しでも、21世紀初頭の日本が貧困層を徹底的に抹殺する施策を行っていたことを、未来に示すことができればと思います。そしてそのことによって未来の社会が、現在の日本の社会、貧困層を人間以下と蔑して殺す社会ではなく、貧困層を人間として認めてくれて生かす社会になっていることを、願います。

現状、貧困層に落ちたらほぼ助かりません。ゆえに、まだ貧困層に落ちていないが、落ちる可能性のある人は、ボイスレコーダーを買っておいた方がいいと思います。貧困層に落ちると、食べること(食費確保)だけで精一杯で、ボイスレコーダーのような高額商品は買えない状況に陥ります。

参考作品(amazon)
SANYO デジタルボイスレコーダー 「DIPLY TALK」 (シルバー・1GB) ICR-PS182RM(S)
アドルフに告ぐ (1) (文春文庫―ビジュアル版)
アドルフに告ぐ (2) (文春文庫―ビジュアル版)
アドルフに告ぐ (3) (文春文庫―ビジュアル版)
アドルフに告ぐ (4) (文春文庫―ビジュアル版)
アドルフに告ぐ (5) (文春文庫―ビジュアル版)
アドルフに告ぐ (文庫版) 【コミックセット】
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どんなに貧困困窮していても生活保護が受けられない仕組みについて。

しんぶん赤旗「社会リポート 秋田市 生活保護・抗議自殺」

今、僕は非常に生活が困窮していますが、日本の生活保護の仕組みというのはどんなに生活が貧困困窮していても、現状、絶対に受けさせないような仕組みになっています。僕のような失業していて働く当てが無い貧困層・貧困障害者・無年金障害者は餓死や自殺等で死ぬしかない形です。その仕組みについてご説明いたします。

まず、生活保護は住んでいるところがあると、受けられません。アパート暮らしでも持ち家でも同じです。アパート暮らしの場合は、敷金・礼金・家賃を払う余裕があるなら(それを払う貯金があるなら)生活保護は受けさせませんという形で門前払いです。持ち家の場合は、その家をさっさと売れという形で門前払いです。これは自分に持ち家や貯金・所有物が無いだけでなく、親兄弟にも適用されて同じで、自分だけでなく、親兄弟の財産・所有物がゼロでないと生活保護は受けられません。世帯収入が生活保護費を下回っていても、この住居問題(住むゆとりがあるなら、生活保護は受けさせない)という形になっていて、生活保護は受けられません。精神障害者福祉手帳などがあって、現在精神疾患の治療中で障害者自立支援法を受けており、働けない状況だといっても、これまた無視されます。

現状で生活保護が受けられるのは、非常に高齢(80歳過ぎ等)で身寄りが一切なく病気や障害を持ち財産・貯金・一切の持ち物ゼロでアパートの家賃を滞納していて年金も無くたまたまアパートから追い出されていない場合とかの、非常に徹底的に限定された状況です。(それでも様々な難癖をつけられ受けられない可能性があります。生活保護申請していて却下された人が貧困の挙句、餓死したりしても、社会福祉事務所も国家も政府も一切責任を問われません)また、障害者であっても、貧困により年金が三分の二未納だと、障害年金は一切出ません(無年金障害者といいます)。

そして、住むところがあると生活保護は受けられませんが、住むところがないホームレスになると、これまた生活保護は受けられません。住所不定では生活保護は受けられません。

つまり、どんなに貧困で餓死寸前で働く当てが無く死に掛かっていて収入がなくても、仕組み的に絶対に生活保護を受けさせないことが可能なように日本国の社会福祉の仕組みがなっていて、現在はその仕組み(徹底的に生活保護を受けさせない)が働いており、実質的に新規に機能していません。国家政策による社会保障費抑制で、新規の生活保護を受け付けないように社会福祉事務所がしています。

もう本当に、僕もこのままだと貯金がなくなれば後は死ぬ(貧困でうつ病悪化で働けず、生活保護も受けられず死ぬ)しかない状況で、絶望的です。毎月のアフィリエイトも月ごとに減少しているので、遠からず、死ぬと思います。

新聞赤旗「餓死 11年で867人背景に雇用破壊・生活保護抑制」
厚労省は、生活に困った人の最後のセーフティーネットである生活保護について申請拒否や追い出しなど排除策をとり、予算も削減してきました。この結果、生活保護を必要とする人のうち生活保護をとっているのは二割前後(捕捉率)との試算もあり、大半が最低生活水準以下の生活を余儀なくさせられています。
財界と政府が一体となってすすめてきた雇用・賃金破壊と棄民政治が多くの人々を餓死に追いやっています。

