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臨床研修医:県内病院、来年度21人増94人に 増加、全国で最多 /新潟

 ◇医師不足解消へ期待

 東京都内で複数の病院に受け入れを断られた妊婦(36)が亡くなるなど、医師不足が深刻化する中、来年度から県内の病院で臨床研修する医学生は、07年度より21人多い94人となった。医師臨床研修マッチング協議会(東京都港区)がまとめた。研修先が決まった全国の医学生は7858人で07年度より172人減少。本県の21人増は全国で最も多く、環境改善への足がかりとなりそうだ。【黒田阿紗子】

 来年度の県内の募集枠は17病院で計152人。このうち、満員は新潟市民病院12人▽長岡赤十字病院8人▽県立新発田病院6人▽済生会新潟第二病院6人--の4病院だった。一方、新潟労災病院▽村上総合病院▽糸魚川総合病院▽佐渡総合病院--の4病院は2~3年連続でゼロ。立地条件や医療設備の整った大規模病院に研修医が集まる傾向は相変わらず強い。

 しかし、県医薬国保課勤務医等確保対策室の照田伸宏室長は「研修医の大多数は研修後も県内の病院に残る。将来的には県全体の医療環境の改善につながる」と期待する。

 17病院は昨年10月、「良医育成新潟県コンソーシアム」を結成した。他県の大学に進んだ本県出身の医学生を訪問したり、各地で合同説明会を開いて研修医の確保に努めてきた。こうした取り組みが研修医の増加に直接結びついたかは不明だが、照田室長は「アンケート調査などで分析し、さらに研修医を確保していきたい」と話している。

 医師免許取得後の臨床研修が04年に義務化され、日本医師会などは医学生と研修先病院を仲介するために医師臨床研修マッチング協議会を設立した。医学生は8月末に希望研修先の順位表を協議会に提出。病院側も受け入れたい医学生の順位表を出し、協議会が組み合わせる。医学生が研修を希望しない病院に派遣されることはない。

毎日新聞 2008年10月28日 地方版

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