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「通貨スワップ協定は米国からの第4の贈り物」

(1)牛肉輸入追加交渉(2)独島問題(3)G20への招待

 大統領府の李東官(イ・ドングァン)報道官は30日、韓米両国が300億ドル(約2兆9600億円)規模の通貨スワップ協定を締結したことについて、「韓米両国の協調による第4の成果だ」と述べた。

 今年5月から6月にかけて行われた米国産牛肉の輸入に関する追加交渉、7月末に行われた米国地名委員会(BGN)による独島(日本名竹島)についての表記の修正問題に関する交渉、そして今月ワシントンで行われた主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)に韓国が招かれたのに続き、米国が韓国に大きな「プレゼント」を与えたというわけだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領が国内問題で困難な状況に直面するたび、「ピンチヒッター」の役割を演じてくれたブッシュ米大統領に対する感謝の意を遠回しに表現したものといえる。この日の通貨スワップ協定の締結で、韓国の株価は大幅に上がり、為替レートの下落は止まった。

 李報道官は「(協定の締結の)窓口は連邦準備制度理事会(FRB)だが、その背後には財務省がついていた。同盟国の位置づけなどを総合的に考慮した(ブッシュ政権の)政治的な決定だったといえる」と述べた。

 李大統領とブッシュ大統領は、今月21日に電話で会談し、国際的な金融危機の克服に向けた協力について話し合った際、通貨スワップ協定の締結については直接言及しなかったといわれているが、李報道官は「それだけ首脳外交が重要だと考えたものといえる」と指摘した。その上で「韓米関係が上手くいかなければ、(今回の協定の締結は)相当難しかっただろう」とも述べた。さらに李報道官は、G20の枠組みに韓国が含まれたことについて、障害も少なくなかったということに触れ、「ブッシュ大統領が尽力してくれた結果だ」と語った。

 一方、李大統領はこの日午前、国家競争力強化委員会の会合で、司空壱(サゴン・イル)委員長が「李大統領が普段から、ブッシュ大統領と良好な関係を築いてきたため、このような結果(通貨スワップ協定の締結)をもたらすことができた」と持ち上げたのに対し、「姜万洙(カン・マンス)企画財政部長官が米国の財務長官、FRBの議長と上手く話を進めてくれたようだ」と答えた。

朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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