JanJanニュース「北九州・生活保護打ち切りで餓死〜支援団体が緊急声明」
北九州の場合は、(1)年間300億円という厳密な予算の縛り(2)それを具体化するために各福祉事務所に数値目標(申請件数を一定に抑えるため)のノルマを課した(3)数値を毎月市長と助役に回覧し、係長級の面接主査を配置し、人事異動評価のひとつとして誘導した、という巧妙なシステムが大きいです。それを30年近く継続することによって、組織としてすっかり「相談者は追い返すもの」「受給者は二等市民」という見方を定着させてしまった、ということでしょう。他の地域も、ここまで徹底しているところはないと思いますが、現在ますます状況が似通ってきていると感じます。

生活困窮者にとって保護の門前払いは、死につながる恐ろしい行為です。
(しんぶん赤旗「社会リポート 秋田市 生活保護・抗議自殺」より)

この日本国という国が、僕みたいな貧困層を抹殺する、貧困層を組織的に殺害してゆく国家であることを、どうか皆様方に知って欲しいです。僕も本当は死にたくない、本当はどうか命を助けて欲しいですけど、どんなに貧困で死に掛かっていても、社会福祉事務所等の全ての公共機関・自治体・国家は一切助けてくれません。貧困に落ちて病気などで働けなくなったら死ぬしかない、国家に抹殺されるしかない、それがこの日本、自民党政権です。どうか助けて欲しいけど、貧困層に何も助けはなく、貧困の挙句は死しかないのです。本当に助けて欲しいです。このまま自民党の政治(無年金障害者の抹殺、貧困層の抹殺)が続いたら、僕は間違いなく死ぬでしょうし、他にも大勢の貧困層が死んでしまいます。助けて欲しいです。

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本当に辛いことについて。

パーフェクトプラス ダイエットビスケット 24枚

amazonはかなり安く食料品や日用品が売っているので、うつ病の悪化でほとんど外に出られない僕の命綱で、とても助かっています。1500円以上買うと配送料無料ですので更に助かっています。ギフト券を頂き、それで1500円以上買うと、配送料も代金引換料も掛からずに品々が買えるんですね。食べないと死んでしまいますので、本当に命綱です。ありがとうございます。

ウイダーインゼリーとか、カロリーメイトとかも良いんですが(amazonで買えます)、単価的に一番安くて助かるのは、パーフェクトプラス ダイエットビスケット 24枚という商品が、223円で、その割りにかなりボリュームがあって、助かっています。ウイダーインゼリーとかカロリーメイトに比べるとコストパフォーマンスがいいのと、223円なので、7個買って1561円です。amazonでは銀のスプーンとかのキャットフードも買えます。

ただ、電光熱費・水道費や医療費、交通費は流石のamazonでもどうにもならないので(アフィリエイト収入も、以前のブログに比べるとアクセス数の激減で三分の一程度になっていて、月ごとに更にだんだん減ってきています)、貯金はだんだん磨り減っていく形ですが、それでもなんとか今現在生き延びているのは、ギフト券を贈ってくださる方、アフィリエイトで買ってくださる皆様方のおかげで、本当にありがとうございます。

国や地方自治体は、今の与党政権下(自民党財界政権下)では、どんなに貧困で餓死寸前だろうがどんな状態でも、基本的に助けてくれません。社会福祉事務所は親族及び税金把握(個々人の財政把握)しているので、「あなたは収入も財産がなく病気(障害者)ですが、親族がいますのでそちらの世話になってください」というような形で、生活保護は受けられません。助けてくれるのは、ギフト券を贈ってくださる方、アフィリエイトで買い物してくださる方、ご善意、ご慈悲を持った優しい方々で、本当にありがとうございます。先日紹介した「どんぐりの家」にも書かれていますが、国(社会)は本当にどん底にいる人々(障害者、無年金障害者、どん底の貧困層)を助けてくれません。そんなとき、助けてくれるのは、個々の優しい善意を持った人々で、そういった人々のおかげで、僕も含めなんとかどん底にいる人々が命ながらえている側面が大きいです。

逆に日本国は「弱いもの=金を稼げないものは死ね。強いもの=金を稼げるものだけ生き残れ」という、弱肉強食の、富国強兵ならぬ富国経済の施策で、貧困層は完全に捨てられています。この国にセーフティネットはほとんどありません。物凄く運の良い貧困の人がなんとかほんの少し救われる程度で、僕を含めて多くの貧困の人々は国から棄てられて、死を待つのみの状態になっています。

