楽しい日記 このページをアンテナに追加

2008-08-25 富士山に住んでません

ケータイを変えたら、その翌日から毎日2,3通の天気に関するメールが新しい電話に届くようになった。

「今日は雨です」とか「晴れです」というメールが朝7時台に必ずと、雨の日は「雨が上がりました」というメールが、雨がものすごい降ってる中、届いたりする。

機種変更ではなく、ケータイ会社も変えたし、変えた翌日からだから、てっきりケータイ会社のサービスかと思っていた。

迷惑なサービスだなぁ、と思っていた。


10日経った。

30通くらいの天気に関するメールを受け取った。


今日、ケータイショップの前を通りかかったから、「すいません。ケータイ買うわけじゃないんです。もう買ったんです。でも気になることがありまして」と店員さんに助けを求めた。


「毎日天気を知らせるメールが送られてくるんです。しかも、わたし、このあたりに住んでるんですけど、富士山の天気を知らせてくるんですよ。あの……必要ないんです」


店員さんは、そのメールは自分とこの会社から送っているわけじゃないことと、毎回受信料がかかっていることを教えてくれた。

それから、変えたばかりだからとかそういう問題以前に機械の苦手なわたしにはありがたいことに、ケータイを渡したら、そのメールを迷惑メールとしてブロックする設定にしてくれた。


途中、店員さんは「半角のドットを打ちたいんだけど出し方がわからなくて」と申し訳なさそうに謝っていた。

ケータイショップの店員さんを魔法使いのように思っていたけど、どの機種でも自由自在に操れるわけじゃないんだ、と知ってなんだか少しほっとした。

ほっとしながら、「わたしも、半角のドットを出したいときは、偶然、まぁ、いろいろいじって出してますから、ちょっとわかりません……」と店員さん任せだった。


やった!

明日の朝から、富士山の天気を知らずに済む。


朝起きて第1に入ってくる情報が富士山、そんな状況を10日目にしてやっと脱出した。


今夜は、富士山とわたしを切り離してくれた店員さんに感謝しつつ、説明書を読もうと思う。

2008-08-24 御礼

いつの間にこんな便利な機能が付いたのですか!?

プライベートモードにした時、ここにメッセージが表示できるなんていう便利機能。


前からですか?

前からだとしたらわたしだけバカじゃないですかーーーーー!!


わたしはいつも「脳がぶっ壊れたので閉鎖します」などと日記本文に書いた後、1日2日放置して、だいたい常連さんたち(いつもご愛顧ありがとうございます。)に伝わったかなって頃合いを見計らって閉鎖してましたよ。


衝動的に見えて衝動的じゃない。

閉鎖宣言してる時点で、まだ閉鎖してない。


はてな大好き。

さようなら。

さようならさようなら、ふがいない。


昨夜、プライベートモードにして、上の文章を表示させようとしたのに、いくら削っても、はてなは「長いです」「長いですから」「そんなに表示できませんて」とこちらに訴えかけてくるわけです。

仕方ないから削って削って、「よし! まぁ、だいたい内容は変わってないだろ」と載せたところ、今日、もうすぐ12時を回るという昼近くに天才から電話がかかってきました。

『わたしなんて起きる資格もない人間なんだ……』

と、うだうだ布団に寝転がっていた時です。

「フルーツパフェが半額だって。暇だったら君も食べに行かない? あ、それから、君のブログのあれ、意味わかんないよ」


削りすぎたようでした。

せっかく、はなまるうどんで下書きしたのに、パソコンに打ち込む際、削ったのがよくなかったようです。

そもそも、はなまるうどんで考えた上の文章で、意味が伝わってますか?

誰に聞いてますか? わたしは。


ところで、昨日はなまるうどんに向かうため、商店街を歩いていたら、シャッターの下りたおもちゃ屋の前を通りかかりました。

張り紙によると「諸事情により」閉店してしまったようです。

「ここに店を構えて60余年」「長年のご愛顧ありがとうごさいました」という言葉が心に重く響きます。

手書きで、達筆でした。


「つきましては八月一日より閉店セールを行います」と書いてあって、今はいつだっけ、と思ったら8月下旬でした。


そろそろ家賃を振り込まねばなりません。

しょっぱなから振り込み忘れて、下に住んでる大家さんが「大家です……」と申し訳なさそうに訪ねてきた8月初めのことを思い出すと、早めに振り込んでおこうという気になります。


拍子抜けしたので閉鎖しません。

2008-08-22 挫折したまま秋が来る

人とかかわるの嫌!


だからエアコンのリモコンは壊れたまんまで、毎回3回はリセットボタン押さないと使えない。

あぁ……大家さん。


自転車の空気は抜けたまんま。

あぁ……自転車屋さん。


鍼灸院なんて近所にたくさんあるのに初めてのところに入るのが嫌だ。

あぁ……前住んでたところの鍼灸師さん、今日たぶん行きます。

バスと電車を乗り継いで。


やらなきゃいけないことがたまっていくなぁ、と思ったら、全部人とかかわることばかりだった。


エアコンのリモコン(これ、韻を踏んでてちょっとかわいい)と空気入れは買う!

