十勝毎日新聞社（帯広市）が２３日付紙面に掲載した市長コメントについて、砂川敏文市長は２７日の定例会見で、自身が取材を受けたりコメントを出した事実がないことを明らかにした。同社社長室は直接取材していないことを認めたうえで「しかるべき立場の人にコメントとして取る手続きを経たので問題ない。取材源については現段階では差し控えさせて頂きたい」としている。

　記事は市街化調整区域の編入をめぐり、砂川市長と帯広商工会議所会頭が会談したと報道。その中で「砂川市長は十勝毎日新聞社の取材に対し、『現時点では提案を取り下げることは考えていない。特に話すことはない』とコメントした」と掲載した。

　市秘書課によると会談後、勝毎の記者が市長コメントを求めるために訪れたが、「今のところ市長がコメントするようなことはありません」と応対したという。砂川市長は会見で「（記者に）直接（コメント）したわけではなく、コメントも出していない」と述べた。【田中裕之】