低収入層から、うつ病を発症して、仕事を首になって、収入なき貧困層に転落して、始めて分かりました。この国は、戦前の富国強兵が富国経済になっただけで、「弱いもの=金を稼げないものは死ね、強いもの=金を稼げるものだけ生き残り国に税を納めろ」という仕組みで、人々が助け合う仕組みではなく、ひたすら人々から収奪する仕組みで動いています。弱い人々の一握りの人々が死なずに生き延びていられるのは、ギフト券を贈ってくださる方、アフィリエイトで買い物してくださる方のように、ご善意、優しいご慈悲を持った方々がいらっしゃるから、なんとか一握りの貧困層が命ながらえることができています。それでも、貧困層の多くは、僕もそうなると思いますが、死んでゆきます。心優しい方々のご善意を凌駕する、国の冷徹なシステムが動いているからです。雇用を非正規雇用に切り替え年金制度(厚生年金制度)を壊して国民年金を払えない多くの低収入層を作り出し、そこから転落した僕のような貧困層には一切助けを出さずに貧困で衰弱して死んで行くような形で抹殺し、少数の富裕層と、中間層なき低収入層(いつ貧困層におちて抹殺されるかわからない層)のいる超格差経済社会を作り出そうと日本国のシステム(財界の意向)が動いているからです。

僕はひどい生活苦で、本当に辛いです。節約して食べているので、いつもお腹が空いていて、苦しいです。手元に本がないので正確ではありませんが、貧困を描いた西原理恵子の漫画「ぼくんち」で「みじめだと思うと更にみじめになってゆく」みたいな台詞がありましたが(元ネタはドストエフスキー「罪と罰」だと思います)、まさにそんな感じで、お腹が空いていていつも、どうやって食べて生き延びるか考えているというのは、ひどくみじめで辛い気持ちで、「みじめだと思うと更にみじめになっていく」という状態で、それ(貧困のみじめさ)がうつ病と重なって、日本を地獄そのものと感じます。本当に辛いです。僕みたいな貧困層(国から抹殺される層)が、大勢いることを、今の日本の政権はアメリカと同じく、富国経済弱肉強食で、少数の富裕層と多くの低収入層を作り出し、低収入層から転落した貧困層はもはや経済の役に立たないものとして抹殺してゆく仕組みで動いていることを、人々にどうか知って欲しいです。今もお腹空いて、お腹がないています。苦しいです。

参考作品(amazon)
パーフェクトプラス ダイエットビスケット 24枚
(お徳用ボックス) ウイダーinゼリー エネルギーイン 180g×36個
カロリーメイト ブロック チーズ 4本×10箱
ぼくんち (ビッグコミックス)
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)
罪と罰 (下巻) (新潮文庫)

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今日はひどく落ち込むことがあって、静かに「どんぐりの家」を読んでいました。僕は日本の棄民の一人なんだなと思いました。

どんぐりの家~それから~ (ビッグコミックススペシャル)

今日はひどく落ち込むことがあって(以前ブログに書いたエントリに、「映画を使って(自民党批判の)プロパガンダしてる」とかひどい言葉が投げかけられていて、ひどいショックを受けました)、ひどく落ち込んで腹痛がずっと続き、静かに図書館から借りた「どんぐりの家」を読んでいました。

僕がうつ病で無職で生活に貧窮しているのは本当のことです。そうなって始めてわかったことがあります。それは、この国が、働けない貧困の国民(経済的にマイナスの価値になった国民)をなるべく切り捨てようと動いているということです。国から完全に棄てられた貧困層(無年金障害者など、働きたくても働けず、国から一切の支援・補助も受けられない層)、僕も含む貧困障害層を救う国に日本がなって欲しいと僕は思いますし、自民党政権ではそんなことは、誰が党首になろうと、ほぼ不可能だと思います。だから僕は選挙では、野党に勝って欲しいと思います。野党の方には、貧しい人、弱い人、障害のある人を救ってくれる可能性が少なくとも自民党よりはあるからです。以前、民主党が、無年金障害者全員の救済法案を出したとき、自民党が潰しました。自民党政権下の日本において、貧困層かつ、障害や怪我、病気疾患などで働けない層(収入がない層)というのは、完全に棄てられています…。

現在の生活保護はそれぞれの自治体の裁量もありますが、審査が非常に厳しく、自分の財産がゼロかつ親兄弟の財産がゼロで親兄弟の収入も非常に少ないかゼロでないと認めてくれません。(例えば、親が退職して年金を貰っていたら、その年金がたとえ年80万円とかであっても、その子供が生活保護申請しても通りません)また、貧困層や就職氷河期世代は正規就職が難しく、アルバイト・派遣などで働くことが多くなり(僕もそうです)、厚生年金に加入できないので、国民年金を払う余裕がなく、国民年金が三分の二未納だと、なんらかの障害・疾患になり、障害等級が認められても、障害年金は一切でません。こういう人々(障害があっても障害年金が出ない層)を無年金障害者と云います。後天的な障害(精神疾患)が出た僕も含め、こういった人々は現在全国に十数万人以上いるとされており、日本社会から完全に棄てられた人々です。また、その予備軍(国民年金三分の二未納)はもっと大勢います。

