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北橋・北九州市長:公共事業前倒し検討--記見 /福岡

 北九州市の北橋健治市長は29日の記者会見で、環境や市街地活性化に絡む公共事業について、当初計画の前倒し実施を検討する考えを明らかにした。金融危機で深刻化する中小企業へのてこ入れ策にしたい意向。4日の市緊急経済対策本部で対応を協議する。【平元英治】

 市長はてこ入れ策の柱として(1)予定されていた公共事業の前倒し実施(2)地元企業の公共事業受注率を高める制度の導入(3)中小企業向け融資枠の拡大--の三つを挙げた。

 このうち、前倒しは「思いきってできないだろうか」と明言。国から選定された「環境モデル都市」を推進する事業(計157件)や、JR小倉駅・黒崎駅周辺の中心市街地整備事業などが検討対象になるとの見方を示した。

 融資枠を巡って、市は現行の2000万~3000万円を4000万円に拡大する方向で調整している。市長は「なんといっても、大きな柱になる」と増額に積極的な考えを示した。

 ◇モジラインは見守る姿勢

 北橋市長は、韓国・釜山港と北九州市の門司港を結ぶ「MOJI LINE」(モジライン)の無期限運休について、運航会社のC&クルーズ社(本社・釜山市)の対応を見守る考えを示した。

 市長は「C&クルーズ社の社長から『運行再開に向けて関係方面と最終調整を行っている段階。スケジュールが決まり次第伝える』と聞いている。最終的な調整を注視している」と述べた。

 ◇妊婦収容拒否、今年度は8件--母子医療センター

 北橋市長は東京で起きた妊婦死亡問題に関連し、市立医療センターの総合周産期母子医療センター(小倉北区)で、今年4月~10月27日に、脳内出血などを起こした妊婦の受け入れを拒んだ例が8件あったと発表した。

 同センターは危険性の高い分娩(ぶんべん)に対応する施設。新生児集中治療室が満床だったなどの理由で断ったという。昨年度も5件あった。いずれの妊婦も次に運ばれた医療施設で手当てを受け、命に別状はなかったという。

 ◇「放置できない」--「自治」駐車場

 北橋市長は、一部の市営住宅で「自治」駐車場が市に無断のまま作られていた問題で、年内をめどに市営住宅すべてを対象に、実態調査を行う方針を示した。市長は「近隣市民に不公平感がある。放置できない」と語った。

〔北九州版〕

毎日新聞 2008年10月30日 地方版

 
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