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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日: 2003/1/27

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  宮崎正弘の国際ニュース・早読み
      平成15年(2003)1月27日(月曜日)
           通巻486号
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  AIDS予防キャンペーン活動家を拘束、刑務所送り
  中国は国民の保険をどう考えているんだろう?
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 中国のAIDS患者は推定で一千万人前後、河南省だけでも70万人以上と言われている。
 中国政府は否定しているが、日々患者が増え続けている。河南省は氷山の一角でしかない。
 農村の貧困は、嘗て各地で売血をもたらし、それが奨励された時代がある。そのとき血を売った貧農たちが、哀れにも「不潔な注射針」でAIDSに感染した。
 もちろん同性愛、麻薬患者も他の省では目立つ。麻薬患者は700万人から1000万人も中国にいる、と国連は推定している。麻薬の注射針によるAIDS禍の拡がりは想像以上に早い。
 
 問題は中国政府のふやけた、投げやりな対応である。AIDS対策にこれほど不熱心な政府は珍しいだろう。
 巨大ダム、運河を三本、リニアカー、新幹線、そしてオリンピック、上海万博、ディズニーランドをみっつ。加えてそこら中を摩天楼にディスコ。豪華ホテル。あまつさえ途方もないカネを核兵器、ミサイル、駆逐艦に宇宙飛行にかける。

 一方でAIDS対策に捻出した国家予算は貧弱もいいところだ。
 千二百万ドルを中国は国家予算化したのだが、うち三百万ドルを河南省へ投じた。どのみちそのまた半分は役人と関係者の懐へ消えた、と国際団体は推定している。

「見かねてビル・ゲーツが百万ドルの寄付を申し出たが中国は断った」(ヘラルド・トリビューン紙、02年12月31日)。国際支援団体はマラリア、肝炎、瀬(らい)などのキャンペーンだけは許され中国内で行動しているが、やはりAIDSは駄目。
 
 驚くべきはこれから先である。
 AIDS活動家が予防キャンペーンを行おうとしたら当局により逮捕、投獄される。とくに河南省ではAIDS撲滅のための組織運動、啓蒙運動は悉く弾圧され、刑務所へ送られる(河南省は日本人からみると開封、洛陽、鄭州、少林寺など歴史の宝庫のイメージだが、中国古代からの穀倉地帯で省だけの人口が一億一千万人もいる。だからAIDSもすぐに拡がるのだ)

 それもこれも「AIDSなんて五年以内におさまる。AIDS撲滅キャンペーンなぞ社会を不安に陥れ、政府転覆を秘密裏に意図する反政府団体の陰謀と結ぶか、利用されることがあるから」だとかチンプンカンプンの難癖をつけ、善意の活動家を拘束するのだ。話にもならない唐変木の集まりか? 
 それとも中国は依然として「発展途上国」なのか。
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 1月29日 全国有名書店にて発売
 

 宮崎正弘の新刊
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 「いま中国はこうなっているーー最新現地取材「全三十三省」」
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  徳間書店刊 304ページ 1500円
  地図18枚、写真50葉(そのうち34葉は筆者が撮影)を収録

○ 胡錦濤新体制の行方から現地ビジネス、生活実態、反日感情まで、「新聞が伝えない中国各地の「変化」を克明にレポート」
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○ これだけ浩瀚で、この廉価“ 是非お買い求め下さい。

徳間書店のサイト http://www.tokuma.jp/
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(読者の声)実は一月22日に、共産党政治局常務委員の曾慶紅氏に注目すべき動向がありました。中央組織部・解放軍総政治部・党北京市委員会が主催の「老同志迎春茶話会」 に、政治局常務委員の中で唯一曾氏は出席しましたが、彼は何と「党中央・国務院・中央軍事委員会を代表して講話を行った」と伝えられています。
 現時点で曾は公式職務は党関係しかないはずですが、どういうわけか「国務院」も代表し、さらに「中央軍事委員会」も代表して話をする立場となったのです。
 一般的にいえば、党・政府・軍の三者を代表して話することができるのは、最高指導者の立場にある者に限ることであって、現在では、党総書記・国家副主席・軍事委員会副主席の三つの肩書きを持つ胡錦涛にしか許されない立場であるはずです。党務関係のポストしか持たず、常務委員会の中でも序列五位の彼はこういう立場で公開講話を行うとは、まさに驚くべきほどの動向であり、一種の「政変」ともいうべき異例の大暴挙です。
 そのまま行くと、党中央には胡・曾の二人の「核心」が並立して「龍虎」の局面となっていくのではないかと感じられています。(H・I生、大阪)

