近事片々

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近事片々:崩壊の兆候

 「同業者がつぶれるのを待つしかない」。町工場群をのむ金融崩壊の波に業者悲痛の言葉。助け合いの心にも崩壊危機か。

    ◇    ◇

 「こんなに文明や医療が発達した都会で、どうして誰も助けてくれない」。8病院に受け入れを断られ、死亡した妊婦の夫がやりきれぬ思い語る。「発達」「進化」「万全」。私たちが寄りかかってきた言葉の空疎が今あちこちで露呈している。

    ◇    ◇

 英訳「源氏物語」に魅せられたニューヨークの少年。戦火も越え、そのみずみずしい感動そのままに日本文学を心から愛し、研究に打ち込み、世界に伝えた。文化勲章キーン氏に乾杯。日本の言葉の美しさと豊かさ。不安と不信の今こそ生かす時。

毎日新聞 2008年10月28日 12時57分

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