韓日環境賞:「ツキノワグマはアジアの象徴」(上)
日本ツキノワグマ研究所の米田一彦理事長
日本、韓国、中国などでツキノワグマの保護活動を行い、第14回韓日国際環境賞で日本側受賞者として選ばれた日本ツキノワグマ研究所は、理事長の米田一彦氏(60)が1992年に設立した民間団体だ。30日に韓国を訪れた米田代表に会い、これまでの活動状況とツキノワグマを保護する理由などについて聞いた。
-ツキノワグマの保護活動を始めたきっかけは。
「秋田大学に在学中だった1975年から熊に関する研究を始めた。今年で34年目だ。当時、秋田県に生息する熊は山奥に住む人たちに危害を加えたり、民家周辺に現れて農作物に被害を与えていた。それでも野生熊の生態に関する研究はほとんど行われていなかった。最初は熊の被害から人間を保護する必要があると思い、ツキノワグマの研究を始めた」
-公務員だったと聞いたが。
「14年間、秋田県の野生動物担当公務員として勤務し、1987年に退職した。当時は官庁の中で“住民に被害を与える”として野生の熊450頭を処分するよう許可していた。ところが直接現場で確認してみると、その地域の熊の数は20頭足らずだった。行政機関は実情をしっかりと把握しないまま無差別に処分を決めていたため、それに納得できなくなり、民間で活動を始めることにした」
-日本には野生のツキノワグマがどれだけいるのか。
「30年前には秋田県に2500頭ほどいたが、今は3400頭にまで増えた。日本全域では1万4500頭ほどになる。韓国は野生の熊を保護しているようだが、日本政府はこれまで野生の熊を有害動物として毎年2000頭から2500頭を処分してきた。人間に害を与えないよう、適正なレベルで熊の生息地域を調整することは必要だが、捕獲する手段を考えたり処分する以外に別の方法はないのかなどについて、もっと科学的な研究が必要だ」
パク・ウンホ記者
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