ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

livedoor ニュース

今週のお役立ち情報

【コラム】 オマージュ、パロディetc.“盗作”とのボーダーはあるの?

スピルバーグ率いるドリームワークス社製作の映画『ディスタービア』が、ヒッチコックの名作『裏窓』の盗作だとして訴えられたというニュースが9月に報じられた。

『ディスタービア』は、自宅謹慎中の高校生が隣家を覗き見するうち、連続殺人事件に巻き込まれるというサスペンス。確かにストーリー展開は『裏窓』に似ているけど、主人公の境遇やハイテク機器を駆使した斬新なアイデアは独自のものだ。この件の“ホントのトコロ”は不明だけど、映画でよくある“オマージュを捧げる”とか“パロディ”と“盗作”の違いは何だろう?

「この3つは、法律上の定義がある概念ではありません。一般的には“オマージュ”は、既存の作品の中に新たな作品の創作動機を見いだすこと。また“パロディ”は、他の作品を揶揄、風刺または批判する目的を持って模倣すること。対する“盗作”は他人の著作物の表現や独自性のあるアイデア・企画などを盗用し、そのことを伏せて公衆に提示する反倫理的な行為一般を指すことだといえるでしょう」(日弁連・知的財産制度委員会副委員長の龍村全弁護士)

映画業界では、創作意欲を刺激されたり、アイデアの芽をもらった際に尊敬や賛辞の意味をこめて“オマージュを捧げる”と表現するが、必ずしも元ネタと直接的な関係があるわけではないため著作権侵害にあたらないことが多い。一方、元ネタありきのパロディは、著作権的にはかなりグレーな気がするが、そのあたりはどうなのか?

「よく“参考にした”という言い方がありますが、それがアイデアを想起させる程度であれば著作権侵害には至りません。どの程度、原作品の表現上の本質的特徴や内容・形式などを直接的に感じさせるかどうかが争点となりますが、結局のところ、個別に判断するしかないのです」(同)

盗作か否かの判断は映画業界に限らず、あらゆるジャンルで頭の痛い問題だ。元ネタと良好な関係を保ちつつ、素晴らしい新作を創造してほしいものです。
(R25編集部)

“参考にする、影響をうけた、元ネタあり”の言い回し表現アレコレはコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

■「雑学」に関する過去のイチオシ記事
なぜいつの時代も人は昔はよかったと言うのか? (2007.12.20)
いまだに残る“県境未定地”その歴史をひもとくと… (2008.10.02)
“蛍光色”はどうして光って見えるのか? (2008.10.16)

フリーマガジンR25の記事をもっと見たい方はコチラ

コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

前後の記事

国内アクセスランキング

注目の情報
最新マンショントレンド情報
最近のトレンドは?話題の物件をいち早く紹介『さ・き・ど・り』
100m2以上?3LDK?高層マンション?ペット可?メゾネット?
あなたのお気に入りはどの物件?[HOME'S新築分譲マンション]


人気のマンションをチェック!