小嶋被告、2審も無罪主張 耐震偽造、検察は実刑要求耐震強度偽装事件で、安全性が確認されていないマンションを販売したとして、約4億円の詐欺罪に問われ、1審で懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)とされたマンション販売会社ヒューザーの元社長小嶋進被告(55)の控訴審初公判が30日、東京高裁(門野博裁判長)であり、弁護側は1審に続き無罪を主張した。 検察側は「執行猶予付き判決は軽すぎる」と、実刑にするよう求めた。 小嶋被告は冒頭の人定質問で、現在の職業を「清掃業の手伝いをしている」と答えたが、事件については意見を述べなかった。弁護人によると、被告は日雇いでビルの清掃をしているという。12月12日の次回公判で結審する予定。 今年3月の1審判決は、小嶋被告が「グランドステージ藤沢」(神奈川県藤沢市)の引き渡し前日までに、元1級建築士姉歯秀次受刑者(51)による構造計算書の偽造と建物の危険性を知りながら、購入者に伝えず、代金約4億1400万円を詐取したと認定した。 弁護側は「翌日に代金が支払われるとは知らなかった。物件の引き渡し中止を指示していた」として控訴。検察側も控訴していた。
【共同通信】
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