こういった人々は、家族に頼るか、家族に縁を切られるか、家族に迷惑を掛けない為、自分からいなくなるかのどれかで、前者は家族に多大な負担を掛け、支えられなくなると心中などが起こります。縁を切られた場合はホームレスや野垂れ死に(凍死や餓死や病死)など、後者も自殺か、ホームレスか、野垂れ死などになります。この国はそうやって、障害があったりして働けない貧困層を切り棄てて抹殺していますが、こういったことが、大マスコミ(特にTV)などで報道されることはほとんどありません。大マスコミもまた、政治と同じく財界のスポンサーの意向で動いており、本当にどん底の社会から棄てられる棄民のことはほとんど描かないからです。山本おさむさんの漫画「どんぐりの家」はこういった、日本国から、日本社会から棄てられた棄民の人々のことを描いていて、勇気のある立派な漫画です。ここ(どんぐりの家)で描かれる人々(日本社会から棄てられた人々)は僕と同じだなと思いました。

この国(日本)には、ああいう人達(働けない・障害がある・大人の貧困層)を守る制度はひとつもないんや。(中略)
社会は人を棄てる…
重い障害をもったこの人達は(子供の頃から)教育を受ける権利を奪われてきた。
(大人になっても)人として働く場を奪われてきた。
偏見と恥辱のなかで、家族がこの人達を支える他に選ぶべき道はなかった。
そして(負担に)耐えきれなくなった家族は、身を引き裂かれる思いでこの人を棄てる。
この村が、この街が、この人を棄てる。
制度や法律がこの人を棄てる。
私達の社会が……この国が人を棄てる。
(山本おさむ「どんぐりの家ワイド版第四巻」)

日本国から、日本社会から棄てられた人々の命を、僕は遠からずダメでも(精神科医の先生や病院のカウンセラーさんソーシャルワーカーさんにも話してありますが、僕は働けない状態のまま、貯金がなくなったら周囲に迷惑を掛けないように自死するつもりです。日本の社会福祉システムが変わるまで僕の生活費を持たせることは現状難しいと思います。日本の貧困層の窮状、そして社会福祉が実質機能不全になっている問題は精神病院・精神治療・生活相談では、手の打ち様のない問題なのです。精神科医の先生も今働くのは無理でしかも僕にお金がないということを理解していて、もうどうしようもない状況なのです)、それでも、僕がいなくなった後も、少しでもこの日本社会を変えて貧しい人々の命を救って欲しいから、僕は、自民党政権にはいつの日か終わって欲しいです。

自民党政権は財界政権なので、誰が党首になろうとも、こういった社会から棄てられた棄民の人々を助けるようなことは出来うる限りしません。それは財界が望まないから、働けない人間は財界の価値観において、「マイナス」の価値しかないからです。それと働けない貧困層は相対的に少数で、働いている中間層(低収入層も含めて)の方が数が多い(票田が圧倒的に大きい)のもあります。景気浮揚策も財政出動も定額減税も上げ潮の財政再建も、全て、たとえ低収入であっても、「働いている、税金を納めている」人々への政策です。障害のある人、働けない人は、社会保障費を抑制する形で、どんどん追い詰められています。「どんぐりの家それから」などに詳しいです。

僕はデイケアで、元クリエイターの方(今は僕と同じ無職の方)とお話したこともあります。オタク文化に携わって働いている人も、低収入層は、いつ転落して、弱い立場になるか分かりません。そして、そうなって生活に余裕がなく不運が重なると(年金三分の二未納等)、社会から見棄てられてしまうんです。それがこの国です。この国は決して安心して働ける国ではありません。低収入層からさらに転落したら(僕のように低収入層で年金が払えず、更に病気や怪我、障害などで働けなくなったら)、社会から棄てられてしまう国です。

サンフランシスコの人口は約70万だが、そのうち約1%がホームレスと推定されている。(中略)サンフランシスコでは毎年100人前後が公園や病院の救急治療室で亡くなっているという。(中略)

1979年から2004年の25年間の間に、米国民の平均所得は27%上昇したが、増えたのは富裕層だけで、下位60%の所得は5%低下している。この間の企業のCEOとの年収と勤労者の年収を比較すると、いっそうわかりやすい。70年には米主要500社のCEOの報酬は平均的な勤労者の30倍だったが、05年にはなんと370倍に広がっているのだ。(中略)

アメリカ人ジャーナリストのマーク・ハーツガード氏は、著書「だからアメリカは嫌われる」(草思社)で、こう指摘している。
『この国で不平等がひどくなった原因に、大きな謎などない。アメリカ政府が過去20年間、ほかのどの層よりも富裕層を優遇する人間達及び政策に支配されてきただけである。共和党員がその路線の先頭に立っているが、民主党員も後ろにぴったりついて、アメリカの立法者は、貧しい人への支出を減らしても、裕福な人への減税は惜しまなかった。最低賃金の有意義な引き上げに抵抗する一方で、企業との軍用契約には何兆ドルも気前よくだしている』(中略)

