双丘への迷い、けれど・・・。
テーマ:M氏との遙かな夢☆こちらでは、M氏との遙かな想い出を懐かしく綴ります。☆
(※新記事です)
私の背中へ、彼の隙のない愛撫。
それを受け取るゆうは、様々に乱れ溶けてしまいます。
そのままそこに留まって欲しいような、もうすぐに飛び立って欲しいような彼の唇。
ゆうは悩ましい愛撫を背中にまぶされて、朝日満ちるシーツの皺の隙間に、何度も何度も甘えた吐息を零しました・・・。
舌で舐めるだけでなく。
背中を唇でついばまれる行為も、ゆうはとても好き。
程よく意志的に当たる唇の感覚が、身体の奥をちくりちくりと揺さぶって、どこかの炎を焚きつけられるようなのよ。
他にも、時々軽く噛まれると相手の強い気持ちを感じてぞくっとしてしまう。
それはもっと鮮烈な、貪られるのに近い歓喜です。
そして心から願うのよ、私が美味しくあって欲しいと・・・。
どうぞ美味しく私を食べて下さい。
どうぞ美味しい私であって下さい・・・。
背中は、胸や唇に比べて変化の乏しい所だわ。
分かり易い反応も無く、得るのは相手の反応だけ。
だからこそ、自分で変化を付けて官能を彩る必要がある場所なのかもしれない。
きっと、気持ちと忍耐がとても必要な官能の庭なのよ。
それを緻密に体現してくれたのは、ゆうにとっては彼がはじめて。
そんな彼を、ゆうは今でも尊いと思っています。
そんな彼には、もう一つの愛撫がありました。
それは、アナルへの愛撫です・・・。
彼の舌がいつしか背骨を遡るのを止めました。
そうして両手でくるると、ゆうのお尻を撫でたの。
今度はゆうはためらいがちに、伏せた顔を横に傾けます。
とても柔らかに、だから躊躇っているようで・・・。
それと同時にいとおしんでいるようで、求められているようでもありました。
彼は今、アナルを欲しているのでしょうか?
ゆうは自分の肩の向こう側へ迷うように視線を向けました。
もしそうだったらどうしよう?
人には素敵でさまざまな性趣がありますから、お嫌いな方もおありになると思う。
アナルへの、愛撫。
その時のゆうは、アナルに対して少し恐怖感がありました。
今でも貫かれる経験はありませんが、その頃は触れられた経験さえなくて。
彼の愛撫が背中からお尻に降りる度、どこかがひやりと冷える気がするのです。
けれどM氏には、アナルの経験がありました。
「舐めてあげたいと思うんだ」
彼がそう言った時、少し緊張したのを覚えています。
憧れとは違う感情・・・。
やはりそれは、ゆう自身にアナルへの抵抗感があったからでしょう。
そんな彼のつぶやきを聞いた後でも、ゆうはなかなかアナルに踏み出せませでした。
舐めらるだけでも、とても勇気が必要だったわ。
そんなゆうの雰囲気を察したのか、彼も強いてはアナルを話題に上らせませんでした。
そしてゆうは狡く、彼の優しさに甘えていたのだろうと思う。
でもね、なんだか・・・。
その時は、もっと欲しかったの。
もっと彼の愛撫が、私の身体に欲しかった。
今まで知らない所すら、もっと探って欲しかった。
初めて彼を辱めて高まった、ゆうの中の不思議な官能。
それは彼だけでなく、私の中の快感の扉を一つまた一つ、開けていくようでした。
だからゆうはその時初めて、お尻を彼にそっと差し出したのです。
きっと、堪えられなくなってしまったのです。
汗をかく程に愛撫を施した中、濡れていたゆうの快感。
もっと深く、もっと新たに・・・。
そうやって思い切り乱されたかったのね、きっと。
「・・・ゆう?」
ゆうのいつもとは違う行動を見て、彼は少し驚いたようでした。
「駄目?」
ゆうは、肯定して欲しいと思って聞きました。
「本当に良いの?」
彼も、肯定して欲しいと思って聞いたのだと思う。
ゆうは彼と、私自身も肯定するように。
ゆっくりと頷いたのよ。
セックスの中には、様々なターニングポイントがある。
それをその時、少し飛び越えた気分でした。
身体も心も震えていた。
けれどそれも、素敵な事だと。
この時のゆうは、そう思えたのです・・・。
☆次回からの記事は、内容を留意して一部限定記事とします☆
■新しい官能
これはゆうさんの新しい官能への挑戦なんですね、いやその時のあくなき欲求、彼への愛のどうしようない高まり?続き楽しみです!