中国さん。
2008 / 10 / 27 ( Mon ) 社会科の学習は1か月ほど、スーパーマーケットのことを追い続けた。
この学習は、社会科の「ターニングポイント」。 今までの社会が校区探検などの「生活者」の視点だったのに、 この学習では「生産者」「消費者」ということを意識させていく。 だから、この学習で、子どもたちの「ものの見方」がかなり成長してきたことを感じた。 学習の終わりに、スーパーからいただいた段ボールから、 商品がどこから運ばれてくるのか調べた。 またこの週末に子どもたちも自分で調査してきた情報を加えて、 地図に産地ごとに付箋を貼ることにした。 もちろん、3年生の子どもたちの意識にとってはあまりにも大きな日本地図。 「宮崎県」と「宮城県」がごっちゃまぜになるような子たち。 中には、静岡県がどこにあるのか知らない子もいる。 そんなわけで、子どもたちが地図いっぱいに貼った付箋を、放課後にもう一度貼り直した。 その結果、地図は↓のようになった。 同じ産地と商品を書いた付箋は重ねて貼ってある。 ものすごくたくさんの商品がスーパーにあると改めて気付かされる。 もちろん世界地図も用意してある。 100円ショップの地図ながら、とても役に立った。 世界地図を眺めると、スーパーマーケットには「中国産」の商品が多いことが分かる。 「中国産かぁ・・・。」と思いながら、テストの採点をした。 テストには、こんな問題があった。 あなたの家の人は、買い物をするとき、 どんなことに気をつけていますか? 理想的な答えとしては、 「新鮮なものを買うようにしている。」 「たくさん買いすぎないようにしている」 「エコバックを使うようにしている」なんだろうけど、 やはり、子どもたちは母親の姿をよく思い出したのだろう。 「人にぶつからないようにカートをゆっくりおしてる。」 この子のうちは、小さい弟妹がいるしねぇ・・・。 「お金にきをつけている。」 よく分かります。 「おいしいものを選ぶようにしています」 これも、またよく分かります。 その中で気になったのは、このような意見が多かったこと。 それは、 「中国さんやしょうみきげんが切れてないか調べる。」 「お母さんは中国さんの品物をなるべく買わないようにしている。」 「食べ物に『メラミン』とか入っていないかとか、 中国さんかじゃないか確かめながら買っている。」 という意見。 これは、ニュースをあまりにも鵜呑みにしていないかなぁ・・・と思いながらも、 最近のニュースは株の話題か、食品のことばかりだから仕方がないのかも思う。 がんばれ、中国さん。 そんな夕暮れ。 一人、教室で感じたことでありました。 ↓こんな小学校教師の日々であります。 ↓今の子どもたちの意識をお伝えしました。 ↓ ↓どうぞ、励ましの1クリックを。 |
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