李炳圭が「改心」2発 2軍生活でチームに溶け込み好結果
中日の李炳圭外野手(33)に「改心効果」が表れた。12日の広島戦(広島)で40日ぶりに1軍戦出場。3回一死1、二塁で先制の今季9号3ラン、4―4の同点で迎えた9回二死走者なしで決勝のソロ本塁打を放つなど大活躍した。約1カ月の2軍生活で心を入れ替えたことが好結果につながった。
いままではチームメートと食事することがなかった孤独な助っ人が、来日後初めて経験する長期の2軍落ちで変わった。若手に「ここで打ったら焼き肉をおごるよ」などと自分から話し掛け、積極的にコミュニケーションを図ったのだ。
「最初のころは『自分は1軍選手』という雰囲気を漂わせていたけど、だんだんチームに溶け込んできた」とある2軍関係者。最近では若手に助言する姿も見られたという。
中日移籍1年目の来日直前、元中日で韓国プロ野球、サムスンの宣銅烈監督から「日本語を勉強しろ」とアドバイスされた。だが李炳圭の日本語は2年目になっても、ほとんど上達していなかった。
異国で成功するために大切なこと、それを思い出せば、まだ巻き返しは可能だろう。(隆)
(2008年8月13日更新)