◎ このNEWSは裏付けの確認がとれていません(宮崎正弘注)

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(読者からの反論)「老同志たちに党・政府・軍を代表して講話」というのは疑問です。今回の共産党大会で江沢民−曽慶紅の追い落としに熱心だったのが、まさに「老同志」たちだったからです。(宮崎さんが先月の「正論」に書いたような)曽慶紅が「国家主席」というのはないこともないと思います。ここのところ北朝鮮問題(というより外交問題全般)に関しては、胡錦濤はすべて江沢民に上げてから決定しているようです。国家主席の主な
担当は外交なので、江沢民は胡に渡さないかもしれません。引き続き、新たな情報が入りましたら教えて下さい。(DK生、東京)

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(読者からの質問コーナー)

? 宮崎正弘さんの論説を読んで、しばらくして有力経済誌などを覗くと、ときどき、殆ど同じ無署名の論文やコラム、解説があったりします。とくに匿名コラムで「似ているなぁ」と唸ることがあるくらい。これは宮崎正弘先生からの盗作?
(回答) 匿名のコラムを小生は幾つか持っておりまして、どの雑誌の、どのコラムだとは言い難いのですが、かなりあります。で、ご質問ですが酷似するコラムがでた場合、それは、ほぼ間違いなく小生が書いた匿名コラムを考えて戴いていいと思います。時折、小生の論説から「無断引用」される人もいるようですが。。。。


? 昨年の先生のHPの「近況」によりますと、昨年度中には「書き下ろし」の小説を発表される予定とあります。それで注意深く書店を回ったり、インターネットを検索したり、いろいろと検索しているのですが、なかなか宮崎さんの小説の新作が手に入らない。これはすでに出版されたのでしょうか?
(回答)えーー。随分とあちこち拙作やら小生の「ホームページ」をお読みいただいているようですね。こころから感謝を申しあげます。で、小生の「書き下ろし小説」の予定ですが小牧長久手の役を縦軸に徳川、豊臣各陣営の諜報活動をフィクション化したもので、余人がだれもまだ試みたことのない分野です。
実は作品は500枚、既に完成しているのです。二年まえです。
ところが、某大手出版社の小生の担当者が会社を辞めてしまったので、この話、原稿は完成すれど、宙に浮いた状況になっているのです。
 しかも出来上がっている原稿は「時代ミステリィ」ですから、時粧の点では色あせないうえ、もう少し手をいれたい。
問題はこの分野を理解できる他の会社の編集者がなかなかいない。潜在読者はいると思いますが。「それなら他の社へ」とも言われるのですが、これまたセールスが大の不得手(にがて)で、自らは一切売り込みをしないものですから、そのまま、「御蔵入り」をしております。
ある人は「筆名で」と薦めてくれますし、ある先輩は「出版社を替えれば」というのですが、本業の中国と政治・経済分析に追われ、そういうことをやっている内に次の情勢へと世の中が迅速に移動していきますので、なかなか手直しの時間がありません。今年中に二週間以上の時間ができたら、書き直しをして、他の文庫担当者に話そうと、泰然と構えています。
 ですから上梓にたどり着くまで、ゆっくりとお待ち頂けますと有り難いのです。

