[ソウル 28日 ロイター] 28日の韓国外為市場で、韓国ウォンが対米ドルで10年半ぶりの安値を付けた。世界的なリセッション(景気後退)懸念から、海外勢によるウォンや韓国株の売りが膨らんでいる。しかし当局による自国通貨支援のための米ドル売り介入を受けて、取引終盤にかけて下げ幅を縮小した。
またロイターのデータによると、安全資産への逃避を背景に、ウォンは対円でも1998年以来の安値を付けた。
韓国市場関係者の一部からは、日本の輸出業者が韓国企業との価格競争力を維持できるよう支援するため、日本銀行が円売り・ウォン買い介入を行うのでは、との見方も出ている。
外資系銀行のディーラーは「日本銀行による円売り・ウォン買い介入の可能性は依然非常に低いものの、介入の動きは日本にとっても、韓国にとっても良いことだ」と指摘した。
0600GMT(日本時間午後3時00分)時点で、韓国ウォンは対米ドルで1467.7/1468.1ウォン。一時は1998年3月19日以来の安値となる1493.9ウォンを付ける場面もあった。前日の国内取引終値は1米ドル=1442.5ウォン。
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