【北京=尾崎実】中国政府は29日、地球温暖化問題に対する取り組みなどをまとめた初の白書「中国の気候変動政策と行動」を発表し、2010年までに単位国内総生産(GDP)当たりのエネルギー消費量を05年比で約20%削減するなどとした目標を改めて掲げた。
白書は日本語や英語など計8カ国語で出版。12月にポーランドで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP14)を控え、自国の政策を国際社会にアピールしたい考えだ。
白書は中国が単位GDP当たりのエネルギー消費量を06年に1.79%、07年には3.66%削減したと成果を強調。そのうえで、10年までに全エネルギー消費量の約10%を再生可能エネルギーとし、国土面積の20%を森林とする努力目標も示した。(01:27)