●琥珀(アンバー)と銀のお話 |
●琥珀について |
琥珀は「人魚の涙」といわれています。 |
●琥珀の古い言い伝え |
かつて琥珀は「人魚の涙」といわれていました。 それは、愛する人間の男に裏切られた人魚の涙が、冷たい海の底で凍って、浜辺に打ち上げられたもの…と考えられていたからです。 琥珀の宝石言葉は「誰よりもやさしく、家族の繁栄・長寿」で、長い間、幸運を呼ぶ石と考えられてきました。 ヨーロッパでは、琥珀をプレゼントすることは、「幸福を贈る」という意味を持ち、積年の愛が花開くとされていて、英国では、結婚10年目(結婚十年目)に琥珀を贈る”琥珀婚”という風習があります。 北欧では、子供を悪霊や災い、病気から守ると信じられていて、母となった女性がわが子の幸せを願って琥珀を身につける習慣があります。 琥珀は悪寒や胃の痛みを取り除き、肝臓、腎臓を活発にする効果があるとされています。 ギリシャ人は琥珀を「エレクトロン」。又は「太陽が作ったもの」と呼んでいました。これは琥珀を布でこすると電気が発生し、ものを吸い付ける力が生まれるという性質があるからといわれています。 琥珀は、科学的には、琥珀が衣服等の摩擦により発生するマイナスイオンの電圧は、数千ボルト〜数万ボルトにも達するといわれ、トルマリンの100倍〜1000倍といわれています。 |
●バルティック琥珀 |
琥珀は、世界のいたるところから産出しますが、埋蔵量は少なく、その産出地域も限られています。また、その多くは、宝石としての十分な品質を持っていません。そのため、宝石用として用いられる琥珀のほとんどがバルティック産かドミニカ共和国のものです。 当店で扱っている琥珀は、バルト海諸国のバルティック琥珀です。 西ヨーロッパ諸国で最もよく出回っている琥珀は、バルト沿岸諸国、ポーランド、ロシア、ドイツ、デンマーク、そしてリトアニアから産出されるものです。これらの琥珀は「青い大地」と呼ばれる、バルト海に伸びる地層からのもので、嵐が来ると琥珀は、この地層から巻き上げられ、海岸に打ち上げらます。 |
琥珀の色は、ワイン系(赤)、コニャック系(茶色系)、シャンパン(蜂蜜色)、グリーン(※1)、ロイヤル(乳白)などとても豊富です。 また、気泡(太陽のスパングル、グリッター)が入っている琥珀は、角度と光の反射によって違った表情を楽しめます(※2)。 |
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●琥珀の偽物について | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
琥珀の偽物には、次の物質が使われます。 1.コーパル 2.ガラス 3.フェノール樹脂 4.セルロイド 5.カゼイン 6.プラスチック 1.コーパル 表1:琥珀の偽物を見分けるために用いる4つの方法と結果(文一総合出版「琥珀」より)
B:針で傷がつくか? C:飽和食塩水に浮くか?(飽和食塩水…約300mlの水に、スプーン山盛り7杯の塩を加えます) D:熱した針金を当てて樹脂の匂いがするか? |
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●見かけ上の特徴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本物の宝石には、「太陽のスパングル」と呼ばれる丸い放射線状のひび割れがあります。「太陽のスパングル」は、琥珀が地熱で熱せられたり、冷えたりした結果、生じるものです。 また、バルティック琥珀は、よくオークの木の花の毛を含んでいて、小さな黄鉱物(硫黄と鉄でできた鉱物)を含んだ黒いひび割れがあります。 ですが、完全に透明で、何も含んでいない琥珀も多く存在します。どうしても見分けたい場合は、表1をご参照ください。 |
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●琥珀の取り扱いについて | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
琥珀は硬度の低い宝石(柔らかい宝石)ですので、布などに包んで保管してください。汗には強く、酸化による変色は稀ですが、ご使用後は柔らかい布で簡単に拭いてお手入れをすることをおすすめします。 ただし、香水、へアスプレーなどがつかないようご注意ください。光沢を失ってしまうことがあります。また、火には、弱いので、ご注意ください。 |
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●琥珀の研磨について | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
当店では、仕入れた琥珀を一つ一つ入念にチェックし、商品の発送前にも銀、琥珀の手入れ・研磨作業を行なっております.。 そのため、お客様のもとに届いた銀が錆びている等という事はありません。 また、当店では研磨作業経験の蓄積がございますので、琥珀ジュエリーをご購入されたお客様のアフターサービスにも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。 |
