先日、韓国映画「光州5・18」を観てきました。水曜日1000円デー午前中の客層は、イ・ジュンギ目当ての韓流マダムと往年の活動家風のオジサン(俺もか)といういい感じのねじれ方。
作品はというと、いい意味で予想を裏切る傑作。ラストはあふれる涙を抑えられませんでした。とはいえ、配給会社の公式サイトの謳い文句とはまるで別の映画。いい加減韓流ブームに便乗したメロドラマ路線の商売はいかがなものかと思いますが。
ネタバレは避けますが、「光州5・18」で感じたメッセージというのは、「人間としての尊厳を踏みにじられたとき、人がプライドを賭けて絶望的な戦いに身を投じるとはどういうことか? そこに私たちは共感を響かせられるのか?」ということでした。
そんなこんなで、マイブームは「韓国萌え」=「もえかん」なのですが、4月29日から5月4日まで韓国に呼ばれてきたお話を書きます。
■アンギョンハセヨ。
韓国の漫画家・高慶日(コ・ギョンイル)先生が学部長を務める祥明(サンミョン)大学マンガ・アニメーション学部の招請で韓国に行ってきました。場所はソウルから100キロくらい離れた忠清南道の天安(チョンアン)という地方都市。KTXで40分弱くらいですから、東京から高崎・宇都宮くらいの距離ですね。
大学のゲストハウスに着いたのは夜8時。実は出発直前まで原稿と格闘していたのでフラフラ。それでも夕食はやっぱり韓国名物「どんどん出てくる」でした。

翌日は祥明大学キャンパスで高先生のゼミ見学と全国の中高生マンガ公募展の審査。

祥明大学。もとは女子大だったそうですが、今は芸術系の大学という風情。

高先生のデスク。さすがに「学部長」なのだと再認識。
僕はハングルがわからないのでカートゥーンの審査に加わりましたが、驚いたのはその画力。韓国ではマンガ・アニメーション系の進学コースが確立しているとは聞いていましたが、とにかく巧い。通訳をしてくれたユジンさん(メガネっ娘)からは
「韓国では試験に受かる為の『入試マンガ』なんて自嘲気味に学生は言ってますけどね。」
なんて裏話も聞きました。複雑だなぁ。
さらには、高先生のゼミの授業内容。課題は3時間で資料を駆使して「チベット弾圧問題」を1コママンガに仕上げるというものなのですが、これがまた凄まじくレベルが高い。全部紹介したいところなのですが、僕が気に入った作品を一点だけ。

「こちとら少林拳の発祥地じゃい!」とダライ・ラマが胡錦濤にハイキック。しっちゃかめっちゃかの「小林サッカー」というアフォな感じがグーです。
特筆すべきもう一点は、韓国女子大生のメガネ装着率はゆうに50%を越えるかという「超・メガネっ娘大国」であること。思わず「アンニョンハセヨ」ならぬ「アンギョン(眼鏡)ハセヨ」と呟きたくなる夢の国。
2日目からは学生のスケッチ旅行に同行して韓国北東部の名勝へ。雪嶽山(ソラクサン)という霊峰と束草(ソクチョ)という港町。

雪嶽山。韓国焼酎の謳い文句にある名水の山ですね。

朝鮮戦争の激戦地であったことをうかがわせる戦勝記念碑。

束草港。のどかですが、度々北朝鮮の工作艇や潜水艦での侵入地点となった港。地理的には南北境界の至近距離です。一般的な韓国旅行ではまず行くことのない場所に行けたのは感激。
宿泊先のホテルでは、学生達を前に講演ww…もっぱらエロマンガの話をしたのですが、大暮維人がエロマンガ出身というくだりで学生の食いつきが激しくたじたじ。白竜の「光州City」を紹介しようとしたのですが音響設備の不調であえなく断念。
4日目にはソウルでの用事を済ます為、早朝から3時間半かけてソウルに直行。
韓国劇画界の重鎮・李賢世(イ・ヒョンセ)先生と香港サミット以来の再会を果たしました。目的は今秋計画している京都での「マンガ表現の自由シンポジウム」への出席要請。

