ニューハンプシャー州マンチェスター(CNN) 米大統領選の共和党のマケイン候補は、22日放送のCNN「シチュエーション・ルーム」の単独インタビューで、民主党のオバマ候補が大統領に就任した場合、政権序盤に米国の敵によって外交政策を試されるだろうとコメントした。
マケイン氏は、オバマ氏が米軍のイラク増派に反対したことや、ロシアと対立を深めたグルジアに自制を求めたこと、イランやベネズエラ、キューバといった反米国家の指導者と対話する意向を示したことは「誤り」であり、オバマ氏が依然それを認めていないと主張。「わたしは米国民が(オバマ氏の外交政策を)懸念する理由がわかる」と語った。マケイン氏はさらに、自身が過去に何度も試練を受けているため、敵がオバマ氏と同様に自身を試す可能性はないとの見方を示した。
マケイン氏はまた、最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金で不良資産を買い取る緊急経済安定化法案を支持したものの、大統領に就任した場合は歳出抑制に取り組み、追加景気刺激策も検討すると発言。サブプライム危機は起きてはならなかった事態であり、自身が大統領であれば回避していただろうと述べた。
マケイン氏はさらに、年収25万ドル以上の国民を対象に税率を3%引き上げるオバマ氏の税制改革案をあらためて批判。さらに、国務長官経験者5人の支持を取り付けたと強調し、オバマ氏支持を表明したパウエル前米国務長官の影響は小さいとの見解を表明した。