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花岡信昭メールマガジン642号

発行日: 2008/11/1


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★★花岡信昭メールマガジン★★642号[2008・11・1]

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<<正論を吐いた空幕長>>

 田母神俊雄・航空幕僚長が更迭された。適切でない論文を発表したためという。
 
 ウィキペデイアはさすがにすばやい。もう、こういう記述が出ている。
 
 2008年10月31日、アパグループ主催の第1回「真の近現代史観」懸賞論文で応募作『日本は侵略国家であったのか』が最優秀賞を受賞。「日中戦争は侵略戦争ではない」「日韓併合は国際条約に則って合法的に行われた」とする自説を展開すると共に現在は政府見解において日本国憲法で禁止されている集団的自衛権を容認すべきであると、政府見解と異なる主張を行なった。問題視され浜田靖一防衛大臣により同日付で更迭。
 
 
 この論文募集はアパグループの元谷外志雄代表が企業の社会還元活動の一環として、総額500万円を投じて実施された。200本を超える論文の中から最優秀賞に選ばれた。
 
 審査委員長は渡部昇一氏。実は小生も審査委員の1人であった。
 
 執筆者の氏名が入っていない論文のコピーがCDで届けられて、それぞれが読み込んだうえで、2回、審査委員会を開いて絞り込んでいった。審査委員の合計得点で最高だったのが、田母神氏の論文だ。だれが書いたものか分からないまま、内容だけで判断した結果である。
 
 論文はこれである。 
 
www.apa.co.jp/book_report/index.html
 
 「日本は侵略国家であったのか」と真っ向から問いかけ、多くの事実をあげて、たんたんと論理的に記述されていた。文句なく最優秀賞にふさわしいと判断した。
 
 麻生首相は「立場が立場だから適切ではない」と述べたが、おそらく、この論文を読めば、100%賛同するはずである。
 
 過去の植民地支配と侵略について「深い反省」を示した村山談話と相違しているのは確かだ。政府当局者としては、見解の不一致をつつかれることにはなる。まして、国会は不穏な情勢だ。野党に格好の攻撃材料を与えてしまうことにもなる。
 
 そうした政治判断での更迭である。田母神氏は堂々とこれを受ければいい。正論を吐いて更迭された空爆長として歴史に残ることになる。
 
 論文の末尾だけ紹介する。
 
 「日本というのは古い歴史と優れた伝統を持つ素晴らしい国なのだ。私たちは日本人として我が国の歴史について誇りを持たなければならない」
 
 「私たちは輝かしい日本の歴史を取り戻さなければならない。歴史を抹殺された国家は衰退の一途をたどるのみである」
 
 一気に読み込んでいって、最後の文章にうなった。ここまで書いて更迭されるのであれば、それでいいではないか。こころある人の多くは、ひそかに拍手を送っているはずだ。
 
 



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<<読者から>>

★ 前回のコメント<限られた首相へのインタビュー時間が、この手の質問で費消されてしまってはなんともはやです。強権でも独裁でもなく、常識です。小生が現場にいたら、その記者を張り倒していたでしょうね。首相にただすべき重要なことはいくらもあるはずです。それを妨害したのですから、ことは深刻です>

まったく同感です。最近、「政治がいかにも小さくなった」という感じがしてなりません。その原因の一つに「大物政治記者」が減ったのではないか、と想像していたところです。 
そういうベテラン記者の前では恥ずかしくてくだらない質問はできない、低レベルの質問をしたら自分が背負っている社の看板まで汚れてしまうのではないか、そういった緊張感はあるのだろうか? と疑っています。
最近、ある大臣記者懇に立ち会う機会がありましたが、記者さんたちの政局、選挙時期の見通しが、あまりにも甘いので、驚きました。政治学、歴史、哲学に加え、戦後政治史についての学習が不足しているのではないか、そんな気さえしたところです。(永田町のオジサン)

[花岡コメント]
 そうですか。おそらく若い記者たちなのでしょうね。政治を見る目が練れていない、という印象は小生もときどき受けます。大学で講義していても、いまの若い人たちは政治に対してあまり関心は持っていないことを痛切に感じます。そういうえば、某有名私大の政治学科からテレビ局に入った男性アナウンサーがクイズ番組で「自民党4役」を答えられませんでしたね。


★<上記コメントについて>
同感です。いつも冷静で痛快な論調を楽しみにしています。(KTさん)

[花岡コメント]
 ありがとうございます。こちらもときに暴論を吐きますので、そのときは注意してくだされば幸いです。自由闊達にものを言い合うこと、これが一番大切だと思っています。

<<お知らせ>>
●早稲田保守研究会展示
「侵略する中華帝国〜移民、外国人犯罪、外国人参政権、東アジア共同体論を斬
る〜」
日程:11月2日(日曜日)
時間:10時〜17時まで
場所:早稲田大学早稲田キャンパス1号館 409号室 ※入場無料
※地下鉄東西線「早稲田駅」より徒歩5分
都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分
都バス 高田馬場駅より「早大正門前」行き乗車、終点「早大正門前」下車。徒
歩一分。
ご不明な点は m_motozawa@yahoo.co.jpまで、当日は090-9556-9668(本澤)までお
問い合わせ下さい。


【ご案内】
<<拓大に地方政治行政大学院>>
 拓殖大学大学院(東京・茗荷谷)に来年度、地方政治行政研究科が新設されることになりました。小生、専任教授として就任予定です。「地方の時代」を担う人材育成、スキルアップを目的とし、一般学生のほか、社会人(現役の地方議員、自治体公務員、政治家秘書など地方政治行政に関心のある方ならだれでも)を対象とします。講義は平日夜間、ゼミが土曜昼の設定。入試は、あと3回行われます。詳細はこちらを。
http://www.takushoku-u.ac.jp/graduate/local_govt/index.html
☆大学卒でなくても、大学院を受けられる資格付与システム(書類審査)があります。
☆お問い合わせは大学院事務課(電話03−3947−7854)へ。もしくはこのメルマガに返信していただければ、小生のもとに届きます。


【お知らせ】
<<産経新聞コラム>>
 花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。
<<SAFETY JAPAN>>(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。
<<Janet>>
 時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月末に更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>

<<そのほか花岡の拙稿など>>
★正論(産経新聞社)12月号 「日本を貶め続けた河野洋平の遅すぎた引退」
★Voice(PHP)11月号 「決戦!総選挙」
★MAMOR(扶桑社)12月号 「だから、日本は補給支援活動をやめるわけにはいかない!」
★正論9月号 「たばこのみを狙い撃つ“空気”への大いなる違和感」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)160号 「『たばこ千円』の怪」
★リベラルタイム11月号 「ばらまきの民主党は第2の自民党」
★政経往来11月号 「『麻生vs小沢』歴史的決戦へ」
★時事評論(北潮社・656号) 「政界再編含みのかつてない動き」「中山発言、どこが悪い」
★激論ムック「民主党政権が誕生したらこうなる」(オークラ出版)
★コメントライナー(時事通信)10月24日号 「解散は先送りか」
★季刊・現代警察(啓正社)122号 「セレクト情報・国内政治・『麻生vs小沢』の歴史的決戦へ」
★人形町サロン 「日本外交のパワーダウンを憂う」
http://www.japancm.com/sekitei/hanaoka/hanaoka27.html

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