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【記者ブログ】コメント欄がいっぱいなので、ここでまとめてお返事 福島香織 (1/5ページ)
■追加経済対策が発表された。これについてはウェブで速報しているので、よくごらんください。正直、私はこの対策が吉とでるのか凶とでるのかわからないよ、まだ政治部一年生の修行中の身だから論評は差し控えさせていただく。ただ、個人的には赤字国債はやらない、ということと、消費税アップを言明されたことはよかったのではないか、と思う。
■ところで、なんか前エントリーのコメント欄がすごいことになっている。けっして、コメントに腹をたててエントリー更新をボイコットしていたのではなくて、本当にやることがたくさんで、忙しかったのだが、これをどうしよう、と思案して、いちおう読者のお声だから、できるだけお答えすべきかな、と。
■で、コメントにひとつひとつお答えすることが時間的に難しいので、ここで私のスタンス、考えを披瀝ておく。ちなみにコメントは2回までというルールは生きている。自分の意見を整理し、妙な応酬の泥沼になることを避けるため。イザのコメント欄はコメントが増えすぎると、システム上の問題として読めなくなるし。というわけで、議論したい方は自分のブログで自説を展開してくださいませ。
■このブログを長らく読み続けている読者は、私の言論の自由、報道の自由、新聞というものの役目についての考え方はうすうす分かっておいでだと思うが、新しくいらした読者も結構いらっしゃったので、過去エントリーの繰り返しになる部分もあるがお許しを。
■コメントの中で、私を女の敵とおっしゃった方へ。
■まず、批判を承知で私のスタンス、気持ちを正直にいおう。自分の所属新聞社の論調にそった質問をしただけで、ネット上で実名をさらされ、写真も添付され、匿名の大勢から罵倒され人格に対する誹謗中傷を行われたのをみて、かばいたくなったというのが正直なところ。もちろん男だって擁護したくなるだろうけど、私は、特に女性には優しい。私の回りの女性たちはみんな、そういう。私の近くにいると、男友達いらない、と。そりゃそうだ、並の男より、親切だし、頼りになるし、金払いもいいし、女の子を甘やかすのがうまい。
■もちろん、子供にもお年寄りにも優しいよ。女だから甘えるな、あるいはそんな女を甘やかすやつがいるから、女性の地位が向上しない、といろいろ意見はあるかと思うし、私は自分がフェミニストだとも思わない。けれども、女性に優しくする、それは私が40年、生きた中で培った美学だから仕方ない。女性が美しく笑っていられる社会、それが社会の成熟度の証だと思っている。私は、女性が背伸びして男社会にむりやり自分をあわせて、がんばっている姿をみると、自然と味方になるし、励ましてしまう。
■一方、女性に優しくできない、女性を甘やかせない男をみると、なんだ、こいつと思ってしまう、仕事の場で女も男も関係ない、という人もいるけれど、仕事中だって女性は女性だ。毎月生理は来るし、年をとれば更年期だの不定愁訴もある。それは間違っているといわれても、申し訳ない、今更かえられない。甘えているといわれるかもしれないが、仕事だからといって女を捨てなければならないとしたら、悲しすぎる。正直、これが少子化の原因のひとつかもよ。実際、私はあらゆる場面で女性を捨てることを求められてきたので、自分より若い世代の女性たちには、できるだけ自然体でいられることを願っている。
■というわけで、私はこれからも女性を甘やかす。そして、甘えられることも歓迎する。親しい男性には、女性を甘やかせと、教える。生意気でいけ好かない女がいたら、ちょっと甘やかしてみろ、と。そういう鼻っ柱の強い女ほど、簡単に陥落するから、と。女を甘やかすのがうまい男をみると、お、こいつやるな、と思う。ずっと競争社会の中にいて、うまく女を甘やかせる男にたまに出会うが、そういう男はおおむね余裕があって、能力が高い。産経新聞内でもごくごく少数だが存在する。