岡山放送局

2008年10月29日 23時9分更新

職務強要の美作市議に有罪判決

美作市の幹部のことを「ぬすっとだ」とどなったり、副市長に対してこの幹部を更迭するよう脅したりしたとして名誉棄損と職務強要の罪に問われている市議会議員の控訴審判決で、広島高等裁判所岡山支部は29日、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは美作市川上に住む美作市議会議員、岩江正行被告(62)です。

岩江議員は去年10月、多くの市議会議員や市の職員がいる前で、2度にわたって農林部長の男性幹部のことを「ぬすっとだ」などとどなったり、副市長に対してこの農林部長を更迭するよう脅したりしたとして、名誉棄損と職務強要の罪に問われています。

岩江議員はことし7月、岡山地方裁判所から懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡されましたが、刑が重すぎるとして控訴していました。

29日開かれた裁判で広島高等裁判所岡山支部の小川正明裁判長は「多くの人の前でぬすっと呼ばわりし、市議会議員としての活動を逸脱して更迭を求めたことは粗暴かつ卑劣で、一審の判決が不当であるとは言えない」などと述べて訴えを棄却し、岩江議員に一審と同じ懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。