新生大島新聞

　今日は別のことを書くつもりであったが急遽、変更すること
にした。これから書き込みでもしよかと思ったら、徳州会関係
者から連絡があり、あなたに会いたがっている人がいるので、
時間を作ってくれとのことだった。それがタイトルの人物だっ
た。コメントで書き込みは午後になると言ったのは、それが理
由である。
　
　入ってくるなり、ものすごい美人だったので驚いた。徳田恵
子です。徳田虎雄の長男の嫁ですと言って、タイトルの名刺を
渡してきた。徳田恵子さんは名古屋の出身だと言っていた。

　佐藤さんのお父さんは保岡先生の後援会長と聞いています。
一昨日、うちの徳田毅が鹿児島で保岡先生と一緒に、講演会を
したのですよと言って写真を渡された。今度、毅が奄美のこと
を一生懸命やりますので、佐藤さんにもお願いしますと、パン
フレット一式を渡された。しかし応援依頼はそこまでだった。

　徳田さんは才気煥発があふれ出て、絵に描いたような才色兼
備さだった。とにかく弁舌がさわやかで、私が徳田恵子さんが、
政治に乗り出した方がよいのではないですかと言ったほどだ。

　徳田恵子さんは現在、自分がしている仕事や、考えているこ
とを述べていた。話の内容は農業がメインだった。奄美のタン
カンが時期を外れると、キロ１０円しかならないので捨ててし
まう、そんなばかなことをしててよいのでしょうか。徳州会は、
どうやって、それを有効利用しようか考えています。真空パッ
クのゼリーにでもすれば、保管もききます。徳州会には４万人
もの患者がいますので、それに出せばタンカンも有効に生かせ
ます。徳州会で奄美の農産物を有効に利用できないかを、常に
考えています。

　奄美の農業を付加価値をつけて、どんどん外に出していくの
です。供給が少なくてだめな場合は、共同する方法、ＮＰＯを
作るなども考えられます。徳州会もそのお手伝いをします。ホ
テルニューオータニで、タンカンジュースが一杯１２００円で
売られています。徳之島の農家が売り込んだそうです。

　徳田虎雄理事長は、今でも徳洲会の陣頭指揮をしています。
体は半身不随ですけど、頭の回転はものすごくて、私もついて
いけないほどです。すると、ノーベル賞科学者、ホーキンスみ
たいなものですね。はい。徳田虎雄は島を良くするために政治
家を目指しました。政治家は手段であって、目的ではありませ
ん。奄美をよくするという目的のために、政治家を目指しまし
た。それを現在、徳田毅に引き継いでいます。

　それに対して私は言った。奄美市は市長も議員もひどいです
よ。仕事をしてもしなくても、報酬は勝手にはいってくるから
という感じですね。特に平田市長のやる気のなさ、無責任，人
まかせは、ひどすぎますね。島がどんどん悪くなっているのに
良心が痛まないのですかね。

　佐藤さん、私は昨日浜崎会頭にお会いしました。島の企業の
８０％が赤字だと言って、島の状況はますます悪くなって、つ
ぶれる会社が増えそうだということです。

　そうか浜崎会頭は、そんなことを徳田さんに言っていたのか。
浜崎会頭は就任にあたって、商工会議所があらゆる手を使って
島を盛り返したいと言っていた。それに対して私は、そんなの
無理、無理、平田さんが市長だから、平均以上に島は落ち込ん
でいく、あなた支持したのだから、少しは反省してくださいと
言ったことがある。それに対して、あと２年の辛抱だというの
で、その間も島の企業はつぶれていきますよというと、黙って
聞いていた。

　利発な徳田さんには、島の政治にはどこに問題があるのかと
いうことは、きちんと言わなければいけないと思い、説明して
おいた。

　１時間弱の有意義な会談で、余韻が残るうちに当欄にそのこ
とを書き残した。

　今週の多くは平田市長の辞任のうわさについて、取り上げた日
が多かった。その情報を入手した時に、私は一般市民はどのくら
い知っているのだろうかと思った。
　
　そういう時には、私は通っている床屋のマスターに聞くことに
している。床屋談義ということわざがあるが、その方は名瀬市の
裏情報に詳しい。すると、その話を知っているという。平田市長
が降りて、朝山氏が代わりをするという話だろう。私はひどい話
だと思わないかと言うと、約束だから仕方がないだろう。都会と
島の感覚は違うから。もちろん、やましいから子供には教えられ
ないけど、ということだった。

