アメリカ軍がイラクの国境に近いシリア東部を越境攻撃したとされる事件で、シリアの首都ダマスカスで30日、大規模な抗議デモが行われました。
26日に、イラクに駐留するアメリカ軍がシリアを越境攻撃し、民間人が死亡したとされる事件を受け、シリアの首都ダマスカスで30日、市民など数万人が「アメリカは戦争と破壊の支援者だ」などと強く抗議するデモを行いました。
この動きを受け、ダマスカスのアメリカ大使館は、「安全上の懸念が高まった」として大使館を臨時閉鎖しました。
事件を巡って、シリア政府はこれまで「罪のない民間人8人が殺害された」として、アメリカ人学校などの閉鎖を決定、国連安保理に対応を求める書簡を送るなどしている他、中東各国やロシア・中国なども、アメリカの主権侵害を非難しています。
一方のアメリカ政府は、公式のコメントを避けていますが、アメリカのメディアは当局者の話として「攻撃はアルカイダ関係者を狙った作戦だった」などと伝えています。(31日07:24)