第6回 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう(1) - 「抵抗ライン」とは?
株式投資で利益を出すには、「安いときに買って、上がったら売る」ことです。
言い換えますと、株価が“下げ止まりそうな株価”で買って、上昇に転じたあと“上げ止まりそうな株価”で売ることができれば、株式投資で利益を出す”確率を上げることができます。
今回は、株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけるときに“強い武器”となる「抵抗ライン」について見ていきましょう。
「抵抗ライン」ってなに?
そもそも「抵抗ライン」とは、株価の動きが止まる可能性の高い“価格帯(ゾーン)”に引かれているラインのことです。
安いところで買うには、株価が下がっている銘柄を選ぶことになりますが、その銘柄が買ったあと下げ続けてしまっては元も子もありません。反対に、買った銘柄をなるべく高い株価で売りたいけれど、希望の売り値よりも手前で株価が上げ止まってしまっては、売ることができません。
そこで、「株価が下げ止まる」「株価が上げ止まる」可能性の高い「抵抗ライン」を使って買い値、売り値を決めることが、株式投資で勝者になるための第一歩です!
「抵抗ライン」の種類
「抵抗ライン」には、1種類だけではなく、さまざまな種類があります。
例えば、株価チャートを見て高値同士、下値同士を自分で結んで引いた線、「上値支持線」「下値支持線」とよばれるものや、「移動平均線」「一目均衡表」などの各種テクニカル指標も「抵抗ライン」となります。
それぞれの詳しい使い方については今後、1つずつご紹介していきますが、まずは「抵抗ライン」にはどんなものがあるのか、いくつか見てみましょう。
■一般によく使われる抵抗ライン
・一目均衡表(いちもくきんこうひょう)
・価格帯別出来高
・移動平均線
・押し目、戻し目 など
※それぞれの“抵抗ライン”については、この後の回で詳しくお話します。
さらにケンミレでは、一般的に使われる抵抗ラインの他に、上げ止まり、下げ止まりとなる可能性の高い、独自の抵抗ラインがあります。
■ケンミレ独自の抵抗ライン
・波動ライン
・ケンミレ抵抗ライン
・KMライン
※「波動ライン」「ケンミレ抵抗ライン」「KMライン」は、ケン・ミレニアムの登録商標です。
このように「抵抗ライン」にはさまざまな種類がありますが、チャート上に自分でラインを引いて使うものもあります。
■高値同士、安値同士に自分でラインを引く抵抗ライン
・一般的に使われる「上値支持線」、「下値支持線」
・ケンミレ投資理論、“パイの原理”にもとづく割高・適正・割安を表す「3つのバリューライン」
一般的に投資家に良く使われる「上値支持線」は株価チャートの中で上値同士を結んだライン(青い線)、「下値支持線」は、下値同士を結んだライン(赤い線)のことを言います。
この抵抗ラインは自分でラインを引いて使う「抵抗ライン」です。
『抵抗ライン』を使うメリット
今後、株価がどこまで上がるか、下がるかは誰にもわかりません。しかし、「抵抗ライン」を使えば、今後株価の動きが、どこで“下げ止まる”のか、“上げ止まる”のかを予測することができます。つまり・・・
・・・買いたい銘柄の現在の株価よりも安い価格帯にある「抵抗ライン」を見つけ、株価がそこまで下がってくるのを待って買えば、『買った後に、大きく値下がりするリスクを低くすることができます』
反対に株価の上昇がどこで止まる可能性が高いのかを、今の株価よりも上の価格帯に引かれている「抵抗ライン」でチェックして、その価格帯の少し安い株価で売値を決めれば、“確実に売る”ことができます。
つまり、「抵抗ライン」は、買い値、売り値を決める参考にすることができるということです!
「抵抗ライン」の精度アップをしよう!
「抵抗ライン」は株価が「一旦下げ止まったり、上げ止まったりする可能性の高い“価格帯”」のことですが、必ずしも「抵抗ラインで株価が下げ止まったり上げ止まる」とは限りません。
どの抵抗ラインで下げ(上げ)止まるかは、「銘柄と、抵抗ラインの種類との相性」や、日々変化する「株式市場の環境」などによって、変わってきますが、「抵抗ライン」の精度をあげる方法があります。
それは、チャートの表示期間を長くして、その銘柄の値動きを見ることです。(中長期的な株価の動きをチェックするときには、まずは「週足」チャートを使って、銘柄の動きをチェックします)
チャートの表示期間を長くしてみると、何度も上げ止まったり、下げ止まったりしていた「抵抗ライン」と、あまり止まっていない「抵抗ライン」があることがわかります。
このように、何度も株価が下げどまったり、上げ止まったりする、より強い「抵抗ライン」を見つけるために、チャートの表示期間を長くします。
また、「抵抗ライン」にはいくつも種類がありますが、1つだけではなく、それぞれ異なる基準で引いた複数の「抵抗ライン」を組み合わせる『複合チェック』を行なうことで、精度を上げることができます。
銘柄をチェックをするときには、必ず複数の「抵抗ライン」が重なっていたり、複数のラインが近くにあったりする“強い抵抗ライン”を見つけましょう。
※具体的な「抵抗ライン」の見つけ方は、今後1つずつお話していきます。
株価が上げ止まったり、下げ止まったりする可能性の高い「抵抗ライン」を見つけることが、株式投資で勝ち組になるための第一歩です。
「抵抗ライン」にはいろいろな種類がありますので、次回からは、それぞれの指標の具体的な使い方についてお話していきます。
POINT
・ 「抵抗ライン」は、過去の値動きや、出来高などから株価が一旦下げ(上げ)止まる可能性の高い価格帯。
・ 「抵抗ライン」には、いろいろな種類がある。
・ 「抵抗ライン」で必ず下げ(上げ)止まるとは限りません。精度アップすることが必要!
