日清食品は30日から、テレビの商品CMを中止し、「インスタントラーメンを防虫剤などと一緒に保管しないようお願いします」とする告知広告に全面的に切り替えた。複数のカップめんから防虫剤成分が検出されたため注意を促し、年内にもにおいが移りにくい容器に切り替える。
同社は「費用はかかるが、安全が最優先」と話しており、告知広告の放映期間は「当面の間」としている。同社の実験では、カップめんをにおいの強いものと一緒に保管すると、においが移る「移り香」が起こるという。保存食としてカップめんを長く保管する人も多く、保管上の注意を繰り返し「お願い」する。
においを通しにくく改良した容器には、早ければ11月中にも切り替える。現在使っている防湿性の高い紙とポリエチレン製の容器を、より強化させる。においの強いものと一緒に保管しないよう呼びかける文言を、容器に印刷することも検討しているという。