李先生とのお話が終わった後、残り一日でソウルでの残りの目的を果たそうと走り回ります。当初の目的地・「弘大入口(ホンデイッグ)駅」近くの「漢陽文庫(ハニャンムンゴ)」ではなく、李先生に教えていただいた地下鉄7号線「上道(サンド)駅」に新しく出来たマンガ専門店「COMIC COZZLE」に向かいます。
上道駅の一番出口を上がってすぐ。「白山文化社」という出版社の1〜2Fが「COMIC COZZLE」です。

一階はカフェになっていて、二階がメインフロア。「ハニャンムンゴ」と大きく違うのは、本棚の分類が日本式で非常に探しやすいところ。「ハニャンムンゴ」や「ヨンプンムンゴ」の雑然とした本棚を宝探し的に見て回るのも面白いのですが、「COMIC COZZLE」は日本人にはとっても使いやすい。店長さんは野田さんという方で、ジュンク堂書店からヘッドハンティングされて韓国に渡ってきた方でした。一応、お目汚し程度のサインを描いて献呈して参りました。
最後の晩に日韓オタク文化研究の第一人者・宣政佑(ソン・ジョンウ)さんと飲みました。念願だったエイヒレの韓国風刺身が食えたのも感激。韓国の「2ちゃんねらー」ともいえる「NEVER厨」=ネチズンとねらーの共通性の話とか、日韓のオタク文化交流など、かなり熱い話をしてきました。
帰国当日。夕方の便までぎりぎりソウル観光。明洞のカトリック大聖堂のミサをあずかってきましたが、肝心の大聖堂は改修工事中。くすん。

気を取り直して南大門市場へ。至る所に「アンギョン(眼鏡)」の看板。思わずここでも「アンギョンハセヨ」。

そこで見つけた「♪空にそびえる鉄の城〜♪」……って、ちょっと、いや、かなり違う巨大ロボット。
こっこ…これが噂に聞く「テッコンV」の勇姿!!!

