県立中央病院(甲府市富士見1、山下晴夫院長)で、県内に住む50代の女性患者が投薬ミスで意識不明になっている問題について横内正明知事は28日、定例記者会見で謝罪した。同病院では同日から、院内の関係者で構成する医療安全管理委員会が原因や改善策の検討を始め、今年末をめどに報告書を公表することにしている。
横内知事は会見で「患者さんに大きな負担をかけたことは大変残念で申し訳ない。本人、家族におわびを申し上げたい」と謝罪。原因については「担当の外科医に薬についての十分な知識がなく、麻酔科医との連携が十分ではなかった。また、薬剤師や看護師のチェック体制も十分ではなかった」と説明した。
同病院管理局によると、医療安全管理委員会は管理局次長、医師、看護師ら14人で構成。この日は事故の経過が説明され、再発防止策を検討した。今後は外部の有識者などで作る特別チームを設け、具体的な改善策を話し合う。【中村有花】
毎日新聞 2008年10月29日 地方版