ダライ・ラマ法王のご発言を明確にするために
ここ、インドのダラムサラで10月25日に行なれました第48回チベット子供村設立記念日の祝典において、ダライ・ラマ法王がチベット問題についてお言葉を述べられましたが、これを事実から外れて引用しているメディアがあります。 つきましては、ダライ・ラマ法王のご発言を明確にするために、ご発言の要旨を以下に公表いたします。 ダライ・ラマ法王は、 「残念ながら、これまで、中国指導部は我々の申し出に対して前向きな反応を示していません。また、この問題に現実的に取り組もうという気持ちも見受けられません。今年の3月以降、ラサをはじめとする多数のチベット地域でデモ抗議が勃発しました。これが中国共産党の50年以上におよぶ抑圧のなかでチベットの人々の心に深く根ざしてきた憤りや不満の自然な発露であったことは明らかです」 ダライ・ラマ法王がチベットでの抗議行動を指揮していると中国政府が主張した際には、ダライ・ラマ法王は、そのような主張の証拠を探すべく徹底調査を行なってほしいと申し出られました。ここ、インドにある中央チベット行政府の書類や記録を調べていただこうとまでおっしゃったのです。これまでのところ、この申し出に応える動きはなく、それどころか、チベットの状況は日ごとに厳しさを増しています。 そこで9月11日、ダライ・ラマ法王は、亡命チベット社会における様々なコミュニティの代表者を集めて特別会合を開くよう呼びかけられました。今後の未来においてどのような現実的かつ非暴力の選択肢を取り得るのか、幅広く検討するよう呼びかけられたのです。 ダライ・ラマ法王事務所 |