(「ワーキング・プア アメリカの下層社会」(岩波書店)を書いた)シプラー氏は、貧困労働者の多いワシントンDCの黒人居住区からニューハンプシャーの白人の町、クリーブランドやシカゴの工場、ロサンゼルスの公営住宅、ボストンの栄養診療所、カルフォルニアのスウェットショップ・ノースカロライナの農場など全米を回った。そして、そこで会ったのは、自分の限界まで一生懸命働いている人たちだった。彼らは福利厚生や医療保険もほとんどないまま、低賃金で長時間働き、腹を立てる余裕もないくらいへとへとになっているほどの生活苦なのだ。(中略)

この本(「ワーキング・プア アメリカの下層社会」)を読めば、アメリカの貧困は個人の(自己)責任というより、むしろ社会システムの問題によって大量に生み出されていることがわかる。低賃金労働者の多くは決して怠け者などではなく、彼らはいくら一生懸命働いても貧困から抜け出せないのである。この本は「貧困を個人の責任」としてごまかそうとするアメリカの政府や富裕層のウソを見事に暴いているが、「日本のワーキング・プアの将来」を考える上でも大いに参考になると思う。

シプラー氏は、「貧者でいることは無防備を意味し、防具もつけず練習もしないまま、アメフトの試合に出るようなものだ」という。だから、彼らは何度も首になり、叩きのめされ、傷つけられ、打ち負かされてしまうのだ。そこではアメリカンドリームも空しく思えるが、この種の神話は、体制側の責任転嫁に利用されている側面もある。つまり、「成功する機会は平等に与えられており、貧しいのは個人の責任だ(だから社会が助けることもない)」としてしまうやり方だ。(中略)

最後に、日本の状況について考えてみよう。
日本ではバブル崩壊後、企業がコスト削減のためにパート・派遣・アルバイトなど低賃金の非正規雇用を増やしたことで、所得の二極化が急速に進んだ。貯金残高ゼロの世帯は81年の5.3%から03年には21.8%に増え、現在年収300万円以下の労働者が、全労働者のほぼ半数を占めるという。OECD(経済協力開発機構)が06年7月に発表した報告書では、日本の相対的貧困層の割合は、先進国のなかでアメリカに次いで二番目に高いことがわかった。相対的貧困層とは、全人口の可処分所得(税金などを差し引いた)の中央値の半分未満の人を指し、厚生労働省の05年度統計では年収231万円未満ということになる。(中略)

「日本の十年後の姿は、アメリカの現状を見ればわかる」とも言われているが、格差が広がる中、日本人は本当にアメリカのような社会(弱肉強食の超格差社会)を目指すのか、本当にアメリカ人のようになりたいのか、もう一度よく考えてみるべきであろう。
(矢部武「アメリカのベジタリアンはなぜ太っているのか?」)

僕は日本が今のアメリカのようになることは望みません。その逆、社会福祉の充実した日本を望みます。もしも、いつの日か、自民党政権が終わることがあって、そして更にいつの日か、僕がネットで文章を書けなくなった後だと思いますが(このまま困窮してゆくとネットの通信費も払えなくなるので、そうしたら更新できなくなると思います)、自民党に潰された無年金障害者全員救済案や重複障害者重複年金加算案が国会で通って、日本社会の人々が、今まで棄ててきた棄民の人々と共に生きることができる福祉の充実した社会になっていることに望みを掛けて、文章を書いています。僕がいなくなっても、文章は残るので、今の日本社会に、社会から見棄てられた、弱い立場、働けず、障害や疾患を背負い、そして支援も受けられず生活のできない、貧しき棄民の人々がいることを、どうか、少しでも多くの人に知って欲しいです。そして、少しでも、貧しき人々が、生きていける社会を創って欲しい、それが僕の願いです。

参考作品(amazon)
アメリカのベジタリアンはなぜ太っているのか?
ワーキング・プア―アメリカの下層社会
どんぐりの家~それから~ (ビッグコミックススペシャル)
どんぐりの家 (1) (小学館文庫)
どんぐりの家 (2) (小学館文庫)
どんぐりの家 (3) (小学館文庫)
どんぐりの家 4 (小学館文庫)
どんぐりの家 5完 (小学館文庫)

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先日、トランプ占い「ソロモンの指輪」でハートのクイーンが出たので、タロットのスリーカード・スプレッドをやってみました。意外な結果でした。

チャンピオン RED (レッド) いちご 2008年 09月号 [雑誌]

