アイスランド国有化銀行、カウプシングバンクのサムライ債は予想通りデフォルト。もともとOECDの国だから大丈夫だとか、事実上国の銀行だから大丈夫だとかいって日本に持ち込んだやつは死刑だが、国有化してから、しかもIMFに融資を仰いでおきながら日本政府に無断で債券を踏み倒す国などモア死刑だ(笑)。
このまま行くと返せないので、申し訳ないが返済を待ってくれ、金利はあとで余計に払うから、とか期限の延長を申し入れるのがサラ金の世界でも普通の日本ではこういう行為はゆるされない。
ポイしないでください・・・
冗談はさておき、麻生さんはアイスランドの首相にちゃんとクレームをつけないとまずいですよ。なぜなら、これを放置すると今後日本はちょろい、ということで平気で踏み倒すやつが後を絶たず、日本の投資家は大変なことになることくらいゴルゴ13を読んでるんだからわかるでしょう(笑)。ついでにナニワ金融道もちゃんと読んでください。ポイしないでください・・・・
さて、このアイスランド。ロシアのマネロンの舞台になっていることは先日お伝えしましたが、面白いのはこの国、ロシアのお金が集まることと比較的高金利だったので通貨も強かったことを背景に、な、なんと外国通貨建ての国内向けローンというすごい商品が横行していました。
つまりアイスランドの人が自宅を買う住宅ローンを組むのにドルとかでローンを組んじゃう訳です。自国通貨だと15%もの金利がドル建てだと6%程度。しかも通貨が強ければ返済も少なくてすむよ、というなんだかインチキにしか見えない話ですけど、実際低金利の外貨を強いクローナを担保に借りる・・・・なんてビジネスまで普通に横行していたわけです。
本当は調達金利がゼロに近いのに3%もの住宅ローン金利を取る日本の銀行はヤクザ以外の何物でもないけれど、お陰でそういう妙なローンは日本国内にはないですよね。家買うのにわざわざ高いドルで金を借りるやつはいない(もし、もう少し金利差がなくなって、本当に円が強いと考えるなら一考の余地はありますけどね)。
で、結局、逆回転が起きると、国は倒産、クローナは紙切れ・・・・紙切れで外貨建てローンなんて返せるわけもなく、日本向けのサムライも踏み倒されました、という結末になった訳です。でも責任取れだよね。
アイスランド? 遠いじゃん、おれ、関係ないもん、
なんておっしゃってるあなた!
そう、あなたです。晩御飯にキムチ食べてません??
そう、何を隠そう東アジアでこれを盛大に、大ダブルやさいからめにんにくましまし、でやっていた国があるのです。 普通に食べて、じゃなくてやってます。
ウォンより金利が安く(ゼロだもんね)、ここ暫くずーっとウォンが強かったので未来永劫ウォンは円より強いと信じて(金利の高いウォンが円より弱くなるなってありえねー、って日経なみだな・・・笑)、なんとなんと円を借りてソウルに家を建ててしまった人々がたくさん、わしわしといるのです。
返済は勿論円です。金利がウォンより安いのは今でも安いのですが、この半年、たった半年で5000万円を借りた人は1億円の借金を背負ったことになります。国そのものも同じことをやりました。ドルでもやりました、はい。で、対ドルでも半値になってます・・・・
アジア通貨危機の時はヘッジファンドに売り倒されましたが、今回はわずか半年で通貨の価値が半分、つまり借金が倍になったのですから・・・・ですよね、と私は見ています。
その場合、日本への影響は・・・・アイスランドの比較ではありませんね。ししゃもはなくてもいいですが、キムチがないと困る。心配です。
でも、これは陥りやすいミスですね。だって、日本の新聞を見てください。
日本株急落、円高で輸出企業にダメージ!!
韓国株急落、ウォン安で国情不安!!(ウォン安で輸出増じゃないの?)
おい、どっちやねん、ということですね。
前から申し上げているように、あたりまえですが通貨高で破産した国はないのです。日経もいい加減にしないとポイしちゃいますよ(ってしつこい!!) |