●シルバーについて | ||||||||||
欧米では銀は古くから貴金属としての地位を確立していたのですが、日本では1990年前半まで、銀はジュエリーの仲間には入っていませんでした。普通の宝石店では、単価が安いこと、銀が黒色変化することを理由に、ほとんど扱われていなかったのです。 ですが近年、若い人を中心にジュエリーとしての一つの世界をつくり上げるようになりました。 銀は光の反射率が金属中で最も高く、研磨することによってプラチナよりも強い輝きを放ちます。また、プラチナなどのやや黒っぽい光り方にたいして、落ちついた柔らかな白い光沢が特徴です。可視光線に対する反射率は90%、赤外線は98%を反射します。銀の元素記号「Ag」はラテン語で「白い輝き」を意味する「argentum」が語源と言われています。 また、展延性に富みあらゆる金属の中で、熱と電気の伝導性が最も高いが銀です。銀は自然界に広く分布していますが、鉱山生産高がほぼ横ばいなのに、近年、銀の需要は伸びています。 |
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●銀のジュエリーとしての性質 | ||||||||||
銀のジュエリーとしての性質でもっとも知っていなくてはならないことは、銀が空気中の硫化水素や、水分中のオゾン、二酸化硫黄と反応して、表面に硫化銀を作り、黒色に変化し光沢を失っていくことです。 これを銀の硫化と言います。 この銀の黒色化を嫌って、宝石店で売られている多くの日本製のシルバージュエリーにはロジウムメッキが施されています。ですが、これではシルバージュエリーでありながら私達の目に触れるのはロジウムなのですから、多くの欧米人はそれを嫌い、銀そのものの表面を好みます。 当店で扱っているジュエリーは、ポーランド製ですので、メッキ加工は施されておりません。欧米の銀製品では、SILVER925(92.5%は純銀)が一般的で、よくスターリング・シルバーと呼ばれます。銀は100%の状態では柔らか過ぎるため、硬くするために銅を混ぜてあります。 |
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●銀が古くから食器として使われてきた理由 | ||||||||||
銀は毒物にすぐに反応し、黒く変色します。そのため、中世の王族や貴族が食器として銀食器を珍重したのは、毒が入っていると銀の食器が黒く変色して、毒物混入防止に大変効果があったといわれています。 |
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●金属アレルギーについて | ||||||||||
金属が汗や体液で、わずかながら溶けて、イオン化した金属が体内に入り拒絶反応を起こし、皮膚がかぶれる状態は、金属アレルギーによるものです。 一番起こりやすいのは、初めてピアスを着けるときです。他のジュエリーに比べ、ピアスは皮膚を貫いて皮膚組織に直接金属が接するため、拒絶反応が起こりやすいのです。 |
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●金属アレルギーそのものは治療できない | ||||||||||
一度、金属アレルギーの症状が確認されると、一生と言ってよいくらい長い間持続し、金属アレルギーそのものを治療することは出来ません。 皮膚は、本来あってはならない物質の侵入を拒否し、また細菌が入ってこない免疫反応を起こさせる働きがあります。そこで感作されると、原因物質と接触するたびに皮膚炎を起こします。 |
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●金属アレルギーを引き起こす原因は | ||||||||||
金属アレルギーは、誰でもかかるというわけではありません。身に付けた金属の種類と、身につけている人の条件でかかります。 どんな金属でもアレルギーを起こす可能性をもっています。またジュエリーは、純金属のものは少なく、多くは合金を用いるか、またはメッキ加工が施されています。どの金属がアレルギーを起こしやすいかは表2をご覧ください。 |
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●金属アレルギーにならない方法 | ||||||||||
1.アレルギーを疑われる人は身につけない。 医者で、自分にとって合わない金属をパッチテストで調べることが出来ます。 2.ピアスは不衛生な環境で使用しない 3.ピアスの素材に気をつける |
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●シルバーアクセサリーの総合情報サイト | ||||||||||
シルバーに関する詳しい情報は、 「シルバーアクセサリー大好き!」をご覧ください。 http://www.naturalmoment.jp/silver/ シルバーについて、いろんな情報を得る事が出来ます。 |