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ダライ・ラマ特使と中国、第3回対話へ (2/2ページ)
7月初めに北京で再び対話が実現したが、双方の主張は平行線をたどった。そもそも、多くの国内問題を抱える中国は、チベット問題の解決を最優先課題としておらず、「相手を呼びつけて、チベットの独立はいけないと説教したうえで、宴会などで歓待すればいい」(中国政府関係者)と対話を時間稼ぎの手段と考えている。
ある中国筋は「ダライ・ラマという絶対的なリーダーが死ねば、チベット問題は自然と解決すると中国の指導部が考えている」と指摘する。
しかし、ダライ・ラマは最近、中国の対応にいらだちを見せ始め、「中国の指導部に失望した」と言明、対話路線を継続するかどうかについて検討する考えを示した。対話路線が見直されれば、チベット情勢は再び混乱することになりそうだ。