……というわけで、次回は「テッコンV」から始まる韓国マンガの戦利品について語ります。
風刺漫画のほとんどが腰抜けブルジョア新聞の老害どもで占められている日本と違って
日本帝国主義への痛烈な批判精神を感じさせてくれる点は面白いと思うのですが
5/31付けで紹介されていた作品はどうかと思います。
人民の努力でオリンピック開催を成し遂げようとする中国に対し
内政問題への悪意に満ちた侮辱を平然と行う漫画を発表する姿勢には不快感を覚えました。
躍進著しい人民中国を、日本を含む世界各国はあらゆる卑劣な手段で貶めようとしていますが
高先生ももしやそのような下衆な資本家の走狗根性で
漫画を描いているのではないかと危惧を感じざるを得ません。
遠方ゆえ行けぬのが残念ですが、韓国人でありながら日本への友愛の情を感じさせてくれる
すばらしい漫画を描いてくれる姿勢は作品を見てもわかります。
「ナヌムの家」などという虚偽と日本への悪意に満ちた空中楼閣を殊更に喧伝する
北鮮に煽動された愚かな反日分子どもは、38度線の先にある同胞たちの餓死した白骨の上で愚かな主張を繰り返す。
こんな同族合食む悲劇に心を痛める高氏の志に深く共感します。
漫画は世界共通の言語です。そして共通の言語で語られる正義には思想や主張の壁はありません。
いつかは東京で大々的にこの才能を伝えられる日が来ることを心から期待しています。
もはや朴正煕や全斗煥といった良識的政治感覚を持った大統領は望むべくもなく
日本を敬愛すること、日本人の友を持つことが命の危険さえ伴うリスキーな状況にあって
山本氏のような政治思想の清濁併せ呑む知己を得て、勇気を持って
悪逆非道の北朝鮮の走狗と化した祖国を批判する作品を描き続ける姿勢には
ただ頭が下がるばかりです。
高氏は、知識人の皮をかぶった悪辣な北朝鮮工作員どもが「ナヌムの家」と称する
虚飾の館の矛盾を指摘されて必死に「証拠を見せろ!証拠を見せろ!」と騒ぎ立てる姿を
コミカルに描く一方、やつらの足元にうず高く積まれた餓死者、処刑者、拉致被害者の白骨を描きながら
祖国の歪み汚れ狂った有様に涙していたのでしょう。
ただただ、その高い理想を貫き続けてくださいと願うばかりです。
でも誰か書いといたほうがいいから書くぞ。
ここまで来るとネタレスとも思えんし。
>高氏は、知識人の皮をかぶった悪辣な北朝鮮工作員どもが
>「ナヌムの家」と称する虚飾の館の矛盾を指摘されて必死
>に「証拠を見せろ!証拠を見せろ!」と騒ぎ立てる姿を
>コミカルに描く一方
「ショウコを見せろ」って唱和してるのはよしりんと西尾幹二だろ?
あんたマンガ読まないほういいよ。
あんたに愛されちゃ皇国も迷惑だよ。
今回は東館のようですね、多分お邪魔すると思いますがその際は宜しくお願い致します。
しかし例の事故で西館、特に企業ブース目当ての連中は大変そうですね。
この期に及んで怪我人そっちの気で開催自体の心配しているエゴイストでした。
そうですね。
高先生がどれだけ身の危険を犯して韓国国内の売国勢力を風刺する作品を描いたかを理解できない
かくたの様な馬鹿は放置しましょう。
かくたはあの北鮮工作員が日本人に見える程頭も悪けりゃ目も悪い人間ですから。
北朝鮮の軍服着てる人間を日本人だと?どう解釈すればそんな発想が浮かぶのやら。
じゃ、自分の目で見てみな。
いま東京で開催中だから。
高先生ご本人も会場にいらっしゃるかもしれない。
自分で確かめてみな。
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アートで表現するYasukuni
幻想の「靖国」が、いま、その闇の中から突き崩される、韓国・台湾・沖縄・日本─4地域のアーティストたちにより美化の衣をはがされた「靖国」が照らし出される
■「靖国」へむかう出品作家
韓国:安星金(アン・ソングム)/
洪成潭(ホン・ソンダム)+視覚媒体研究会
台湾:井上修(from出草之歌)
沖縄:金城実
日本:井口大介/池田龍雄/大川祐/小島昇/富山妙子
2008年8月4日(月)─8月11日(月)
(10:00〜18:00、最終日16:00まで)
会場:一ツ橋画廊(日本教育会館1F)
*特別参加
韓国の漫画家・高慶日(コ・ギョンイル)とその仲間たちによる「靖国風刺漫画」
日本軍「慰安婦」問題を見つめ直す資料展示
住所:東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2
地図URL:http://www.jec.or.jp/koutuu/
月曜日までだ。遅れるな。
一番上とその下なんて終着点が真逆なだけで、それぞれの単語を入れ替えたら見事180度反対の主張が成り立ってしまう、合わせ鏡みたいな文体ですし。
ウヨサヨなんざ極めれば見てるものだけが違うだけでやってることはなんら変わらないいい例です。
そんな訳であんまし深く関わりたくないという意思表示が先の書き込みだったわけですが。
しかし戦没者に手を合わせるということ自体になんでここまで必死になって噛み付く趣味の奴らが多いのか…全部ゆとりのせいにでも出来たら楽なんですがね。w
ちなみに漫画展には行きません、コミケ中も開催されてれば興味もって行ったかもしれませんが。
上京するにもカネかかるんですよ、月に二回も往復なんかやってられません。
コミケであんたの本がぜんぜん売れてなくて
ブンむくれの有様を近くのスペースでじっくり見させてもらったよ
なんだったらその韓国漫画家の作品集でも冬コミで出してみたらどうだい?
そんなに高い評価受けてる漫画家の本なら、夏コミ壁際も夢じゃないぜ
それとも永田洋子にでも会いに行ってるのかい?
プロサヨ市民は児ポ法改悪されなくても売れなくなるもんね。
もともとヨハネに興味なかったけどw
これがあるから、山本さんというか・・。
昔からの読者としては、もっと新刊だして欲しいです。
頭やばすぎるwwww
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5064389
秋葉原に集まるオタクが皆「麻生支持」かのような偏向報道にうんざりしていた所です。GJ!
身内だけでいそいそエロ本作って商売しとけよ。
売れないからこういうことしてお金稼がないとやっていけないんだよwwww
ほんとかわいそすぎるww