・ 週足チャートで中長期的な株価の動きを見ることで、下げ(上げ)止まる可能性の高い「抵抗ライン」を探すことができる。
・ 複数の指標を使った「複合チェック」で、精度の高い「抵抗ライン」を見つける。
ケンミレのチャートでは、確認したい企業の「銘柄コード」(株式市場で、企業を特定するための固有の番号)か「企業名」を入力すれば、簡単に株価チャートを見ることができます。
銘柄コードがわからなくてもチャートを出せるので、知っている会社の名前を入れて、いろいろな企業のチャートを見てみましょう。
今回ご案内した「波動ライン」や「ケンミレ抵抗ライン」「KMライン」「押し目ライン」「価格帯別出来高」は高機能チャートでご利用いただけます。無料サイトでは、デモチャートでこれらの会員用の機能を体験していただけます。
使い方は今後一つずつご紹介していきますが、一足はやく「波動ライン」や「価格帯別出来高」を体験されたい方は、こちらのデモチャートからお試しください。
今後の掲載予定一覧
気になるタイトルがありましたら、次回掲載予定を見て、その日にご覧下さい。
公開日 | タイトル | |
---|---|---|
現在公開中 または近日掲載予定 |
次回掲載予定 | |
常時ご覧いただけます | 第1回 「チャート」ってなに? | |
常時ご覧いただけます | 第2回 「ローソク足」ってなに? - ローソク足からわかる投資家心理 | |
常時ご覧いただけます | 第3回 チャートを使い分けて威力を発揮 - 「週足」「日足」チャートの使い分け | |
常時ご覧いただけます | 第4回 ローソク足から相場のサインを読み取ろう! | |
9/17(水) 【終了】 |
10/17(金) 【予定】 |
第5回 株価と出来高の関係 |
9/18(木) 【終了】 |
10/20(月) 【予定】 |
第6回 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう(1) -「抵抗ライン」とは? |
9/19(金) 【終了】 |
10/21(火) 【予定】 |
第7回 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう(2) -価格帯別出来高- |
9/22(月) 【終了】 |
10/22(水) 【予定】 |
第8回 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう(3) -「移動平均線」の使い方- |
9/24(水) 【終了】 |
10/23(木) 【予定】 |
第9回 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう(4) -「押し目」「戻し目」- |
9/25(木) 【終了】 |
10/24(金) 【予定】 |
第10回 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう(5) -「一目均衡表」の見方- |
9/26(金) 【終了】 |
10/27(月) 【予定】 |
第11回 株価の上げ止まり、下げ止まりを見つけよう(6)-「ケンミレ抵抗ライン」「KMライン」 |
9/29(月) 【終了】 |
10/28(火) 【予定】 |
第12回 知らないと“損”をする!?-高値づかみしないための「波動ライン」の活用法- |
9/30(火) 【終了】 |
10/29(水) 【予定】 |
第13回 銘柄ごとの値動きにあわせて精度up!勝利へ導く“テクニカル指標の最適化” |
10/01(水) 【終了】 |
10/30(木) 【予定】 |
第14回 売買タイミングをつかもう(1)-移動平均乖離率− |
10/02(木) 【終了】 |
10/31(金) 【予定】 |
第15回 売買タイミングをつかもう(2)-RSI、RCIの使い方− |
10/03(金) 【終了】 |
11/04(火) 【予定】 |
第16回 売買タイミングをつかもう(3)-ストキャスティクスの使い方− |
10/06(月) 【終了】 |
11/05(水) 【予定】 |
第17回 売買タイミングをつかもう(4)-MACD、ボリュームレシオの使い方− |
10/07(火) 【公開中】 |
11/06(木) 【予定】 |
第18回 売買タイミングをつかもう(5)-サイコロジカルライン、ポイント&フィギュアの使い方- |
10/08(水) 【公開中】 |
11/07(金) 【予定】 |
第19回 チャート活用編(1)-ゴールデンクロス・デッドクロス− |
10/09(木) 【予定】 |
11/10(月) 【予定】 |
第20回 チャート活用編(2)−ダブル底と、三尊天井− |
10/10(金) 【予定】 |
11/11(火) 【予定】 |
第21回 チャート活用編(3)−三角保ち合いとは?− |
10/14(火) 【予定】 |
11/12(水) 【予定】 |
第22回 チャートの使い方実践編−株価の動きを比較してみよう!− |
10/15(水) 【予定】 |
11/13(木) 【予定】 |
第23回 チャートの使い方実践編−ラインを引いて分析しよう!− |
10/16(木) 【予定】 |
11/14(金) 【予定】 |
第24回 チャートの使い方実践編-信用残から何がわかる?- |