2008年10月28日 21時10分更新
ジュースやカットフルーツなどに使う、加工用の国産果物の生産と販売を拡大しようというセミナーが、28日、岡山市で開かれ、普及には安定した供給が欠かせないとの指摘がなされました。
このセミナーは中国四国農政局が開いたもので、岡山市の県農業共済会館には果物の生産農家や加工業者などおよそ100人が集まりました。
セミナーでは、農林水産省の担当者が加工用果物をとりまく状況について説明しました。
そして、食の安全への意識の高まりを背景に、国産果物への需要は増えているものの、安定した供給が難しいことや輸入品に比べて価格が高いことなどが、普及を妨げていると指摘しました。
続いて、独立行政法人の研究員が講演を行い、果物の消費量が落ち込む中、加工用果物の生産を拡大するには新たな商品を開発するなどして、時代にあった食べ方を消費者に提案していくことが重要だと述べました。
そして、加工に適した品種の果物を生産していくことや、年間を通して高い品質のものを安定して供給できる体制が必要だと指摘すると、参加者たちはうなずきながら熱心にメモを取っていました。
中国四国農政局では、今後もこうしたセミナーを開いて加工用果物の生産拡大に努めていくことにしています。