重家大使、日本の安保理常任理事国入りに支持訴え
【済州28日聯合】重家俊範駐韓日本大使は28日、「(日本が国連安全保障理事会の常任理事国になることについて)さまざまな意見があるが、韓日協力にも役に立つはずだ」と述べ、日本の安保理常任理事国入りへの支持を訴えた。
この日、済州大学で開かれた「2008ジャパンウィーク」の記念講演で発言したもので、常任理事国入りを果たし国連にさらなる貢献をしたい意味だと背景を説明した。重家大使は、現在、国連の力と影響力に対する批判があるが、これに代わる機関もなく、政治的、経済的に重要な役割をしていると指摘し、日本も常任理事国入りすることで多くの役割を果たしていきたいと強調した。さらに、カネ(資金)がですべてではないが、一定の基準にはなるとの見解を示した上で、国連分担金は米国(22%)に次いで日本(16%)の負担が大きい半面、それに相応する権利は持ってないとの批判が日本国内で巻き起こっていると説明した。
韓日関係に関しては、両国が協力すれば共同利益を得られるが、そのチャンスを逃すとむしろ損害を被ると主張した。協力分野としては、国防、国連安保理改革、経済、文化・観光、韓日関係のグローバル化などを優先課題に挙げた。特に、韓日自由貿易協定(FTA)が速やかに締結されれば、中長期的に両国経済に貢献し、企業競争力強化や投資誘致に役立つとの考えを明らかにした。韓国の対日貿易赤字問題は、2国間だけではなく世界的な視点で見る必要があると付け加えた。