中国地方の市議会議長らが国などへの要望を話し合う「中国市議会議長会臨時総会」が28日、岡山市内のホテルで開かれた。中国5県22市の議長らが参加し、各市が提案した10議案のうち2議案を全国市議会議長会に提出することが決まった。
提出されるのは、「医師の確保と地域偏在の解消」「雇用促進住宅の廃止などに伴う支援対策」の2議案で、いずれも各地にとって切実な課題。ほかの議案は中国市議会議長会長名で、国の関係機関に要望するとしている。
医師不足議案では、「基幹病院となる自治体病院でも医師不足が進んでいる。とくに産婦人科では医師の引き揚げにより、やむなく診療を中止している病院がある」と現状を説明。「医師の計画的な育成、配置のため、実行力のある施策」の推進を求めた。【石戸諭】
毎日新聞 2008年10月29日 地方版