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(サイト情報)
http://www.cato.org/pubs/pas/pa465.pdf
「中国軍の近代かは米国にとって脅威か?」(CATO研究所、アイバン・エランド研究員の論文、14頁全文)が上記サイトにあります。

http://www.cato.org/dailys/01-23-03-2.html
「イラクの抵抗は歌舞伎スタイル」とダグ・ベンドウ(同研究所シニア・フェロー)の論文

http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1035776991180&call_pageid=968332188854&col=968350060724
「サダムフセインの亡命先は決まった」と「トロント・スター」紙。(1月24日)。

http://taiwansecurity.org/ST/2003/ST-012403.htm
「大前研一の予言、2005年までに統一」。シンガポールへも波紋
■ △ △
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(今月の雑誌) まず「月刊日本」2月号。李登輝前台湾総統の講演「武士道を見直し、民族の誇りを取り戻そう」の全文が出ていて資料的価値あり。ほかに西村真吾vs小林よりのり「国家観が欠如した日本人」という対談、小生のレポートなど満載。
 「月刊日本」は(03)5211ー0096番。購読料は年間8000円。
 

 「テーミス」という会員向け月刊誌がある。実にユニークな内部情報誌で企業ニュース、官僚の内幕、永田町の水面下の動きなどを早く伝えてくれるので、結構人気がある。これは嘗ての「週刊現代」編集長、フライディ創刊者の伊藤寿男氏が主宰している。
 さて今月の「テーミス」で一番興味を引いたのは「大江健三郎」に関する醜聞である。
 もともと権威主義的でマスコミからの評判も最悪の人だが、日本人は「ノーベル賞」とう幻想に振り回され、大江の唱える「平和主義」にもスペースを割いてきた。
 テーミス曰く。「週刊朝日」が大江を書評欄で批判したところ、朝日上層部への大江の圧力で、加藤編集長が「解任」された。その「書評」欄も打ち切り。
 読売は全面ぶちぬきで大江の連載を開始、朝日が仰天、慌てているところだったらしい。
 文芸評論家の渡部直巳が大江の子息で作曲家の光を賛美するのは野坂の「エロ事師たち」に登場する父娘のごとし、と言ったところ「昴(すばる)」の連載は打ち切り。子息の作曲の無能については武満徹が「あれは音楽ではない」と言い切ったことがあるが。。。

 ところが絶縁状態の文春と大江は、芥川賞選考委員に突如復帰した。これは「ノーベル賞を前に文春を敵にはできない」と判断したかららしい。外国の賞を貰っても天皇陛下の叙勲を辞退した左翼のデマゴーグ作家だけのことはある。
  テーミスは(3222)6001番。年間12000円。


 もう一つ「月曜評論」
 今月号から遠藤浩一氏の「三島由紀夫と福田恒存」の連載が開始された。同誌には他に藤岡信勝、西村真吾各氏の連載がある。今月の出色は「変節の人、家永三郎を論ず」(勝岡寛次氏)。
 月曜評論は(5269)8750番。半年4500円。

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 (おしらせ)宮崎正弘著「ユダヤ商法と華僑商法」(オーエス出版刊)が、韓国語訳されました。「人民元大崩壊」(徳間書店刊)の中国語版のあと、「米中対決時代がきた」(角川書店)も台湾で翻訳され、現在「胡錦濤 中国の新覇権戦略」(ベストセラーズ刊)の中国語訳の話が進んでいます。

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1月29日 全国有名書店にて発売
 

 宮崎正弘の新刊
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 「いま中国はこうなっているーー最新現地取材「全三十三省」」
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  徳間書店刊 304ページ 1500円
  地図18枚、写真50葉(そのうち34葉は筆者が撮影)を収録

○ 胡錦濤新体制の行方から現地ビジネス、生活実態、反日感情まで、「新聞が伝えない中国各地の「変化」を克明にレポート」
○ 全省の路地裏で宮崎正弘が目撃してきた驚愕の事実!!
○ これだけ浩瀚で、この廉価“ 是非お買い求め下さい。

徳間書店のサイト http://www.tokuma.jp/
■上サイトから宅配便による購買も可能です。

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  □宮崎正弘のホームページ
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の登録は下記サイトでできます◎
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
(同サイトの左欄をクリックしていただきますと、過去15ヶ月分の小誌バックナンバーが殆ど閲覧できます) 

   ◎宮崎正弘の最新作ご案内
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html

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 ○小誌はほぼ日刊 ○転送自由 (c)(有)宮崎正弘事務所 2003
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