『蒼き狼たちの伝説』の事。
動画サイトをうろついていたら、見つけてしまったw
僕がこれの脚本を書いた事を知る人は、殆どいないだろうw
もう10年以上経ったし、実は僕も書いた事を忘れかけていた(爆)
動画を目にしたら思い出したので、備忘録として当時を振り返ってみた。
仕事の発端は、監督の浦田氏から
「実はホモアニメの企画があるんだけど…やらない?」
と誘われたから。
"801アニメ"ではなく"ホモアニメ"と言われたのには訳がある。
これは最初から、所謂「腐女子向け」ではなく、ガチでゲイ愛好者をターゲットにしていたのだ。
そんな事情だったから名の通った脚本家には頼み辛く、まだ駆け出しの僕に話を持ちかけたのだろう。
こっちは脚本が書けるならばホモだのエロだのと問う気は無かった。
それに、ただボーイズラブのみを売りにするのではなく、クオリティの高いロボットアニメを作りたいと言う企画の趣旨に惹かれた。
当時、作品に正式タイトルは無く、スタッフの間では
『ホモガン(ダム)』
のコードネームで呼ばれていたのだ
ならば、BL要素が取って付けたものにならず、尚かつロボット物として、いやSFとしてもちゃんと成立するものにしよう!
と、プロットの段階から設定を含め考えて作って行った。
BL要素は正直よくわからないので、普通の恋愛物として組み立てた。
そしてスタートレックTNGのボーグをヒントに(まぁ、有り体に申せばパクッてw)「アポカリプス」絡みのストーリーを作った。
しかし単発OVAの筈だったのに、完成品を観たら"銀河帝国滅亡史・外伝"の肩タイトルが付いて、
ラストシーンに書いた憶えのない"次回への引き"が、聞いたこともない"裏設定"と共に付け加えられていたのには驚いたが。
そんなこんなで、回顧終わります。