それから鍼灸院はバスと電車を乗り継いで通い続ける!


そしたら、お金はかかるけど、慣れない人とかかわらないでいい。


合理的で消極的で、不経済な結論がここに出た。


まずは富士通ーーーーー。

リモコン買うにもお客様センターの人と話したり、やっぱり人とかかわんなきゃならないかもしれない。


挫折したまま、エアコンのいらない秋がやってきそうだ。

2008-08-15 オリンピックはいつまでですか? うちにテレビがありません

オリンピックが始まっているのを知ったのは、やる気のない八百屋のおじさんが古い木の机に向かって、ノートパソコンで何かの競技を見ているのを覗いた日だった。

いつだったか、なんの競技だったか忘れた。


今日は電気屋に人だかりができてると思ったら、みんな柔道を見ていた。


メダル何個とか、さっぱりわからない。

それよりオリンピックはいつまでだろう。


1日くらいちゃんと見たいなぁ。

八百屋のおじさんがノートパソコンで見てたってことは、このパソコンでも見られるのかもしれないけど、見かたがわからない。

それにテレビで見たい。

むかしの東京オリンピックみたいに、当たり前のように近所の家に「見〜せ〜て」っていう風習が残っていればいいのに。


そんな時代に生まれたわたしも、きっと今と同じように人付き合いが苦手なわたしだから「見〜せ〜て」と言えずに、オリンピックは終わっていく。

2008-08-12 その場限りだけど約束

「心が洗われるような思いだ」と思うために、目黒にあるサレジオ教会に行った。

こぶとりじいさんに出てくる、さらにこぶをを付けられたじいさんみたいな考えで家を出た。


電車に乗った。

バスに乗った。


見学自由のサレジオ教会には、ひとりだけ、ずっと席に座っている女性がいた。

たぶん彼女の心は洗われたと思う。

てきとうだけど……

だったらいいな、と思った。


横しまな考えで教会に赴いたわたしは、ありがたいことに、さらにこぶを付けられるということはなかった。

教会の中を見渡しながら、この際、洗われなくてもいいや〜、と思った。


サレジオ教会……

申し訳ないけど、おもしろいんだ。

敬虔な気持ちになるどころか、笑ってしまうんだ。


「こんなわたしでごめんなさい」と何度も思ったさ。

でも、仕方ない。

おもしろいものはおもしろい。

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美しい。確かに美しい。

後ろ姿しか見てない彼女も、佇まいが美しかった。

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帰りのバス停には迷わずたどり着けるだろうかという考えが、頭に浮かんだ。

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わたしは、この赤いゴム製のものを踏んでもいいのですか?


子どもの頃、母に連れて行かれた、生き神様が教祖の新興宗教では、赤い絨毯は神様の通り道ということになっていた。

赤い絨毯を踏んだ幼稚園生のわたしを、おばさんたちがものすごい剣幕で糾弾した。

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踏んでも良さそうだけど、どう見ても踏むためにあるように見えるんだけど、結局踏まずに膝頭を見つめた。

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ステンドグラスの一部。昔テレビで見た「ハクション大魔王」を思い出した。

だからブラウン管テレビをイメージして写真を撮った。

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このマリアさまは、美しいというより、むしろかわいらしく見えた。

守ってあげたい。

マリアさまなのに。

わたしが1番長く見ていたのはマリアさまだった。


帰りに、喫茶店に寄った。

お母さんくらいの年代の女性がひとりでやっている喫茶店にふらりと入るのが好きだ。

今回も、たまたまそういうところを見つけたから入った。

客はわたしひとりで、「飲み物?」と気さくに聞かれ、「はい」と答えた。

メニューは出てこない。

壁に貼られた手書きのメニューを見て、アイスココアを頼んだ。

「甘いのとあんまり甘くないの、どっちが好き?」という質問に『すごい! 選べるんだ』と思って、「あまり甘くないの……で、お願いします」と言って、トイレに入って戻ってきたら、テーブルの上にアイスココアとガムシロップが乗っていた。