うつ病だと毎日毎日気力が失われてゆくようで、必要最低限のこと以外は寝込んでいることが多いのですが、先日やったトランプ占いでハートのクイーンが出て、その後、皆様方からご善意のお心遣い頂き、とても感謝して、寝込んでいるばかりではいけないと思い、今日は気力を振り絞ってひさびさにタロット占いをやってみました。

ただ、うつ病で気力・精神力が激減しているので、複雑な占いは無理に近く、一番簡単な大アルカナ22枚のみで今後を占うスリーカード・スプレッドを行いました。本当は小アルカナも入れて占った方がいいんですが、そうすると、解釈が難しくなるので、大アルカナのみで占いました。

カードが手に馴染むまでシャッフルし(リフル・シャッフルといって逆位置を混ぜます。西洋の映画でディーラーさんがやってたりする、カードを二つに分けてバラバラバラって混ぜてゆくシャッフルです)、その後、カットして(上半分と下半分を入れ替えます)、左に置くカードに過去、真ん中に置くカードに現在、右に置くカードに未来を願いながら一枚ずつひいて左から右へ三枚を並べます。

タロット占いをやるとき、特に自分自身を占うとき、先入見を抱いてはいけないのですが、病気(うつ病)のせいか、どうしても悲観的な方向に思考が走ってしまい、「THE TOWER」(塔のカード、主に破滅を暗示する)とか出ちゃったら、立ち直れないかも知れないみたいに思っていたんですが、結果は意外なものでした。

結果は、過去を示すカードが「THE FOOL」(愚者のカード、主に自由の暗示)の正位置、現在を示すカードが「THE MAGICIAN」(魔術師のカード、主に創造性の暗示)の正位置、未来を示すカードが「THE HIGH PRIESTESS」(女教皇のカード、主に静穏と洞察を暗示)の正位置で出まして、うつ病になる前、僕が自分自身を占ってきたときでも出たことのない、とても良い配列のカードです。それぞれ、三枚のカードが正位置で肯定的なものを示すカードであり、とてもホッとしました。

うつ病に掛かってから、タロット占いをしたのは始めてですが、それまでずっと使ってきたタロット(先日書きました「Spiral Tarot Deck」をずっと使っています)であり、うつ病で悲観的にしか物事を考えられなくて落ち込んでいる僕を、長年使ってきたタロットが心慰めてくれたのかなと感じました。術者とその術者が長年使ってきた魔術的な道具の間には絆が生まれると云われています。こういうことがある(暗く落ち込んでいるときに、良いカードがでて心慰められる)、占いというのは僕は好きです…。占いをやっても、生活苦や、もっと直接的にお腹が空いているような状態が治るわけではありませんが、それでも、心慰められました…。

また、ソロモンの指輪で、ハートのクイーンが出た後、皆様方からのご善意を頂き、とても嬉しかったです。これから、皆様方に楽しんでいただけるような文章を書きたいと願っています。ご支援してくださる方々のおかげで、一日、一日が、何とか過すことが出来て、日々の糧のご善意を、心から感謝しております。

皆様のご善意でせくしぃトランプ(チャンピオンREDいちご9月号の付録です)を買わせて頂いたのですが、このトランプ(せくしぃトランプ)ちゃんとしたトランプですね。これで他の人とゲームするとかは、ちょっと恥ずかしい感じ(お色気のある可愛い絵柄ですから)なので、買われた方は自己の占い専用トランプにするとかしてみるのも一つの方法と思います。自己を占うトランプ、タロットは、なるべく他の人の手には触らせず、所有者との絆を結ぶことが大切だと云われています。勿論、多人数で使うゲームに使用したりしてもいいと思います。

うつ病になってから、毎日生活苦でどうやってぎりぎり生活を過してゆくか、生活のことばかりで、オタクなものを買う余裕が全くなく、とても疲れていたので、ゆとりのあるもの(せくしぃトランプ)を買って、ほんの少し気持ちが楽になりました。皆様方のご善意、お心遣いのおかげで、本当に心から感謝いたします。ありがとうございます。

最後に、これからタロットをやってみようと思う方は、タロットの本は沢山あって、それぞれ解釈に違いがあったりして、どれか一つの本を「これが決定版」として選ぶのは難しいのですが、あえて最もお勧めする本を選びますと、初めてタロットをやる方には、「タロット解釈実践辞典」という本が、僕のお勧めです。これ一冊全部読み通すと、タロット占いの基本的な解釈はかなりできるようになると思います。この本は一枚一枚のカードの象徴性だけでなく、それぞれのカードの連関性も重視しているので、僕もこの考え(連関性重視)に賛成で、その点でも、僕はこの本をお勧めいたします。

