マジシャンらの請求棄却 ニュース番組で種明かし (10/30 16:56)
貨幣損傷事件を報じたニュース番組でコインを使った手品の種明かしをされたとして、プロ・アマのマジシャン約100人が日本テレビとテレビ朝日に計約430万円の損害賠償や謝罪放送を求めた訴訟の判決で、東京地裁は30日、請求を棄却した。 佐久間邦夫裁判長は「(番組は)どのような行為が貨幣の損傷に当たるのかを説明する過程でコインを使った手品の仕組みを説明しただけで、コイン手品の価値を低下させたとはいえない」と判断した。 判決などによると、両テレビ局は2006年11月、手品用に硬貨に穴を開けたマジックバー経営者らが貨幣損傷等取締法違反容疑で警視庁に逮捕された事件を報道。コイン手品を紹介する中で種を明かした。 原告代表の藤山新太郎・日本奇術協会副会長(53)は判決後に記者会見し「控訴する。テレビ局は手品の種を浪費せず、もっと大切にしてほしい」と話した。 日本テレビは「報道が相当と認められた」、テレビ朝日は「主張が認められた妥当な判決」とコメントを出した。 |