　当欄を読んでいる市街地再開発反対派のおばさんが、佐藤さん
のブログを読んで、平田市長が辞めると知って、とてもうれしか
った。しかしなかなかやめないじゃない。佐藤さんが書いたから
恥ずかしくなって、できなくなったんじゃない。そしたら残念、
と言ってきた。ある有識者からは、平田市長が金子県議に引導を
渡されるところを君は助けた。君はひょっとしたら、隠れ平田支
持者ではないかと冗談を言われた。

　最近、平田市長の評判が特に悪い。島の状況がどんどん悪くな
っているのに、やる気のなさが見え見えだからだ。今回のうわさ
を耳にして、途中で投げ出してもオーケーだという人が多い。私
は金子県議は好きではないけれど、今回の件では応援するわ。フ
レー、フレー金子と言うおばさんもいた。

　朝山サイドからは、約束を破って居座るなんてずるいじゃない
か、という気持ちだろう。一方で平田サイドは、約束は１２月だ
ろう、何で急いで引きずりおろそうとするのかという不満がある
のだろう。これも自民党政権崩壊前夜のどたばた劇の一つなのだ
ろう。今や市長が頼れるのは、側近の幹部連中ぐらいかもしれな
い。昨今の状況を見て、諸行無常に思いを馳せてしまう。

「佐藤さん、４人組は今は仲が良いの、悪いの」と聞いてきたお
ばさんがいた。それはわからないけど、いずれ分かる現象が現れ
てくるのではないかと思う。２年半前に、あれだけ卑怯な選挙つ
ぶしをした連中が、ずっと友好関係を保てるとは、私には思えな
いのからである。まっとうに生きているかどうかということは、
その人の肩書きではないと思う。

　



　

　徳州会の幹部であるＷさんに会って、水面下では応援してくれ
ると言ってもらって、少し光明が見えてきた。誰かを立てれば、
組織づくりに協力してくれるという感じになった。しかし自分た
ちは全面に出ない。あくまでも君たちが中心だということは念を
押された。

　叶芳和氏とは、その後も散発的に連絡を取っていた。叶氏を説
得に言ってくれと私に頼んだ川畑末男氏からは、いろいろ注文が
あった。ここで彼を実名にした理由を述べる。彼は選挙が終わっ
てから、あちこちで、叶先生を連れてきたのは自分だと自慢してい
たからである。それで、ここで紹介した。彼は叶氏を市長候補に
して、それを東京出身の私に説得に行くように考えた、自分のア
イデアを自慢していた。彼は私にいろいろ提案したが、奇抜でど
うかと思うのが多かった。彼は、昨年亡くなられたが、ここでご
冥福を祈りたい。

　叶氏から電話があって、その内容に腰を抜かすほど驚いた。
「佐藤さん、もし僕が立候補するとして、後援会長に奥山常満さ
んを頼めないかな」。

　一体、どうして自民党の重鎮である奥山氏の名前が出てくるの
だと思った。自民党系は談合して、すべて平田氏にまとまってい
るではないか。どうして奥山氏が、こちらの陣営の最高幹部につ
けるのか。私は、そのことを述べたが、叶氏が脈があるようなこ
とを述べるので、さっそく連絡することにした。

　奥山氏とは、もちろん面識はあるが、これまで一度も電話した
ことがない。そして、その内容も選挙で応援してくれというもの
である。むこうがびっくりするのではないか。

　しかし叶氏に頼まれたということで、連絡をとることにした。
そして、電話に出てきた奥山氏の対応は、予想していないものだ
った。（つづく）

　２年前の市長選は、当初は朝山毅氏と平田隆義氏の一騎打ちと
見られていた。ところが、朝山氏の突然の不出馬表明により、一
期交代の密約があるのではないかといううわさが流れた。しかし
世間は政治の世界は一寸先は闇、四年後の保証など、どこにもな
いというのが一般的であった。また朝山氏のドタキャンが、あま
りにもぶざまだったので、これで朝山氏の政治生命は終わったと
いう声が大きかった。

