近況報告⑦・・・そうして実らなかった、壷な出会い。
テーマ:ゆうのうつつ☆こちらでは、ゆうのうつつをつれづれに綴ります。☆
(※新記事です)
それが、彼と身体を重ねた最初で最後のセックス。
その後彼とは連絡を取る事もなく、縁は自然消滅してしまいました。
彼からはデートの直後に、こんなメールが届きました。
「俺も、あっという間だったけど楽しかったよ。
ほんまにありがとう。
またね」
そして、その「またね」は、ありませんでした。
彼は優しかったわ。
セックスの直後には、「またね」と言ってくれたもの。
はっきりと、次のデートの日を約束しなかったけれど。
ゆうも「またね」と答えました。
「また」であれば、もっと良い時間が過ごせると思って。
傷ついたけれど、そう思いました。
次の恋はまぶしくて。
正直な所、彼との恋の可能性を手放せない気持ちがありました。。
今までのメール好感での感じの良さに、あのシーン以外の楽しかった余韻にぶら下がってしまう・・・。
そんな弱くて情けないゆうだったのよ。
だから傷ついたとはいえ、実は彼のメールを待っていました。
けれど届かなかった、彼の「またね」
そしてどうしても忘れられない、拭われた左太股の内側・・・。
あの感覚は、なかなか忘れられない。
だからゆうは、メールを待ってはいたけどもそれを積極的に彼には伝えなくて。
待ったまま、時間が流れました。
そしてそのまま私達は歩み寄る事が出来ず、最後は彼から連絡が途絶えました。
きっと、彼にとっても合わないお相手だったのね。
メールの内容が好きで、内面が好きで、外見も好きで。
食の好みも合っていて、ベットの彼も好きで・・・。
淡い恋を育むには、何度も試される「好き」を乗り越えなければならない。
少しの違いを乗り越えるには、やはり「好き」という踏み切り盤が必要。
けれど魅力不足だったゆうは、彼が求める「好き」を残らず拾い集められなかった。
助走は丁寧にしたつもり、でも両腕に思い切りが足りなくて。
もっと深く好きになる為のいくつかの跳び箱を、お尻を着かずにひらりと飛び越えられなくて・・・。
ゆうが彼を追わなかったのは、それが私の決めるルールだから。
一瞬でも彼が好きでした、だから不愉快な思いを彼にさせたくなかった。
また深追いして、私との記憶を拭い去られるように嫌われたくなかった。
そして私にも、小さな誇りがあります。
私のルールには、様々な傷と光があるのよ。
さようならを独りで確信したのは、最後のメールから10日経ってから。
彼の着信履歴を全部消して、もう彼はゆうの知らないどこかの素敵な人になってしまったわ。
彼のメールボックスを消去すると、その空白をひとつも余さず画面が繰り上がる。
まるで、何事もなかったかのように。
それも、私と彼のような関係には必要な事ね。
何事もなかった風情は、ゆうをちょっとだけ慰めてくれます。
ゆうは決して、あのようなセックスであった事を「出会い系だから」とは言いません。
そうやって、自分の魅力不足を棚に上げて出会い系での恋を貶めるのはとても嫌なの。
それはゆう自身が出会い系で素敵な恋をした経験があるし、ここで出会った大切な読者の方々にも、出会い系で結ばれた素敵な恋をしていた方・いらっしゃった方が沢山いるからです。
ね、そうですよね。
ゆうもそうだったわ。
出会い系には、全てを潤すような出会いもある。
自分の体の隅々が瑞々しく生まれ変わるような恋が、きっとあるのです。
それにも関わらずこのような事を記事にしたのは、これが私のうつつだから。
大切な、うつつの一つだから。
私と彼は、出会い系で出会った。
メールを交わして、お互いのプライベートをぎりぎりまで公開しあった。
そして今度は、体の隅々を見せ合った。
そして、小さく行き違った。
けれど終わりを問い詰めなかった。
それは惜しく恥ずかしい事ではあるけれどもね。
ゆうは彼と出会った過程全てを、恥じていません。
彼はゆうの失恋の痛みを、ほんのちょっと癒してくれた。
それは嬉しかったの。
そしてきっと彼は、他の女性にこそもっと壷な人だったのよ。
それを私の身に受け続けられなかったのは、ゆうが稚拙だったからよ。
壷な彼の壷になるには、まだまだだった。
残念だけど私、ふられてしまいました。
既婚者同士の出会いですもの。
実らなかった秘密は永遠にそのままにしなければならないわ。
だからゆうは今回の彼に際して、「彼」と表現しただけで、イニシャルは付けませんでした。
彼の事を、うつらうつらな夢の中でも守りたかったの。
けれどご愛読下さっている大切な皆様にとっては、M氏との遥かな夢の記事との同時進行である為、時々分かりにくかったかもしれません。
その事、ごめんなさいね☆
失恋後のゆうの受信ボックスには、三通の新着メールがありました。
サイトから、男性の新入会員のプロフィールです。
彼と直接のアドレスでメール交換を始めた日から、久しく開いていなかったあのサイト。
また開こうか、やはりちょっと迷いがあるけれど・・・。
出会い系で、迷いなく恋をする。
ゆうの考えです。
中には不自然な出会いもあるでしょう。
けれど言葉と目で確かめた物には最後まで清清しくして。
いつか素敵な恋に巡り会いたい・・・。
「アプローチメールの受信を再開する」
そうしてゆうはまた、まだ見ぬ誰かとの出会いを始めました。
誠実に努めますから、どうぞ私を傷つけないで・・・と願いながら。
同時に、傷つかないように聡明であらねばと、もういちど気持ちを引き締め直して。
ゆうは信じます。
この画面の向こうに、同じく不安を持ち、等しくときめきを分かち合える異性が居る事を。
ねぇお願い、そう信じさせてね。
きちんとしているけれども、どこかは柔らかく居たい。
たおやかで優しく、まろやかで居たい。
しあわせもふしあわせも混ぜ合わせて、様々にゆらめきたい。
そう願うゆうなのです。
ゆうを肯定してくれる恋が、訪れれば良いのですけれど・・・。
けれどそれはまだ、ちょっと先の話のようです☆
■お
おはよー やわらかな 朝だね