東伊豆町の太田長八町長は29日、入院施設を下田市に移転させる意向を同町に伝えている伊豆東部総合病院(同町稲取)について、同病院を運営する医療法人「康心会」(神奈川県茅ケ崎市、大屋敷芙志枝理事長)を訪れ、移転を中止するよう求めた。
同町が渡した要望書では、同病院の老朽化や下田市に関連の看護専門学校があることなどから、移転検討は理解できるとしたうえで、地域の拠点病院として入院施設や通所リハビリ、往診などの継続を求めている。
太田町長は「2、3年後には移転したいとの意向で、町としては移転中止を求めたいが、民間病院なので難しい」と話している。
同病院は外科、内科、整形外科などがあり、ベッド数は139床。07年度に同町の一次救急の約3割にあたる280件を受け入れている。【中村隆】
毎日新聞 2008年10月30日 地方版