参考作品(amazon)
チャンピオン RED (レッド) いちご 2008年 09月号 [雑誌]
Spiral Tarot Deck
タロット解釈実践事典―大宇宙(マクロコスモス)の神秘と小宇宙(ミクロコスモス)の密儀

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先日のエントリ、お心遣い頂き、本当にありがとうございます。「ソロモンの指輪」占い方法について。

チャンピオン RED (レッド) いちご 2008年 09月号 [雑誌]

先日のエントリ、お心遣い頂き、本当にありがとうございます。とても助けられ、心から感謝致します。本当にありがとうございます。せくしぃトランプが買えそうで、少しでもお役立てできる文章を書いて、お礼の気持ちを伝えたいです。本日のエントリには「ソロモンの指輪」占い方法について書きました。トランプで簡単にできる占いです。

先日のエントリでせくしぃトランプが欲しいと書いたのは、「可愛い」以外にも、もう一つ理由がありまして、僕は10年ぐらい前、かなりオカルト(占い・魔術)に嵌っていて、タロット占いとかかなりやり込んでいたんですが、そのとき、占いで使う魔術道具(タロット・トランプ等)は、術者が新品を所有して、そしてその品と術的な絆を深めて行くことで、術者の手に馴染んでくる、逆に古いもの(前所有者があるもの)は、何が起きるか分からないから、占いなどの術式では使わない方がいいと云われていて、西欧の魔術の世界にも日本の九十九神信仰みたいなのがあるんですね。それで、トランプの新品が欲しいと思ってしまって…。占いの術式の道具が中古(自分とは別の前所有者がいる場合)になると、僕みたいな占いをかじった程度の初心者では使いこなせないと云われています…。

なので、僕の占いで使っているタロットやトランプは昔、新品で買って何年も自分で使いつづけて馴染ませたものです。うつ病でお金に困って、いろいろなものを売ったときも(魔術・占いの解説本等も全部売ってしまいました)タロット・トランプは売りませんでした。使用済みの魔術的な道具は手放してはいけないと云われています。タロットは「Spiral Tarot Deck」を使っています。トランプは普通の市販のものです。

先日紹介したトランプ占い「ソロモンの指輪」は、1枚の運命のカードを選び将来運を占う、初心者向きの非常に簡単なものであり、またとても正統で古い占いと云われています。僕の知っている「ソロモンの指輪」の占い方をご説明致します。占い方はとても簡単なので、ご興味のあるかたは占って見てください。

トランプ占いをする前に、まず、トランプに象徴があることを覚えておきます。トランプ一枚一枚のカードの表・裏にそれぞれ象徴・意味あいがあるんですが、そこまで詳しくやらなくても、一般的なトランプ占いでは、四つの大象徴「ハート」「ダイヤ」「クラブ」「スペード」の象徴・意味合いを覚えておけばいいと思います。それぞれ、

ハートは愛情・希望・善良・安らぎなどの良きもの、良き精神性を象徴します。
ダイヤは行動や出来事を象徴します。それが良いか悪いかはわかりません。
クラブは金銭的なもの・物質的なものを象徴します。
スペードは不幸・苦痛・絶望・苦悩などの悪しきものを象徴します。

この四つがトランプ占いの基本となります。余談ですが、うつ病になる前に紹介した僕の好きな曲、Stingの「SHAPE OF MY HEART」(「Ten Summoner's Tales」収録)はちゃんとこの四つの象徴を上手く示して歌詞を作っていて、凄いなと思いました。洋楽の歌詞でトランプやタロットがでてくるときは、ちゃんと象徴を正式に踏まえて歌われていることが多く、流石、西洋は魔術の本場という感じで、そういったことを感じながら歌を聴くのも洋楽の楽しみとしてあります。こういった楽しみはクラシック音楽にもあり、例えば、トリトヌス(三全音)は悪魔の音階と云われ、悪魔を象徴します。これが使われていると、悪魔的モティーフのある音楽だなとわかるんですね。ベルリオーズの「幻想交響曲」やリストの「メフィスト・ワルツ」などが使われている代表作としてあります。特にリストのメフィストワルツは、天才的な鋭き技巧を持つピアニスト、シブリアン・カツァリスが弾くと物凄い切れ味で、鋭く尖ったクリスタルガラスを聴いているような、物凄い音楽なので、ぜひ一聴お勧め致します。幻想交響曲はミュンシュ指揮とクレンペラー指揮が評価が高いです。僕的にはミュンシュ指揮の方がはっちゃけていて聴いていて面白い演奏です。クレンペラーも名演で、寝ながら聴いたら西洋のお化けが百鬼夜行してそうな演奏です。