「それで甘さ、調節してね」と言われたので、うまいこと自分好みに調節してみた。

アイスココアの隣には、ピーナッツの入ったガラスのお皿が置いてあった。

ガラスのお皿は黒く汚れていて、実はわたしは、本気でそういう、てきとうな喫茶店が好きなのだ。


アイスココアを飲みながら、ピーナッツを食べながら、店主の女性とポチポチ会話をした。

教会を見に来て、さっきすでに見たと話した。

なんでわざわざ、とは聞かれなかった。

近くにお寺もあると教わった。

桜の頃には、大通りにたくさん桜が咲いてきれいだということも教わった。

「まぁ、桜なんてどこにでも咲くけどね」と笑っていた。


途中、常連らしき男の人が入ってきた。

店主は、常連さんにもわたしにも、それぞれ、たくさんは話しかけないけど、ほどよく話を振る。


ピーナッツを食べ終わった頃、スポンジケージをウエハースで挟んだケーキが出てきた。

6個入りとかでスーパーで売ってそうな、ケーキというよりお菓子だった。

「おいしいよ」

と言っておまけで出してくれたのは嬉しかったけど、フォークは出てこなかった。

『そうか、手づかみで食べればいいのか』と、手づかみで食べた。

他所の家のお母さんに、優しくされているような気分になった。


お菓子を食べ終え、残りのアイスココアを飲み干して席を立つと、「もう帰るの?」と聞かれた。

答える間もなく「もうこんな時間だもんね」と、店主は古い壁時計を指差した。

6時前だった。


本当に、子どもに返ったような気がした。

「居心地がよかったです。またこっちに来ることがあったら寄ります」とわたしは言った。

店主の女性は「ありがとう」と言ったあと、笑顔で「さようなら。気をつけて」と言った。


わたしが、もう来ないことは、彼女には伝わっているんじゃないかと思った。


サレジオ教会は、わたしには心が洗われるようで何度も通いたいと思える場所じゃなかったし、1度でおもしろさを充分堪能してしまった。

確かに、電車に乗ってまで、また行くことはたぶんない。


だけどわたしは「さようなら」とは言わなかった。

わたしの勝手な憶測で、彼女の口にした言葉は「バイバイ」みたいな軽い「さようなら」なのかもしれない。

だけどわたしまでその言葉を口にすれば、本当に、二度と会わないと、その場で決まってしまいそうで寂しかった。


「桜の頃に、また来ます」

と言って、喫茶店を出た。

2008-08-04 リクエスト制

なんかバカなこと書きたいなぁ。

森にえはバカなんだよ。


森にえの中の人はねぇ、1回1万2千円もする有名なカウンセリング室に2回だけ行って、2回目の翌々日の深夜、いきなりカウンセラーに言われた数々の言葉を思い出して、腹が立ってリストカットする……


やっぱりバカな人なんだ。


……って、違うんだ。


森にえの中の人はプライドが高くて、人にバカと思われるのが嫌で、カウンセラーに対し、ありったけの知識と専門用語を駆使することにより、「わたし、全部知ってますから」って態度を取る、お金払ってまで臨戦態勢な……


バカな人なんだ。

しかも「ありったけの知識と専門用語」が少ないだけに、痛いんだ。


『「ボーダー」って言うと、もうみんな知ってる流行り言葉みたいなもんだから、ここはいっちょ日本人らしく漢字でいってみよう』


「わたし、境界……」


なんだっけ?

思い出せないよーーーーー!!


「えっと、なんでもないです。やっぱり次に来たときは、アダルトチルドレンの話でお願いします。わたし、アダルトチルドレンだってことをもう10年前から知っていたんでッ! 10年前にッ!! こちらのカウンセリング室のアドバイザーを務める先生の本を読んでまして。もう10年前から……知っていたけど……でも、現実を見ないようにしていました」


次の予約はキャンセルしたから、「アダルトチルドレンの話」は、なくなった。

2008-08-03 ゲージの外

昨夜、ひとりで映画館に行って「百万円と苦虫女」を観てきた。

ついでに盆踊り大会に寄って、無料のスイカを食べ、盆踊りを3曲踊った。

見よう見まね。

振り付けなんて知らない。


夏だ!

夏なんだ!!


だからか!?


世の中は夏休みだから、観たい映画が盛りだくさんなんだね。

あとは「スカイクロラ」と「JUNO」と「ポニョ」が観たい。


いつも観たい映画があっても、電車に乗らず自宅近辺をうろうろしている間に上映期間が過ぎていく。


1人暮らしを始めてからは、なんだかんだと用を作っては、毎日のように電車に乗っている。

主に家具探しという名目で。

家に1人でいると暗くなるからだ。


飼っているスナネズミは、3LDKのリビングに、ゲージを置いてときどき覗いていたときよりも、同じ部屋でわたしと長時間いるようになってからのほうが快適そうにしている。

同居していた姉妹ネズミが死んで、みるみる弱っていったから、わたしは夫にハムスターをたくさん飼った経験から(似たようなものだ、スナネズミもハムスターも。)「この子は夏を越せないよ」などど、引っ越し直前まで言っていた。

すぐに訪れるだろうネズミの死を1人で引き受けるのは嫌だった。

だからわたしは連れてくるのが嫌だった。

かといって、離れるのも嫌だった。


ところがそんな心配もよそに、ネズミはわたしとワンルームに越してきてから手足を伸ばした無防備な姿で眠ったり、ゲージの中でよく動き回るようになった。


ネズミにとっては、姉妹ネズミもわたしも『なんか生き物がそばにいる。落ち着く』のかもしれない。

そんなネズミにときどき腹が立つ。


「美久ちゃんにとっては、わたしも死んじゃった乙女ちゃんも一緒なんだね〜。でもわたし、人間なんだ。行ってきます」


そしてふらふらと出かける。


今夏は観たい映画が全部観られそうだ。