自分の結婚式当日に式場施設に放火したとして、山梨県警北杜署は26日、同県昭和町築地新居、会社員、河田達彦容疑者(39)を現住建造物等放火容疑で逮捕した。河田容疑者は既婚者で「結婚できない理由があった。妻とも交際相手(新婦)とも別れたくないので火をつけた」と、容疑を認めているという。
調べでは、25日午前2時20分ごろ、北杜市小淵沢町の「リゾナーレ小淵沢」に隣接する「音楽の森ホール」の床に油をまいて火を付け、壁など約30平方メートルを焦がした疑い。
河田容疑者は同日午後、交際中の20代の女性とホテルで挙式の予定だった。ところが、待ち合わせ場所に来ないため女性が河田容疑者に連絡すると「オレが悪かった。準備はしていない」と、招待客もないことなどを打ち明けられたため正午ごろ、ホテルにキャンセルを伝えた。ホテルが不審に思い、署員に連絡し河田容疑者が浮上した。【藤野基文、沢田勇、水脇友輔】
毎日新聞 2008年10月28日 東京朝刊