バンコク──タイの首都バンコク市内で30日午前3時頃、反政府団体・民主主義市民連合(PAD)がバリケードを築いていた橋に爆弾が投げ込まれ、警備員10人が負傷した。警察関係者が明らかにした。
PADは今年8月から首相府周辺や官庁に続く橋を占拠しており、警備員がパトロールを行っている。今回の事件について犯行声明は出ておらず、首謀者特定につながる手がかりもない。
PADは汚職で有罪判決を受けたタクシン元首相に強く反発し、その義弟にあたるソムチャイ首相の退陣も求めている。ソムチャイ首相は職務執行拠点を、バンコクの旧国際空港に移さざるを得ない状態だ。
PADは30日に英国大使館前で集会を開き、現在ロンドン滞在中のタクシン氏の国外追放を要求することにしている。