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　暑さがやっとやわらいできたこの頃。ファストフード業界では秋の新メニューがぞくぞくと発売されてきている。他のファストフードチェーンよりもおいしくて、斬新なものを作ろうと、各チェーンがしのぎを削っている。しかしこの新メニュー、季節ごと・期間ごとに次々と生まれているが、ほとんどはすぐになくなってしまう。でも、思い入れがあるメニューや、もう一度食べたいと思っているメニュー、皆さんにもひとつくらいあるのではないだろうか？
　そんな思いを受けてオリコンでは今回、20代〜40代の男女900名に『ファストフード店で復活して欲しいメニュー』についてのアンケート調査を実施した。調査するのは、予備調査において利用頻度が最も高かったファストフードチェーン6社※。『復活してほしいメニュー』、そしてそれを細分化した『復活してほしいバーガー類』『復活してほしいサイドメニュー』の計3つのランキングを作成した。

　その結果『復活してほしいメニュー』の1位はマクドナルドの【チキンタツタ】、2位はマクドナルドの【マックチキン】、3位はマクドナルドの【ベーコンポテトパイ】という、マクドナルドが3位までを独占するという形になった。 10位までを見てもその半数以上の6つがマクドナルドとなり、マクドナルドのメニューがいかに一般に認知されているかを裏付ける結果となった。3位の【ベーコンポテトパイ】、4位の【オニオンリング】はバーガー類が大半を占める中でサイドメニュー勢として健闘を見せた。

　次に、『復活してほしいメニュー』の中でも『バーガー類』『サイドメニュー』個々のランキングを見ていこう。
　まずは『バーガー類』のランキング。こちらは【チキンタツタ】が2位以下に大差をつけて1位という結果になった。「パンがふかふかでキャベツも入ってヘルシーだしおなかもいっぱいになって良かった」（30代／女性）など味のバランスを評価する声や「似たようなメニューが他店舗を含めてないので」（20代／男性）とオリジナリティーを支持する声があがった。
　2位は【マックチキン】。「値段も手ごろで味も好きな味だったので」（40代／女性）や「手頃な値段なのに食べ応えがあって美味しかったから！」（20代／男性）など低価格なのに味のクオリティーが高い部分に圧倒的な支持が集まった。また「味がしっかりしていてヘルシーで、手軽に食べられる感じが好きだったから」（20代／女性）などのヘルシー志向の高まりを感じさせるような意見も多く見られた。
　3位の【ドラゴンツイスター】は「甘辛ソースと具のバランスが絶妙で美味しかった」（40代／男性）とその独創的な味が評価された。
　そして同数で3位になった【つくねライスバーガー】には「はじめて「ライスバーガー」を食べたのがこれなので、もう一度あのときの感動を思い出したい」（40代／男性）など思い入れの強い意見が多く、根強いファンの存在をうかがわせた。
　5位には【かるびマック】と【イタリアンホットサンド】のふたつが並んだ。

　続いて『サイドメニュー』のランキング。こちらの1位は接戦を制した【ベーコンポテトパイ】。「昔から食べていて大好きだったから、毎年復活を願っています」（20代／女性）と復活を熱望する声が数多く寄せられた。また「冬場に熱々のパイを食べるのが好きだから」（20代／男性）とこれからの季節にピッタリという意見もあった。
　2位は【オニオンリング】。「オニオンリングはサイドメニューに欠かせない」（30代／男性）「オニオンリングがとにかく好きだから」（20代／女性）など、オニオンリング自体の人気がこの好結果につながったようだ。「家ではやっぱり上手に出来ないから」（40代／男性）と家では作れないものを手軽に食べたいという意見もいくつか見られた。
　3位の【カスタードパイ】は「安くてちょっと量が足りないときに気軽に頼めるので」（30代／男性）「デザートに100円で買えるものが無かったので、これは安いし、丁度良いデザートだった」（40代／女性）とコストパフォーマンスと手軽さがポイントになったようだ。
　4位には【三角マロンパイ】が入り、5位以内に「パイ」メニューが3つも入るという結果になった。「おいしく、安価な上、いつでも食べれるから」（20代／男性）と、3位の【カスタードパイ】と同じで値段とサイズの手軽さが評価された。この“手軽さ”が「パイ」メニューの人気の秘密と言えそうだ。そして5位には【焼きむすび】と【モス畑蒟蒻】が入った。

　こうやって結果を見てみると、今でもあってもおかしくないような、いわゆるなじみ深いメニューに人気が集まっていることがうかがえる。やはり「復活してほしい」と思うものになると、流行り廃りのないメニューに人気が集まってくるということなのだろうか。「また復活してほしい」と思えるような新メニューをいくつ作れるのかというのが、各ファストフードチェーンにとって今後の課題といえそうだ。

※調査対象ファストフードチェーン店：マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、ロッテリア、モスバーガー、サブウェイ、フレッシュネスバーガー

＜調査概要＞　
◆調査対象者：オリコン・モニターリサーチ会員の20代、30代、40代の男女、各150人、合計900人
◆調査方法：インターネット調査
◆調査期間：2008年9月17日〜9月22日
◆調査項目：「復活してほしいファストフードのメニュー」「復活してほしいファストフードのバーガー類のメニュー」
　　　　　　　　「復活してほしいファストフードのサイドメニュー」の計3項目