小出代表「ショック」練習法に疑問も…高橋尚子引退

　１０年間、高橋と師弟関係にあった佐倉アスリートクラブの小出義雄代表（６９）が２８日、合宿先の中国・昆明で高橋の引退の一報を聞き、「びっくりした。ショック」と声を詰まらせた。

　同代表はこの日夜、成田空港に帰国。同日朝に高橋から電話があり、「けじめをつけたい」と第一線を退くことを告げられたことを明かした。高校、大学時代はほとんど無名だった高橋の“直訴”を受け入れる形で、小出代表は９５年に門下に迎えた。リクルート、積水化学と二人三脚で練習を積み、輝かしい栄光を手にした。

　アテネ五輪代表を逃した高橋は、０５年５月に同代表の下から独立。「チームＱ」を結成し、自ら練習を組み立ててきた。小出代表は高橋が会見で「完全燃焼」を強調したことについて、「（練習の）やり方がわからない中での完全燃焼じゃないかな」。指導者を置かない独立後の練習法に今さらながら疑問を投げかけ、残念そうだった。