閑話休題。「ソロモンの指輪」の占い方に戻りますと、まず、きちんと揃ったトランプからジョーカーとハート・ダイヤ・クラブ・スペードの2〜5までを抜いて、トランプの数を36枚にします。36枚を裏返して、占う人自身がシャッフルします(この占いは基本的に一人で自身の運命を占います)。まず、その中から二十二枚を抜き出し(勿論、裏のままです)、大きく円周状に丸くならべます。次に残りの14枚をその内側に同じように丸く並べます。この二重円を「ソロモンの指輪」と呼びます。

その後、円に向き合ったまま目隠し(目隠しがないようでしたら、目を瞑って絶対開けないようにするでも大丈夫です)をして、指の先で、円周状のカードの1枚を、指で押さえます。もしカードを押さえるのに失敗して、カードではなく、カードを並べたテーブルとかを押さえちゃったりしたときは、2回だけやり直せます。3回目も失敗(カードを示せない)だったら、その日は占いに向いていない日ということで、占いを中止することが大切です。

押さえたカードが、運命のカードです。カードを表に開き、リーディングします。主な象徴・意味合いは次のようになります。

ハートのエースは新しき恋の成就と友情の喪失を兆します。
ハートのキングは結婚運の吉兆を兆します。
ハートのクイーンは全体運の吉兆を兆します。
ハートのジャックは人間関係運の吉兆を兆します。
ハートの10は情熱運の吉兆を兆します。情熱を持って取り組むことの成功運です。
ハートの9は子孫繁栄の吉兆を兆します。
ハートの8は愛情運の吉兆を兆します。愛情が成功運に繋がります。
ハートの7は思いがけない幸福の訪れの兆しです。
ハートの6は落ち着いて冷静沈着に行動すれば道が開ける、実直の運です。

ダイヤのエースは金運の吉兆です。
ダイヤのキングは、お金で解決できないものがあることを兆します。
ダイヤのクイーンは愛される吉兆です。
ダイヤのジャックは行動運の吉兆です。行動することによる成功運です。
ダイヤの10は結婚運の中庸運です。結婚するときはよく考えてから結婚しましょう。
ダイヤの9はちょっとしたささやかな金運の吉兆です。
ダイヤの8は愛されていることに自分は気付いていないかもしれないことを示します。
ダイヤの7は恋の片思い・破談です。
ダイヤの6はハートの6と同じく、実直の運です。平穏を大切に。

クラブのエースはお金だけを求めると身を滅ぼすことを警告します。
クラブのキングは虚栄心を張ると身を滅ぼすことを警告します。
クラブのクイーンはお洒落などのやりすぎが身を滅ぼすことを警告します。
クラブのジャックは嘘をつくと身を滅ぼすことを警告します。
クラブの10は悪い考えを抱くとそれが身を滅ぼすことを警告します。
クラブの9は吉兆の兆しです。
クラブの8はチャンスに恵まれていることを兆します。
クラブの7は他者から誤解をうけてしまう不運を兆します。
クラブの6は落ち着きのなさが身を滅ぼすことを警告します。実直に。

スペードのエースは凶兆を兆します。安全第1で行動しましょう。
スペードのキングは他者からの誤解による不運を兆します。
スペードのクイーンは恋人が離れていくかもしれないことを警告します。
スペードのジャックはスペードのエースと同じく、凶兆です。安全第1で。
スペードの10は異性関係で身を滅ぼすことを警告します。
スペードの9は悪い遊び(ギャンブル等)で身を滅ぼすことを警告します。
スペードの8は平穏運です。平穏な日々の兆しです。
スペードの7は思いがけない災難の警告です。これも安全第1で。
スペードの6は不運が訪れても諦めず、実直に進むことを勧めます。

これが主な象徴・意味合いですが、必ずこうなると運命が決まっているものではなく、運命に対して心構えをして、悪しきカードが出ても、事前に悪しき運命の形を知り、それを良き運命に変えてゆくために、占い(白魔術としての占い)はあるので、悪いカードがでても、落ち込むのではなく、逆に考える、不運が来るかも知れないという心構えで、逆にその不運をやり過ごして幸運を掴み取れるかもしれない、そういった、人々の幸せのために、善き占いとはあります。ゆえに悪しき結果がでても、落ち込まずに、それをいかに、気構えして、幸福に変えて行くかというところが、とても大切です。自己を占うということは、自分自身を育て善くしよう、という意志を育てていくものなのですね。カバラ思想の入っているタロット占いだとそれはもっと顕著です。

ですので、どうか、ここで紹介した占いが、皆様方の善き糧になってくれれば、幸いです。

参考作品(amazon)
チャンピオン RED (レッド) いちご 2008年 09月号 [雑誌]
Spiral Tarot Deck
Ten Summoner's Tales
ベルリオーズ:幻想交響曲(ミュンシュ指揮)
ベルリオーズ:幻想交響曲(クレンペラー指揮)
リスト:P作品集(カツァリス演奏メフィストワルツ)

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