県が自治医大付属さいたま医療センター(さいたま市大宮区)を来年度にも、地域周産期母子医療センターに指定する方向で検討していることが二十八日、分かった。指定されれば周産期母子医療センターは総合、地域含めて県内七カ所目。
さいたま医療センターは今年二月に竣工(しゅんこう)した新棟南館で今月から、小児科と産科の診療を始めている。県は「今後、新生児集中治療室(NICU)が整備できれば、総合周産期母子医療センターに指定することも検討したい」としている。
ほかにも、周産期母子医療センター指定に向けた計画を進めている病院もあるといい、県は二〇一一年度以降には、同センターを八カ所にすることを目標にしている。上田清司知事は「周産期母子医療体制は窮屈になっている。体制づくりを進めたい」としている。 (萩原誠)
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