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【東京】

終身刑創設 全国で訴え 放火被害のイタリア男性 秋葉原事件受け4巡目に

2008年10月29日

殺された妻子の写真を手にするアルベルトさん=千代田区で

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 犯罪被害者として仮釈放のない終身刑の創設を訴えて全国を大型バイクで行脚しているイタリア出身のストッキ・アルベルトさん(52)=大阪府池田市在住=が二十八日、本紙東京本社を訪れた。

 アルベルトさんは二〇〇四年五月、宮崎市の自宅に放火され、妻の今西公子さん=当時(46)=と、次女友里恵さん=同(12)=を亡くした。犯人の男は別の事件で服役し、仮釈放中の犯行。放火も繰り返していた。

 男は既に無期懲役が確定している。

 アルベルトさんは「仮釈放もある無期懲役と、死刑との重みの違いがあまりにも大きすぎるからこそ終身刑が必要」と話す。全国行脚は終わらせるつもりだったが、秋葉原の連続殺傷事件や個室ビデオ店放火事件などが続き、もう一度各地で訴える気持ちになった。

 今回の全国行脚は四巡目。すでに十二都府県で八千五百人分以上の署名を集めたが、今回は主に各地で講演会を開くとともに、議員立法で終身刑を創設するよう国会議員に訴えるという。

 講演依頼や問い合わせはメール=minervai@rhythm.ocn.ne.jp=へ。

 

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