久間三千年死刑囚の主任弁護人を務めた岩田務弁護士=福岡県弁護士会=は28日、再審請求の準備中だったことを明らかにした上で「死刑執行は突然の話でショック」と言葉を失った。
久間死刑囚とは9月下旬に福岡拘置所で面会。「元気で『再審で真相を明らかにしてほしい』と話していた」という。
一連の裁判ではDNA鑑定の信用性が争点となり、岩田弁護士は「久間さんは一貫して否認だった。証拠採用されたDNA鑑定の精度にも問題があり、今でも無実と信じていた」と話す。
約2カ月に1回のペースで続く死刑執行にも「再審請求の機会が奪われたとの思いがある。本当に残念」と語った。
=2008/10/29付 西日本新聞朝刊=