特定失踪者問題調査会 新たに32人を「拉致濃厚」に追加


 
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写真左から長尾直子さん、小野寺将人さん、武山京子さん(写真提供:特定失踪者問題調査会) |
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道内では「北朝鮮にいる」との不確定情報がある3人。
北朝鮮による拉致の疑いがある失踪事件を調査している「特定失踪者問題調査会」は、30日、北朝鮮にいるなどの不確定情報を得ている32人を新たに「拉致の疑いが濃厚」とする「1000番台リスト」に加えた。
同会は失踪者約470人中、270人を公表しており、このうち今回の32人を含む計68人を「1000番台リスト」に搭載した。
道内の失踪者で新たに「1000番台リスト」に加わったのは、長尾直子さん(当時20)、小野寺将人さん(当時24)、武山京子さん(当時56)の3人。
同会の調査によると、自動車学校の事務員を務めていた長尾さんは、1981年3月16日、一度、家を出たが、すぐに傘を取りに引き返してきた。勤務先に着いたと思われる時間に会社から出勤していないとの連絡があった。普段は会社から1日に1、2回電話があるものの、夜になっても連絡はなかった。身の回りのものは手付かずで、預金も下ろされていなかった。札幌市北区篠路で失踪。
ホテルに勤務していた小野寺さんは、91年7月19日、登別駅からレンタカーで富良野地方のラベンダー祭りに向かったが、その後に消息を絶った。1泊2日の予定だったが、ホテルが取れず、車中に泊まった、10月26日に十勝岳中腹のホテル駐車場でレンタカーが発見されたが、運転免許証は見つかっておらず、預金も引き出されていない。
会社員だった武山さんは92年6月12日、石狩管内浜益村(現・石狩市)の山林にタケノコ採りに入って失踪。捜索後も遺留品は発見されていない。3人の消息については、いずれも北朝鮮にいるとの不確定情報がある。
同会の荒木和博代表は「年内に拉致救出議員連盟を通して政府に署名を届け、一刻も早い対応を求める。来年になると思うが、失踪者に対しては個別に刑事告発する」と話す。







特定失踪者問題調査会の調査に基づき、「救う会北海道」が作成した道内の特定失踪事件 |
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