　そして、一期交代をさかんに唱えていた平田陣営が黙り込んで
しまうという現象が起きた。それに危機感を感じた朝山陣営が、
実は四年ではなく、二年交代なので、そんな先の話ではないとい
ううわさを水面下で流した。しかし二年たっても何も起きないの
で、そういううわさは反古にされたのかと私は思った。

　そして今年の四月に朝山氏は、助役職を辞職、周囲は二年後に
備えているのではないかと思っていた。朝山氏の辞職自体は評判
が良かった。財政難の折り、助役が二人も必要なのかという批判
も大きく、自らが率先して身を引いたという形になったからだ。

　しかし談合密約は生きていたというのである。七月ごろ、金子
県議、Ｍ建設サイドから徳州会サイドに、平田氏は一二月議会で
辞職して、一月に市長選ということで合意していたという。

　ところが中央政界は風雲急を告げている。解散総選挙は年内に
行われる見通しだ。現在の政治状況では自民党政権が崩壊して、
政権交代が行われる可能性が極めて高い。民主党政権化で市長選
が行われると、市長選はやりずらくなる。現在は民主党サイドは
動きがないが、政権を取れば市長を取りに来る可能性が高い。だ
から平田市長の辞任を早めてくれということである。政権交代し
た後に、市長選をしたくないというのは、金子県議の強い希望だ
ということだ。

　この意見に朝山サイドは同調したが、平田市長は非常に不満だ
といううわさが私の方に届いてきた。ことによると、談合集団は
仲間割れを起こしてきたのかもしれない。だいたい、あんな形で
ドタキャンするから、こんなことになってきたのである。因果応
報とは、よく言ったものである。

一昨日、議会傍聴に出かけたのには理由があった。それは平田市長
が、初日に辞意を表明するかもしれないという情報が入ってきたか
らだ。しかし、そういうことはなかった。私はガセネタだったのかと
思った。すると、ある筋から、お前がブログに平田は辞めると書いた
ので、延期になったのだということだった。真偽のほどは、わからな
い。一番良いのは、当欄を内緒でじっくり読んでいる平田市長が、こ
のブログに書いてあることは、嘘だと言ってくれることである。

　しかし談合密約で平田市長が辞めて、朝山氏に変わる計画は変更が
ないということだ。どんなに遅くても、衆議院の解散総選挙の前にあ
るという。一部の朝山支持者が密約の履行を強くもとめているし、黒
幕集団も、やる気のない平田市長から朝山氏に変えた方が良いという
考えのようだ。

　今週の月曜日から、アクセスがかなり増加している。驚くことに、
自分の方から私に読んでいるという有識者が、けっこういる。当欄
をＭ建設のライバルも気が付き始めていると、私に言ってきた人が
いた。そういうこともあって、昨日は夜、会って飲まないかという
申し出がけっこうあった。私がある人と飲んでいる時に、携帯に電
話がけっこうかかってきた。結局、昨日は三回も飲む羽目になった。
断りも二件あった。三回とも、興味深い話で当欄で紹介したい気持
ちである。もちろん名前は明かさない。

　まず徳州会サイドが、この件でどういう立場なのかということだ。
今回の談合密約は、どうやら金子県議、Ｍ建設サイドから朝山氏を
出したいという申し出が徳州会サイドにあって、少しずつ広がって
いったようだ。私も徳洲会の動向を知りたいと思って、幹部や関係
者に探りを入れた。徳州会は中立になるということだった。総選挙
の方に全力を尽くすと。朝山氏については金子県議とＭ建設が勝手
にするのではないかということだった。徳州会には金子県議に反発
する人も多いので、へたに動けないだろうということだった。

　「功久、お前はどうするんだ。徳洲会はお前の動向を気にしてい
るぞ。お前が民主党を支持するのは構わない。しかし反徳田の動き
をしないか心配している。お前のブログは、そのくらい影響力が出
てきている。」

「私の立場は談合密約に加担する者は、打越だろうが徳田だろうが認
めない。そういう人物が奄美の代表になるのは許さないということ
です。毎日、北海道からでも攻撃する文章を送るということです。」