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ハイニックス、第3四半期純損失1300億円超

 ハイニックス半導体が景気停滞と半導体供給過剰の直撃弾を受けた。

 ハイニックスは30日に行った第3四半期の業績発表で、売上高1兆8390億ウォン(約1446億円)、営業損失4650億ウォン(約366億円)を記録したと明らかにした。売上高は前年同期比1%減、営業損失は前年同期比約3000億ウォン(約236億円)増だった。当期純損失は、前年同期比約9000億ウォン(約708億円)増の1兆6700億ウォン(約1314億円)を記録した。

 ハイニックスの実績悪化は、昨年から続く世界市場における企業間のシェア拡大競争で供給過剰となり、収益性が悪化したためだ。ハイニックス主力製品の第3四半期の販売価格は、DRAMが11%、NANDフラッシュメモリが23%、それぞれ前年同期比で下落した。これにより、販売量はさほど変わりなかったものの、マージンが大幅に減る現象が発生した。世界のフラッシュメモリ半導体業界はサムスン電子を除き、供給過剰と最近の景気停滞で、おおむね赤字を計上している。しかもハイニックスは最近、供給過剰を抑えるために工場を閉鎖したことから、純損失が大幅に増えた。

 というのは、工場が閉鎖されると資産額が損失として扱われるからだ。ハイニックスは今年、米ユージン工場、利川M7生産工場、清洲M9生産工場の稼動を相次いで停止したことで、帳簿上の損失が3700億ウォン(約291億円)発生した。

白承宰(ペク・スンジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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