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東金・九十九里医療センター試案に課題指摘
2008年10月27日
東金市、九十九里町の2市町による地域医療センター構想で、県が24日に提示した試案に対し、地元の医療関係者から、医師確保の課題や設置予定地の不便さなどが指摘されている。
試案は病床数を、東金市内に新設される救命救急センターを含めて314床としているが、旭市の国保旭中央病院の村上信乃名誉院長は「300床レベルでは小さい」と批判。「300床程度の病院では、指導医数が少なく、研修医が十分に勉強できない。500床前後なら医師を集めやすい」とする。
また試案は、救急担当医師4人で24時間365日の救急対応をすることを想定しているが、村上氏は、当直は通常2人で行うため、4人では少ないとする。
一方、長生郡市救急医療体制検討委員会の委員長を務める、茂原市の宍倉病院の宍倉朋胤副院長は、試案で同センターが山武長生夷隅保健医療圏の救急医療の拠点として位置づけられている点を取り上げ、「夷隅郡市からはアクセスが悪く、夷隅の救急は別に考える必要が出てくる」とする。
また、同センターの医師確保の問題では「派遣元となる千葉大学がセンターに優先的に医師を送ると、同じ地域のほかの病院に派遣される要員数に影響する。まず、この地域の医療圏全体で計画について話し合うことが大切だ」と話した。(高木和男)
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