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李大統領夫人のいとこに懲役3年

 李明博(イ・ミョンバク)大統領の金潤玉(キム・ユンオク)夫人のいとこに当たるキム・オクヒ被告(74)が今年4月の総選挙で比例代表名簿に登載されるよう便宜を図ると持ちかけ、政界関係者から金銭を受け取っていた事件の判決公判がソウル中央地裁で29日開かれ、同被告に懲役3年が言い渡された。

 判決はキム・オクヒ被告がハンナラ党の比例代表公認が得られるように便宜を図る見返りとして、ソウル市バス運送組合理事長の金鍾源(キム・ジョンウォン)被告(60)から30億3000万ウォン(約2億円)を受け取ったのは公職選挙法違反の罪に当たるとして懲役2年を言い渡した。また、企業への就職をあっせんすると持ちかけ、政府系企業の元役員3人から2億ウォンを受け取った行為についても詐欺罪で懲役1年とした。

 金を渡した金鍾源被告には公職選挙法違反の罪で懲役1年、キム・オクヒ被告と金理事長を引き合わせたブローカーのキム・テファン容疑者(61)=逮捕済み=には懲役1年6月がそれぞれ言い渡された。逮捕後に保釈され裁判に臨んでいた金理事長は判決を受け収監された。

 判決は「大統領の親族を傘に着たキム・オクヒ被告は、金権の影響力を阻止しようとする公職選挙法の立法目的を選挙候補者の推薦段階から大きく侵害した。金鍾源被告に返すことができなかった6億ウォンを工面するため犯した就職あっせん詐欺も社会的信頼を大きく損ねた」と指摘した。

イ・ソクホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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