KAT−TUNの赤西仁(24)が、いきなり主演で銀幕デビューすることが28日、発表された。平成22年公開の「BANDAGE」で、舞台はバンドブームが吹き荒れた平成の世が始まって間もない時代。音楽に青春をぶつけたバンドのリーダー兼ボーカルの光と影を、赤西が力強くかつ繊細に演じる。甘いルックスに加え、彼の武器でもある伸びやかな歌声とセクシーなダンスを、思う存分スクリーンで発揮させることになりそう。
監督は音楽プロデューサーの小林武史氏(49)、脚本は映画監督の岩井俊二氏(45)が務める。同作は岩井氏が、あるアマチュアライターが書いた小説からヒントを得て映画化の構想を温めてきた。岩井氏は8年の監督作品「スワロウテイル」の音楽を手掛けた小林氏に監督と劇中音楽を依頼した。
小林氏はかつてMr.Childrenのドキュメンタリー映画「es」で監督を務めたが、役者を演出するのは初めて。内に秘めた熱気と繊細さを表現できるとして、小林氏が「感覚的に主演は赤西仁がいいと思った」と指名した。
赤西は「KAT−TUNではできない形のアーティストとして演じることを楽しみにしています。いままでにない日本映画になると思います」と、自信たっぷりに11月3日のクランクインを心待ちにしている。